若手DFにわずか30分で交代を命じる…セビージャ新指揮官の“荒療治”が議論の的に

若手DFにわずか30分で交代を命じる…セビージャ新指揮官の“荒療治”が議論の的に

就任以降、4戦無敗のサンパオリ監督 [写真]=Getty Images

セビージャを率いるホルヘ・サンパオリ監督は、バレンシア戦でスペイン人DFホセ・アンヘル・カルモナを前半30分にベンチへ下げた決断について説明した。18日、クラブが公式サイトで伝えている。

 10月初旬にフレン・ロペテギ監督の跡を継いで、不調に陥っていたセビージャの指揮官に再任したサンパオリ。就任からの公式戦3試合では、敵地でのドルトムント戦でのドロー(△1-1)やマジョルカ戦の勝利(◯1-0)など、3試合で1勝2分とまずまずのスタートを切った。特に今シーズン崩壊を見せていた守備陣は、ここ3試合で2失点と立て直しに成功している。

 そんな熱血漢は、バレンシア戦で賛否を呼ぶ決断を見せた。今季出場機会を一気に増やし、この日もスタメン入りした20歳のカルモナに、試合開始からわずか30分で交代を命じたのだ。この試合では、開始6分にエディンソン・カバーニのマークを外し先制点を許すなど、カルモナは冴えないプレーを見せていた。それでも、スペイン紙『マルカ』も「彼のプレーが上手くいっていなかったとはいえ、あれだけ早い交代は驚きだ」と報じるなど、若手への厳しい決断は議論を呼んでいる。

 最終的にセビージャが追いつき1-1で終わった試合後、サンパオリ監督はこの決断について、「ホセ・アンヘルは悪い形でスタートしてしまい、苦しんでいたんだ。状況がより悪くならないよう、私はもっと経験のある選手を置きたいと考えた」と説明。ベテランのヘスス・ナバスとの交代を早々に決断した経緯を明かした。

 過密日程の影響も考慮しつつ、この日はイヴァン・ラキティッチやヘスス・ナバスらをベンチに置き、昨季まで控えとしての働きが主だったネマニャ・グデリに主将を託すなど、大胆な選手の入れ替えをしながら不調のクラブに“荒療治”を施すサンパオリ監督。ここまでは1勝3分とまずまずの結果を残しているなか、次節はレアル・マドリードとの真価が試される一戦をアウェイで迎える。

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