カナダ女子代表、予定通りなでしこジャパンらと対戦へ…協会からの“脅し”でスト中止と主張

カナダ女子代表、予定通りなでしこジャパンらと対戦へ…協会からの“脅し”でスト中止と主張

カナダ女子代表 [写真]=Getty Images

カナダ女子代表がストライキを中止し、予定通り2023 SheBelieves Cupに参加することが決まった。11日、カナダサッカー選手協会が発表した。

 カナダ女子代表はFIFA女子ワールドカップ2023オーストラリア&ニュージーランドの開幕まで半年を切ったなか、カナダサッカー協会から十分なサポートを受けられていないと主張。スポンサーからの援助が代表チームに還元されておらず、カナダサッカー協会内部におけるカネの流れが不透明であることを男子選手とともに糾弾し、「問題が解決するまでカナダサッカー協会の活動に参加しない」としていた。

 カナダサッカー選手協会の代表は現地時間11日の午後、カナダサッカー協会と数時間におよぶ会談を実施。選手協会の声明によると、カナダサッカー協会は会議に先立ち、「今回のストライキを違法なストライキとみなす。もし選手たちが仕事に戻らず、木曜日の(SheBelieves Cup第1節)アメリカ戦に出場しないのであれば、ピッチに戻るよう強制する法的措置を取るだけでなく、選手会および現在(女子代表)キャンプ中の各選手から数百万ドルの損害賠償を徴収する措置を取ることを検討する」と選手協会に告げたという。

 選手協会は「まだ何の報酬も受け取っていない選手個人として、カナダサッカー協会が我々に対して個人的な行動を起こすことで発生するリスクは許容できません。このため、私たちはカナダサッカー協会に、明日からトレーニングに戻り、予定通りSheBelievesカップに参加することを告げました」と、ストライキの中止を発表した。なお、カナダ女子代表はアメリカ女子代表と対戦後、大会2戦目でブラジル女子代表、3戦目で日本女子代表(なでしこジャパン)と対戦する。

 一方で、「私たちは、カナダサッカー協会が代表チームのプログラムを削減すること、特にワールドカップの直前に削減することは、容認できないと考え続けています。私たちは、カナダサッカー協会が選手をサポートするためにもっと努力する必要があると信じ続けています。そして、私たちは、私たちが一緒に立ち上がり、より多くのことを要求しない限り、何も起こらないことを信じ続けます」と、これからも労働条件の改善を訴えていくとした。

 カナダサッカー協会も声明を発表し、「選手協会が選手たちを『強制的に』職場へ戻すというコメントを出しているのを目にしました。カナダサッカー協会は選手たちの団結権を尊重しますが、選手たちはオンタリオ州労働法の下で合法的なストライキの立場にあったわけではありません。SheBelieves Cup、来るべきFIFAワールドカップに向けた女子代表チームの準備、代表チームのヒーローを見るためにオーランドに足を運ぶであろう無数のファンの経験を危険にさらすわけにはいかなかった。そこで、カナダサッカー協会は、このような試合が予定通り行われるよう必要な措置をとりました」と、協会側の正当性を主張。また、「女子と男子の代表チームの両方の選手会と包括的な労働協約を交渉することを約束しました。この協定が締結されれば、カナダサッカーにおける真の変革と賃金の公平性を実現する歴史的な取引となるでしょう。それは、正しく達成する価値のある目標です」と、選手たちに歩み寄る姿勢をアピールしている。

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