【C大阪vs広島プレビュー】直前のルヴァン杯は共に1−0で勝利…得点力不足の広島はC大阪の堅守を崩せるか

【C大阪vs広島プレビュー】直前のルヴァン杯は共に1−0で勝利…得点力不足の広島はC大阪の堅守を崩せるか

広島の森保一監督(写真)にとって、「ピッチ上の指揮官」森ア和幸の復帰は心強いはず [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

■セレッソ大阪 リーグ最少失点の堅い守備が最大の長所

【プラス材料】
 リーグ前節の柏戦では0−1と惜敗し、公式戦での無敗は11で止まったものの、ここまでリーグ最少失点を誇るなど、最初のJ1リーグ戦10試合で組織的な守備の構築ができている、尹晶煥監督率いるC大阪。中3日で臨んだ10日のルヴァン杯新潟戦を1−0と勝利し、柏戦での嫌な流れもすぐに断ち切った。また、その柏戦で悔しいクリアミスで失点に絡んだ丸橋祐介が、ルヴァン杯ではゴールを決め、勝利の立役者に。ミスをすぐに取り返したうえで次に進めるのは、本人にとっても、チームにとっても大きなプラスだ。

 そして14日の広島戦は、今季負けなしのホームゲーム。粘り強い守備をベースとした今季の戦いを実践し、勝利をつかみ取りたい。

【マイナス材料】
 10日のルヴァン杯では、中3日で山口蛍、マテイ・ヨニッチがフル出場。これまでリーグ戦とカップ戦でメンバーをターンオーバーしていたC大阪は、ルヴァン杯のグループステージ突破に近づくべく、主力を重用。田中裕介もリーグ戦とカップ戦での併用起用が続くなど、暑さが増すなかでのコンディション調整は、次の試合に臨むうえでも1つのポイントになってくるだろう。

 また、リーグの柏戦でも、ルヴァン杯の新潟戦でも、チャンスを作りながら決めきれないという課題も残っただけに、決定機を大事に戦いたい。

 広島とは3日のルヴァン杯で対戦し1−0と勝利も、後半は相手に押し込まれ、苦しい時間帯もあった。広島の特長的な戦い方に、尹監督がどうアジャストするか、見どころになる。

文:totoONE編集部

■サンフレッチェ広島 結果が出せずにいたアンデルソンとフェリペ・シウバに復調の兆し

【プラス材料】
 リーグ前節の対神戸戦では先制されたものの追いつき、昨年から続いていた被先制弾を浴びた試合での連敗を11で止めた。そしてルヴァン杯鳥栖戦では相手に1度も決定機を与えず、1−0で完封勝利。神戸戦ではアンデルソン、鳥栖戦ではフェリペ・シウバと、結果が出せずに苦しんでいたブラジル人選手がゴールを決めている。少しずつではあるが、明るい材料も増えてきた。

 そして今節は、広島の絶対的な存在である森ア和幸がいよいよ、先発に戻ってくる可能性が高い。日常の生活を送ることすら難しくなる「慢性疲労症候群」の症状との戦いを続け、必死に自分自身と向き合って復帰にこぎつけた。チームに攻守にわたって芯を通す「ピッチ上の指揮官」の復帰は、大きなメリットである。

【マイナス材料】
 ルヴァン杯鳥栖戦で若い守備ラインが見せた素晴らしい集中を、しっかりとリーグ戦組も継承しないといけない。

 神戸戦の失点も、人数が揃っている中で相手を捕まえきれず、ゴール前で大森晃太郎に利き足を振り抜かれてしまった。セットプレーでの失点の多さも結局はマンツーマンディフェンスであるにもかかわらず、そのマークのズレが要因。組織が崩れているというよりは、個々の甘さが失点につながっている。もっとも、その「甘さ」を誘因しているのが、得点が取れないことによる守備側への過度な重圧だとも考えられるわけで、サッカーは攻守両面が有機的につながっていることを明白に示した広島の現状だとも言えるだろう。

 攻撃の有効なオプションだった森島司をU−20日本代表に送り出したことも、現状の戦力的には厳しい。

文:紫熊倶楽部 中野和也

関連記事(外部サイト)