勇姿を見れるのもあとわずか…今季限りで退団、引退する名選手たち

勇姿を見れるのもあとわずか…今季限りで退団、引退する名選手たち

今季も多くの選手たちが退団、引退する [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ、ブンデスリーガなど、欧州主要リーグは今週末に最終節を迎える。優勝争い、CL・EL争い、残留争いと各地で熱戦が予想される中、この最終節で退団、引退が決まっている選手たちにとっては特別な一戦となるだろう。

 チェルシーを最終ラインを支え続けたきたジョン・テリーはスタンフォード・ブリジッジに別れを告げ、フィリップ・ラームとシャビ・アロンソはフライブルク戦を持ってスパイクを脱ぐ。
 
 世界のサッカーをリードしてきた名選手たちのキャリアを写真とともに振り返っていこう。

ジョン・テリー

生年月日:1980年12月7日(36歳)
所属クラブ:チェルシー(ENG)
ポジション:DF

 ロンドン出身で14歳からチェルシー一筋を貫く鉄人センターバック。クラブでの通算出場試合数は700を越え、チーム歴代3位を誇る。1998−99シーズンにトップチームデビューを飾り、チェルシーの最優秀若手選手賞を受賞。2004−05シーズン、ジョゼ・モウリーニョ監督の就任とともに、弱冠23歳でキャプテンに指名され、このシーズンにプレミアリーグとリーグカップの2冠、さらにイングランド年間最優秀選手にも選ばれた。これまで通算17個のタイトルを獲得。また通算66得点を記録し、クラブのDF最多得点者でもある。

 2003年にはイングランド代表デビューを果たす。2010年の南アフリカワールドカップのスロベニア戦では、頭から飛び込んでのシュートブロックなど、闘志あふれるプレーでチームを牽引。2012年の代表引退まで2度のW杯を含む78試合に出場し、主将も任された。


パブロ・サバレタ

生年月日: 1985年1月16日(32歳)
所属クラブ:マンチェスター・C(ENG)
ポジション:DF

 ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニと並ぶチームの最古参。アルゼンチンのブエノスアイレス出身で、サン・ロレンソ、スペインのエスパニョールと渡り歩き、2008−09シーズンにマンチェスター・Cに加入した。加入直後にオーナーが変わり、チームがヨーロッパの強豪へと変貌を遂げる上で重要な役割果たす。ケガがちなコンパニに代わってキャプテンを務めることも多く、現チーム最多の333試合に出場、5つのタイトル獲得に貢献した。

 今シーズンから指揮を執るジョゼップ・グアルディオラ監督のもとでは、本職ではないMFとしてもプレーし、高い適応力を見せた。本拠地でのラストゲームを勝利で飾ったサバレタはチームメイト達から胴上げをされ、「とても素晴らしい9年間だった。クラブ史上最も成功を収めた時代に貢献できたことを誇りに思う」とファンに別れを告げた。


フィリップ・ラーム

生年月日: 1983年11月11日(33歳)
所属クラブ:バイエルン(GER)
ポジション:DF

 生まれも育ちもミュンヘンの生え抜きプレイヤーが惜しまれつつも引退を決めた。11歳からバイエルンでプレーし、2シーズンのローン移籍を除くキャリアのすべてをバイエルンに捧げてきた。クラブ歴代7位の通算516試合に出場し、21ものタイトルを獲得。2010−11シーズンの途中からキャプテンに任命されると、12−13シーズンにはドイツ史上初の3冠を達成した。

 今シーズンのブンデスリーガでは史上初の5連覇を成し遂げ、キャプテンとしてはチーム最多の5回、通算で8度目のチャンピオンに輝いた。ドイツ代表としても歴代5位の113試合に出場。2014年のブラジルワールドカップにはキャプテンとして出場し、母国に4度目の優勝をもたらした。またラームはフェアプレーでも賞賛を集めており、累積による出場停止はキャリアで1度だけ。レッドカードに至ってはゼロだった。


シャビ・アロンソ

生年月日:1981年11月25日(35歳)
所属クラブ:バイエルン(GER)
ポジション:MF

 精密機械のような美しいロングパスでチームを操り中盤に君臨したゲームメーカー。故郷のスペイン、レアル・ソシエダで頭角を現し、リヴァプール、レアル・マドリード、バイエルンと渡り歩いた。2004−05シーズンのチャンピオンズリーグ決勝“イスタンブールの奇跡”では貴重な同点弾を挙げ、逆転優勝に大きく貢献した。スペイン、ドイツではすべて、イングランドではプレミアリーグとリーグカップ以外の大会で優勝経験があり、通算獲得タイトルは16を数える。

 また、スペイン代表として2008、2012年の欧州選手権連覇、2010年南アフリカワールドカップ優勝など歴史的快挙を成し遂げ、無敵艦隊の黄金期を築き上げた。代表歴代6位となる114試合に出場したX・アロンソは「最も高いレベルでキャリアを終えたい」と語っていた通り、ブンデスリーガ優勝と共にスパイクを脱ぐことになった。


クラース・ヤン・フンテラール

生年月日:1983年8月12日(33歳)
所属クラブ:シャルケ(GER)
ポジション:FW

 頼れるオランダ人ストライカーがチームを去る決断をした。2010−11シーズンに加入したフンテラールは瞬く間にチームにフィット。2シーズン目にはCLでチームをベスト4へと導き、リーグ戦では29ゴールを挙げ得点王に輝くなど大車輪の活躍を見せた。それ以降もコンスタントに二桁得点を記録し、通算174試合に出場82得点をマーク。チーム歴代2位の得点記録保持者となった。ヨーロッパの舞台でさらに得点能力を発揮し、CL・EL合わせて49試合で31得点を挙げており、クラブの欧州カップ戦歴代最多得点者でもある。

 偉大な功労者に対しテンニエス監査役会会長は、「君にとって我々が常に良い思い出として残ることを願っている。君は偉大なサッカー選手だ。そしてシャルケで常に歓迎されるべき偉大なる人物でもある!」と讃えた。


マルティン・デミチェリス

生年月日:1980年12月20日(36歳)
所属クラブ:マラガ(ESP)
ポジション:DF

「もう足に力が残っていない」。デミチェリスはそう言って現役引退を表明した。母国アルゼンチンのリーベル・プレートでの活躍を買われ、バイエルンに移籍。7シーズンで11個のタイトル獲得に貢献した。2010−11シーズンに活躍の場をマラガに移すと、これが運命の出会いだった。タイトル獲得には届かなかったが、クラブ史上初のCL出場権獲得に貢献。「キャリアの最も輝かしい時間だった」と語ったが、マラガでの生活は長く続かず、マンチェスター・Cへの移籍を決めた。

 新天地のイングランドではプレミアリーグ優勝に貢献するなど3年間で100試合以上に出場。その後、一度は引退を考えるが現役続行を決断。エスパニョールを経て古巣マラガへ帰還を果たしていた。日曜日にホームでラストゲームを迎えるデミチェリスは「リーベルかマラガでキャリアを終えることを夢見ていた。これからは娘と共にマラガファンさ!」と語った。


ディルク・カイト

生年月日:1980年7月22日(36歳)
所属クラブ:フェイエノールト(NLD)
ポジション:FW

 オランダ、ユトレヒトでキャリアをスタートさせたカイト。2003−04シーズン、フェイエノールトに移籍すると1年目からリーグ戦20ゴールと活躍し、2年目には29ゴールをマーク。得点王に輝いた。その後、06−07シーズンに活躍の場をイングランドのリヴァプールに移し、公式戦286試合に出場。しかし、タイトルには恵まれず、11−12シーズンのリーグカップ優勝のみだった。トルコのフェネルバフチェを経て15−16シーズンに古巣フェイエノールトに復帰。公式戦23ゴールと活躍し、フェイエノールトで初めてのタイトルとなったオランダカップ優勝に貢献した。

 今シーズンは出場機会を減らしたが、勝てば優勝決定となる最終節でハットトリックを達成。「2年前ここに戻って来たとき、僕らは優勝できると言ったら皆に笑われた。すべての夢が叶ったよ」。チームに1998−99シーズン以来となるリーグ優勝をもたらして現役引退を表明した。

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