父の番号、憧れのネイマール…プレミアで今季から新“背番号”を背負う者たち

父の番号、憧れのネイマール…プレミアで今季から新“背番号”を背負う者たち

今季から背番号が変更したプレミアリーグの選手たち [写真]=Getty Images

今シーズンのプレミアリーグでは、新たな“背番号”を着用してピッチに立つ者がいる。

 若手プレーヤーからトップチーム定着による背番号の変更もあれば、チームメイトの退団によって空席となった背番号を引き継ぐ者もいる。理由は様々だが、この夏に背番号を変えた選手たちを紹介しよう。

[写真]=Getty Images

■ジョアン・カンセロ(マンチェスター・C/ポルトガル代表DF) 背番号:27→7



 そもそも彼に似合う背番号などあるのだろうか? サイドバックながらウィングのように得点に絡み、セントラルミッドフィルダーのようにゲームメイクする。試合によって、いや、時間帯によって“背番号”を変更する必要があるくらいマルチな才能を発揮するプレーヤーだ。

 昨シーズンのプレミアリーグでは自己最多となる7アシストでマンCのリーグ連覇に貢献し、2年連続で選手協会の『プレミアリーグ・ベストイレブン』にも選出された。そんなカンセロは、今夏ラヒーム・スターリングの移籍を受けて、彼が就けていた「7番」を後継。バレンシアやインテル時代にも着用経験のある番号だ。「7」は母親の誕生日であり、母親の一番好きな番号だという。

 ちなみに今季プレミアリーグで「7番」を着けるディフェンダーは2人だけ。カンセロと、リヴァプールからノッティンガム・フォレストに加入したウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズ(主にウィングバック担当)だ。

■ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・U/ポルトガル代表MF) 背番号:18→8



 マンチェスターの“赤い方”で活躍するポルトガル代表も背番号を変更した。MFブルーノ・フェルナンデスは、2020年1月に加入してから「18番」を着けていたが、今夏チームを退団したMFフアン・マタの「8番」を譲り受けることに。ウディネーゼやスポルティング時代にも着用していた「8番」は、彼にとって特別な番号だという。

「父がプレーしていた頃に着けていた背番号なんだ」とブルーノ・フェルナンデスはインタビューで明かしている。実は、彼の父親も若い頃はプロ選手を目指していたが、途中で諦めて普通の仕事に就いたという。そんな父の思いも背負い、彼の腕には「BF8」というタトゥーも入っている。さらにブルーノの誕生日は「9月8日」。どうやら末広がりの「8」に縁があるようだ。

■キーラン・トリッピアー(ニューカッスル/イングランド代表DF) 背番号:15→2



 今年1月からニューカッスルに所属する右SBキーラン・トリッピアー(31歳)は、今季から右サイドバックに似合う背番号を着けている。同僚だったDFキーラン・クラークが今オフに2部のシェフィールド・Uにローン移籍したため、空席となった「2番」をトリッピアーが引き継いでいるのだ。

 高精度の右足が売りのトリッピアーは、昨季プレミアリーグでシュート2本を放って2得点という偉業を成し遂げた。2本以上のシュートで「決定率100%」は欧州5大リーグで見ても彼一人だけだった。しかも2本とも直接FKというオマケ付き。今シーズンも彼の右足は健在で、第3節のマンチェスター・C戦で再び完璧な直接FKを叩き込んで見せた。ただし、今季は既にノッティンガム・フォレストとの開幕戦でシュートを放っていたため、決定率は昨季の100%から50%に半減してしまった…!

■ダニー・イングス(アストン・ヴィラ/元イングランド代表FW) 背番号:20→9



 今季からヴィラでエースストライカーの背番号を託されているのは、イングランド代表歴を持つFWダニー・イングス(30歳)だ。フィニッシャーという肩書が似合うイングスは、前所属のサウサンプトンでも「9番」を背負ってゴールを量産していた。昨季はプレミアリーグで7ゴールに留まったが、新シーズンは2年ぶりの2桁ゴールを目指す。

 ちなみにアストン・ヴィラには「9番の呪い」が存在する。先代の9番であるウェズレイは、結果を出せずに今オフにスペインのレバンテにローン移籍した。それ以前の「9番」もなかなか結果を残せておらず、2000年代にヴィラで活躍した元コロンビア代表FWフアン・パブロ・アンヘルも「18番」時代にゴールを量産するも「9番」に変更後は一桁ゴールに留まった…。

 今シーズン、イングスは第2節のエヴァートン戦で初ゴールを決めてチームを勝利に導いたが、果たして「9番の呪い」に抗えるのだろうか?

■アンソニー・ゴードン(エヴァートン/イングランドU-21代表FW) 背番号:24→10



 エヴァートンの生え抜きもエースの番号を託された1人だ。21歳のゴードンは2017年にトップチームデビューを果たすと、昨シーズンはチーム最多タイとなるリーグ戦35試合に出場。そして今季からはミケル・アルテタ(現アーセナル監督)、ロメル・ルカク(現インテル所属)、ウェイン・ルーニー(現DCユナイテッド監督)といった偉大な先輩たちも袖を通した「10番」を着用する。

「子供の頃から一番好きな背番号」と説明するゴードンは、最も好きな“10番プレーヤー”を聞かれると「ネイマール。彼の魅せるプレーが好き」と返答。新シーズンの目標については「得点数とアシスト数を増やす」と意気込んでいる。昨季は残留争いに巻き込まれたエヴァートンだが、今季はゴードンの活躍に期待したい。

■ジョー・ゴメス(リヴァプール/イングランド代表DF) 背番号:12→2



 エヴァートンの宿敵リヴァプールでは、DFジョー・ゴメスが背番号を変更した。ゴメスは2015年に加入したときから「12番」を着けてきたが、今オフに「2番」に着替えた。データ会社『Opta』のスタッフによると、これで背番号が固定制になってから、リヴァプールのフィールドプレーヤーで無得点ながら出場数の多い上位3名とも「背番号2」を着けることになったという。ゴメスは、これまでリヴァプールで公式戦144試合に出場しながら0ゴールで、不名誉なランキングの3位だとか。

 ちなみに、7月末に背番号の交換を発表したため、既に「ゴメス 12番」とプリントされた今季のユニフォームを購入していたファンには、ゴメスが自腹を切って「ゴメス 2番」と交換するという。そのリヴァプールでは、期待の若手であるMFハーヴェイ・エリオット(19歳)も、背番号「67」から「19」へと大幅ジャンプアップしている。

■ファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン/韓国代表FW) 背番号:26→11



 韓国代表FWファン・ヒチャン(26歳)も新背番号を着用する。ファン・ヒチャンは昨季ライプツィヒからローン加入すると「26番」を背負ってプレミアリーグで30試合5ゴールと結果を残し、完全移籍に移行。さらなる活躍を誓い、今シーズンは新たに「11番」を背負う。「11番」は前所属のライプツィヒ時代、そして何より韓国代表で身に着けている慣れ親しんだ番号だ。

■アーロン・ラムズデール(アーセナル/イングランド代表GK) 背番号:32→1



 好調アーセナルでは、複数の選手が心機一転、新たな背番号を着けている。今オフに長期契約を結び直したFWエディ・エンケティアは「30番」から憧れのティエリ・アンリが着けていた「14番」に変更。彼の場合はFWガブリエウ・ジェズスの加入で出場機会が限られているが、アーセナルには番号を変えて飛躍した選手もいる。

 それがFWガブリエル・マルティネッリだ。昨シーズンまでの「35番」から「11番」にランクアップすると、新戦力のジェズスと魅惑のコンビを形成して開幕から2試合連続ゴールの大活躍。過去に同じ番号を着けていたロビン・ファン・ペルシ、メスト・エジル、マルク・オーフェルマルスといった偉大な先輩たちに恥じぬ結果を残している。

 さらに、アーセナルでは守備陣でも変更が。加入1年目の昨シーズンから既に守護神の座を任されていたGKアーロン・ラムズデールが、満を持して守護神の番号を着用することになった。昨シーズンまで「1番」を着けていたドイツ代表GKベルント・レノがフルアムに移籍したことで、「32番」から憧れの「1番」に変更となったのだ。

「偉大な選手たちが背負ってきたシャツなので、非常に光栄に思う」とコメントを出したラムズデール。新しい番号の重みを感じたのか、それともスタンドで見守るイングランド代表のガレス・サウスゲート監督の視線が気になったのか、今月5日のクリスタル・パレスとの開幕戦では珍しくキャッチミスやキックミスが目立ったが、それでも無事にクリーンシート。好調アーセナルを最後尾で支えている!

(記事/Footmedia)

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