【ライターコラムfrom横浜FM】「人生を変えられるチャンス」19歳の若武者、遠藤渓太が抱く野望

【ライターコラムfrom横浜FM】「人生を変えられるチャンス」19歳の若武者、遠藤渓太が抱く野望

19歳の遠藤は今季公式戦10試合中4試合に先発出場している [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 横浜から世界へ戦いの場を移し、遠藤渓太が飛躍を狙う。

 10日、2連休明けの横浜F・マリノスは横浜市内で全体練習を行った。この日の練習を終えて、U-20ワールドカップに臨む代表チームに選出された遠藤がチームを離れることに。

 これまでの招集歴や練習試合でコンスタントに結果を残していたことから、選出そのものは順当と言っていい。しかし遠藤にとっての最大のサプライズは「背番号が18ではなく11だったこと」だった。所属クラブで背番号18を付ける遠藤は、代表チームでも同じ番号を付けてプレーする機会が多かった。

 2日の代表発表をインターネットライブ配信で見ていたが、自身の背番号は知らなかった。その後、後輩であるMF吉尾海夏がインターネットメディアで遠藤の背番号を知り、本人に伝えたという。それについて「理由が分からないんです」と困惑しながらも「代表の11番が似合う男になりたい」と決意を新たにした。

 ユース時代は主に背番号7を付けてプレーし、トップチームに昇格。2年目の今年も据え置きのままプレーしているが、実は密かに横浜F・マリノスで狙っている背番号がある。それが今回付ける背番号11なのだ。昨年まで齋藤学が付けていた背番号だが、今年から背番号10に変更したことで11番は“空席”に。新体制発表会で背番号を発表した後に齋藤の変更が決まったため、シーズン途中に追加登録がない限りは空き番号のままとなる。

 齋藤と遠藤は、共にドリブルを武器とし、ポジションも同じ左サイドハーフだ。遠藤にとっては育成組織出身という共通点もある偉大な先輩だが、ピッチに立てば履歴書と関係なく「ポジションを奪わなければいけないライバル」(遠藤)である。しかし今シーズン、遠藤はリーグ戦で一度も先発していない。現状では、レギュラーポジションを確保できていない控え選手という立ち位置でしかない。

 迎える世界大会は「人生を変えられるチャンス」と位置付けている。誰の目にも明らかな結果を残し、存在感を示す。日の丸の背番号11を経て、横浜F・マリノスの背番号11へ。19歳の若武者が逆転の発想を胸に秘め、その名を世界へ轟かせる。

文=藤井雅彦

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