R・ソシエダが7クラブ目! 『オールド・トラフォード』で勝利したスペイン勢の歴史

R・ソシエダが7クラブ目! 『オールド・トラフォード』で勝利したスペイン勢の歴史

『オールド・トラフォード』でのスペイン勢の戦い [写真]=Getty Images

ヨーロッパリーグ・グループE第1節が8日に行われ、レアル・ソシエダ(スペイン)は敵地でマンチェスター・U(イングランド)と対戦。スペイン代表MFブライス・メンデスのPKが決勝点となり、『オールド・トラフォード』で勝利を手にした。

 データサイト『Opta』によると、これまでのヨーロッパのコンペティションにおいて、スペイン勢が『オールド・トラフォード』で勝利したのは、今回で7クラブ目になるという。レアル・マドリードのみ2度の勝利を記録しているため、スペイン勢はこれまでに『オールド・トラフォード』で8回の勝利を挙げていることとなる。

 長い歴史を持つマンチェスター・Uのホームスタジアムは、“シアター・オブ・ドリームズ”(夢の劇場)と称され、これまでに数々の名勝負が繰り広げられてきた。今回は、『オールド・トラフォード』でスペイン勢が勝利した試合を改めて振り返ってみよう。

▼2000年4月19日 
■マンチェスター・U 2-3 レアル・マドリード

 スペイン勢が“シアター・オブ・ドリームズ”で初めて勝利したのが、1999-2000シーズンのこと。チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝でマンチェスター・Uとレアル・マドリードの対戦が実現した。ファーストレグはスコアレスドローで終了しており、『オールド・トラフォード』での一戦に決着が委ねられることに。試合はラウール・ゴンサレスの2ゴールとオウンゴールで、レアル・マドリードが3点を先行。マンチェスター・Uはデイヴィッド・ベッカム、ポール・スコールズの得点で追い上げを見せたものの、あと1点が足らず。ホームで“白い巨人”に敗北を喫することとなった。このシーズン、レアル・マドリードはCL優勝を成し遂げている。

▼2001年10月17日 
■マンチェスター・U 2-3 デポルティーボ

 2001-2002シーズンのCLグループステージで、マンチェスター・Uは“スーペル・デポル”の底力を見せつけられることとなる。当時のデポルティーボはハビエル・イルレタ監督の元で異質なフットボールを披露。フアン・カルロス・バレロン、ロイ・マカーイ、マウロ・シルバ、ジャウミーニャら豊富なタレントも抱えるチームだった。1999-2000シーズンにラ・リーガを制し、欧州コンペティションの常連となったデポルティーボは、グループGでマンチェスター・Uと同居。ホームで行われた第2節を2-1で制すと、敵地に乗り込んだ第5節でもディエゴ・トリスタンの決勝ゴールでマンチェスター・Uを撃破した。なお、デポルティーボとマンチェスター・Uはその後も順調に勝ち進み、準々決勝で再び対戦。2戦合計5-2でマンチェスター・Uが勝利し、グループステージの雪辱を晴らしている。

▼2012年3月8日 
■マンチェスター・U 2-3 アスレティック・ビルバオ

 時は流れて2011-12シーズン、『オールド・トラフォード』で3度目の勝利を手にしたスペイン勢はアスレティック・ビルバオとなった。当時のマンチェスター・UはCLに参戦していたものの、ベンフィカ、バーゼルに次ぐ3位でまさかのグループステージ敗退という憂き目を見ていた。舞台をヨーロッパリーグ(EL)へと移し、ラウンド16ではアスレティック・ビルバオと対戦することに。“鬼才”のマルセロ・ビエルサ監督に率いられたアスレティック・ビルバオは、マンチェスター・Uのホームで行われたファーストレグで実力を遺憾無く発揮。フェルナンド・ジョレンテ、オスカル・デ・マルコス、イケル・ムニアインのゴールで接戦を制した。ホームに戻ったセカンドレグでもジョレンテ、デ・マルコスのゴールで2-1と勝利。難敵を撃破したアスレティック・ビルバオはELで躍進を続け、決勝戦まで駒を進めた。なお、同国対決となった決勝戦ではアトレティコ・マドリードに0-3で敗れ、あと一歩のところで栄冠を逃している。

▼2013年3月5日 
■マンチェスター・U 1-2 レアル・マドリード

 アスレティック・ビルバオに敗れてELを去った翌シーズン、マンチェスター・UはCLのラウンド16でスペイン勢と激突。レアル・マドリードのホームで行われたファーストレグは1-1のドローとなったものの、ダニー・ウェルベックが貴重なアウェイゴールを記録した。迎えたセカンドレグでは、セルヒオ・ラモスのオウンゴールで先制に成功したものの、ルカ・モドリッチのゴールでレアル・マドリードが同点に。その3分後、両クラブでのプレー経験があるクリスティアーノ・ロナウドが、ベスト8進出を大きく手繰り寄せる逆転ゴールをマークした。試合はこのまま終了し、ジョゼ・モウリーニョ監督が指揮を執っていたレアル・マドリードが勝利。マンチェスター・Uにとっては、2シーズン連続でスペイン勢を前に敗れる形となった。

▼2018年3月13日 
■マンチェスター・U 1-2 セビージャ

 アレックス・ファーガソン氏による長期政権が終焉を迎えたマンチェスター・Uは、数名の監督交代を経て、ジョゼ・モウリーニョ監督が指揮を執ることに。モウリーニョ体制2年目の2017-18シーズンは、CLのグループステージを首位通過していた。ラウンド16ではセビージャとの対戦が決定。同シーズンのセビージャはラ・リーガで調子が上がっておらず、シーズン途中の監督交代を敢行していた状況だった(最終的には2度の監督交代を実施)。セビージャのホームで行われたファーストレグはスコアレスドローで終了。『オールド・トラフォード』開催のセカンドレグもスコアレスのまま時間が経過していたものの、途中出場のウィサム・ベン・イェデルが大仕事。投入からわずか2分で先制ゴールを挙げると、その4分後には追加点をマーク。ロメル・ルカクに1点を返されたものの、アウェイの地でベスト8進出を決めていた。

▼2019年4月16日 
■マンチェスター・U 0-1 バルセロナ

 2018年12月にジョゼ・モウリーニョ監督を解任したマンチェスター・Uは、新たにクラブOBのオーレ・グンナー・スールシャール監督を迎え入れた。CLのラウンド16ではパリ・サンジェルマン相手に劇的な逆転劇を披露。準々決勝でバルセロナと対戦することが決まった。ファーストレグは『オールド・トラフォード』での開催に。バルセロナにとってはこれまでに1度も勝利したことのない“鬼門”と呼べるスタジアムでの一戦は、均衡した展開となりながらも、1-0でアウェイチームが勝利。続くセカンドレグでもリオネル・メッシの2ゴールの後、フィリペ・コウチーニョがダメ押し点を決め、バルセロナが3-0と圧勝。180分間を通じてマンチェスター・Uに1点も与えず、ベスト8に駒を進めた。

▼2022年3月15日 
■マンチェスター・U 0-1 アトレティコ・マドリード

 記憶に新しい昨シーズン、マンチェスター・UはCLのグループステージを首位で通過。ラウンド16でアトレティコ・マドリードと対戦した。『ワンダ・メトロポリターノ』で行われたファーストレグでは、ジョアン・フェリックスとアンソニー・エランガがそれぞれゴールを決め、1-1のドローで終了。セカンドレグでは前半終了間際に挙げたレナン・ロディの得点が決勝ゴールとなり、アトレティコ・マドリードが1-0で勝利。2戦合計2-1で準々決勝進出を果たしている。

▼2022年9月8日 
■マンチェスター・U 0-1 レアル・ソシエダ

 そして今シーズン、スペイン勢として『オールド・トラフォード』で勝利した7クラブ目が誕生した。試合はマンチェスター・Uがやや押し込む展開となりながらも、先制点を決めたのはレアル・ソシエダ。59分にブライス・メンデスがPKを沈めた。ホームで負けられないマンチェスター・Uは猛攻に出たものの、最後まで決定的なチャンスを作り出せず。このままタイムアップを迎え、レアル・ソシエダにとっては“シアター・オブ・ドリームズ”での初勝利となった。

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