ヒュンメルがデンマーク代表の新ユニフォームを発表…カタールの人権状況に抗議し、ロゴとエンブレムが無地に

ヒュンメルがデンマーク代表の新ユニフォームを発表…カタールの人権状況に抗議し、ロゴとエンブレムが無地に

デンマーク代表とヒュンメルが新たなユニフォームを発表! [写真]=Getty Images

スポーツメーカーの『ヒュンメル』は28日、サッカー・デンマーク代表の新ユニフォームを発表した。

 新しいユニフォームは、ヒュンメルのロゴとデンマーク代表のエンブレムが無地となっている。これは、「何千人もの命を奪った大会中に、我々は目立ちたくない。我々はデンマーク代表チームを全面的にサポートするが、それは開催国としてのカタールを支援することと同じではない」と声明を発表。カタールでは、以前からワールドカップに関連する施設で働く移民労働者の死亡者続出が問題視されており、それに対するカタールへの抗議と見られる。

 イギリス紙『ガーディアン』が2021年2月にリリースした記事によると、インドやパキスタンなどからの移民労働者6500人が、W杯招致以降カタールで死亡していることを伝えている。これは、カタールにある各国の大使館から提供された数字に基づいている。ただしカタール政府は、2014年から2020年でW杯のスタジアム建設現場で37人の労働者が死亡したが、そのうち「仕事関連」で亡くなったのは3人のみと発表している(イギリスメディア『BBC』のアラビア語版では、カタール政府が外国人労働者の死亡を過小報告していることを示唆する証拠を集めたという情報も)。

 また、赤のファーストユニフォーム、白のセカンドユニフォームに続き、新たにサードユニフォームもリリース。このユニフォームは黒を基調としており、「服喪色」をイメージしているとのこと。こちらも、カタールの人権問題への抗議で、過酷な労働現場で亡くなった方々を追悼する取り組みの一環と伝えられている。

 なおカタールの人権問題を巡っては、移住労働者の処遇だけではなく、厳しい反LGBT法なども問題視されている。イングランド代表の主将ハリー・ケインは、多様性と包摂性を促進し、差別に反対するためにオランダが主導するキャンペーンの一環として、ワールドカップの期間中には「OneLove」の腕章を巻く予定となっている。この取り組みに関しては、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、ウェールズ、スイスも賛同しており、W杯不出場国ではノルウェーとスウェーデンも支持を明確にしている。

 大会開幕が近づいても、ピッチ外での問題が噴出しているカタールW杯。デンマークとヒュンメルに続く取り組みはあるのか。

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