U16日本、10年ぶりのアジア制覇はならず イラクに屈しベスト4敗退

 AFC U−16選手権の準決勝が29日に行われ、U−16日本代表とU−16イラク代表が対戦した。

 来年開催されるFIFA U−17ワールドカップのアジア予選を兼ねている同大会。日本はUAE(アラブ首長国連邦)代表を、イラクはウズベキスタン代表を準々決勝で破り、それぞれW杯の出場権を獲得した。

 2006年以来10年ぶりとなる大会制覇を目指す日本のスターティングメンバーにはGK谷晃生、DF喜田陽、瀬古歩夢、菅原由勢、菊地健太、MF平川怜、福岡慎平、鈴木冬一、谷本駿介、FW宮代大聖、山田寛人の11人が起用された。

 試合は立ち上がりからイラクのペースで進み、19分に先制ゴールが決まる。浮き球のボールがエリア内右にこぼれたところをムハンマド・ダウードが右足でシュート。ボールはDFに当ってコースが変わり、ゴールへ吸い込まれた。日本にとってはこれが今大会初失点となった。

 だが、徐々にパスを繋ぐ時間が増え始めた日本は29分に試合を降り出しに戻す。敵陣でボールを持った平川が浮き球のスルーパスを前線に送ると、抜け出した山田がエリア内右から落ち着いてゴール左隅に蹴り込んだ。

 さらに前半終了間際の42分、左サイドに流れた山田がエリア手前からゴール前にグランダーのパスを送り、反応した宮代がGKの手前に走り込む。右足アウトでシュートを狙った宮代は足に当てることができなかったが、ボールはそのままゴールへ転がり込み、日本が逆転に成功。1点のリードでハーフタイムを迎えた。

 後半に入り52分、日本はドリブルでエリア内左に流れた鈴木の折り返しを、ファーサイドの宮代が右足ボレーで合わせたが、ここはGKの正面に飛んだ。さらに55分には、高い位置でボールを奪った宮代がエリア内に持ち込み、左足を振り抜く。しかし、強烈なシュートはクロスバーを直撃した。

 追加点がほしい日本は59分、鈴木に代えて久保建英をピッチへ送り出す。

 直後の62分、左サイドから中央へボールを運んだ谷本が前線に預けると、うまくコントロールした宮代がエリア内から左足でシュートを放ったが、今度は左ポストを叩いた。

 すると、再三のチャンスを決め切れなかった日本は67分に同点ゴールを奪われてしまう。エリア内左からのクロスがファーサイドへ流れると、ムンタザール・ムハンマドが左足で折り返したボールを中央のムンタザール・アブドゥルサダが右足ダイレクトでゴール右に決めた。

 追い付いたイラクは72分、スルーパスで最終ラインの裏に抜け出したダウードがGKをかわして左足でシュートを放つ。しかし、ここはカバーに戻った瀬古がスライディングで防いだ。

 ピンチを防いだ日本だったが80分、エリア内でダウードを倒した瀬古がこの日2枚目のイエローカードで退場となり、さらにイラクにPKが与えられた。このPKを81分にダウードが自らゴール左上に決め、イラクが試合をひっくり返した。

 なんとか同点に追い付きたい日本だったが、後半アディショナルタイム4分には、またもPKを献上。これを再びダウードに決められ、点差が広がった。試合はこのまま4−2で終了のホイッスルを迎え、10年ぶりの大会制覇を目指した日本はベスト4で敗退。イラクが決勝へ駒を進めた。

 イラクは10月2日に行われる決勝戦でイラン代表と北朝鮮代表の勝者と対戦する。

【スコア】
U−16日本代表 2−4 U−16イラク代表

【得点者】
0−1 19分 ムハンマド・ダウード(イラク)
1−1 29分 山田寛人(日本)
2−1 42分 山田寛人(日本)
2−2 67分 ムンタザール・アブドゥルサダ(イラク)
2−3 81分 ムハンマド・ダウード(PK)(イラク)
2−4 90+4分 ムハンマド・ダウード(PK)(イラク)

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