ユーヴェをけん引するイグアイン、ナポリは”欧州の壁”を越えられるか イタリア勢のCLを占う

ユーヴェをけん引するイグアイン、ナポリは”欧州の壁”を越えられるか イタリア勢のCLを占う

リーグ戦で3試合3ゴールの活躍を見せるイグアイン(中央) [写真]=NurPhoto via Getty Images

 ヨーロッパのサッカーシーズンもいよいよ本番を迎える。今週からチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)がいよいよスタート。イタリアからはCLにユヴェントスとナポリが参戦する。この両雄がまずグループステージでどんな戦いを見せるのか占ってみた。

 悲願のヨーロッパ制覇を最も期待されているのは、間違いなくユヴェントスだろう。2014−15年決勝で敗れた無念さをマッシミリアーノ・アッレグリ監督とともに晴らすべく、全力で今大会に臨む。セリエAでは開幕から3連勝と国内ではほぼダントツの強さを誇るだけに、どちらかというとCLの方に重点が置かれているのではないだろうか。

 今シーズンのユヴェントスのストロングポイントは、FWゴンサロ・イグアインが加わった点だ。昨シーズンのセリエA得点王は、ナポリから鳴り物入りで満を持して名門ビアンコネーロに移り、すでに3ゴールを挙げる好調さだ。本人も「CLは世界で最も素晴らしい大会。そこに出場しプレーできるのは最高だ」と、その重さを十分に自覚している。

 またイグアインにとって大きなモチベーションとなるのが、まだ欧州一の座に輝いていないことだ。(そしてまた、アルゼンチン代表としても世界一になっていない)CLでの成績はトータルで55試合13得点(レアル・マドリード時代に48試合8得点、ナポリ在籍中7試合5得点)となっている。同じく新加入のボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表MFミラレム・ピアニッチと同郷のアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラとも息が合っており、守備陣は欧州でもトップレベルのユヴェントス。グループHでは決勝トーナメント進出候補最有力だ。グループ最大のライバルは、14日にホームのユヴェントス・スタジアムで対戦するセビージャとなるだろう。早めに先手を打ち、失点をゼロにしてアウェーで余裕をもって戦えるようにしていきたいところだ。フランスのリヨン、クロアチアのディナモ・ザグレブも侮れない相手。取りこぼすことなく、いつもの沈着冷静なユヴェントスらしさを見せてもらいたい。

 さて、ナポリにとっては“高いヨーロッパの壁”へのチャレンジとなる。マウリツィオ・サッリ監督にとっては昨年に続き、2度目の欧州カップ戦だ。ナポリを上位レベルに引き上げた元監督のヴァルテル・マッツァーリ氏(現ワトフォード監督)は2011−12シーズンにクラブを決勝トーナメントへ導いたが、ベスト16でチェルシーに敗れた。イタリア国内とは違うCLの重圧なのか。CL出場経験65試合というスペイン代表GKホセ・マヌエル・レイナと、同48試合をプレーしたセンターバックのラウール・アルビオルが経験値でチームを引っ張る。グループB最大のライバルはベンフィカ(ポルトガル)だ。ヨーロッパレベルで名を残したいナポリにとって、今シーズンは真の勝負の年となる。

文=赤星敬子

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