ムアントン戦で1G2Aの小林悠にタイ紙が最高評価、敵将「注意していたが…」

ムアントン戦で1G2Aの小林悠にタイ紙が最高評価、敵将「注意していたが…」

ムアントンとの2戦で2ゴール3アシストの活躍を見せた小林悠

 30日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦のセカンドレグが行われ、川崎フロンターレがホームでタイのムアントン・ユナイテッドに4−1で勝利。2試合合計スコアを7−2として、8年ぶりとなるベスト8進出を決めた。

 23日のファーストレグではアウェイゴール3発を決めて3−1と勝利し、圧倒的に優位な状況にあった川崎はセカンドレグでも序盤からゲームを支配する。31分に小林悠のゴールで先制すると、長谷川竜也、エドゥアルド・ネットとゴールを重ねて3−0とリード。「前半で決めるつもりだった」という鬼木達監督の言葉通りに45分で勝負を決めた。

 タイの大手紙「サイアム・スポーツ」は、1ゴール2アシストの小林を10点満点で「9」と高く評価。途中出場で1ゴール1アシストと活躍したファーストレグに続き、両チーム合わせての最高点を与えている。タチャタワン・スリーパーン監督は「素早くテクニックのある選手。かなり注意していた」と小林を警戒していたが、セカンドレグでも抑えきることはできなかった。

 試合後の記者会見ではタイのメディアから、「(7月から北海道コンサドーレ札幌に加入する)チャナティップ・ソングラシン以外でJリーグでできると感じた選手はいるか」という質問が出された。それに対して鬼木監督が10番のティーラシン・デーンダーの名前を挙げ、「他の選手と質が違う。もっと運動量があればJリーグでも出来ると思う」と語ったことも大きく報じられている。

 ムアントンはこれで5月10日のACLで鹿島に敗れて以来、国内リーグ3連敗を含めて公式戦6連敗。この試合でもチャナティップと青山直晃の主力2選手が「コンディションが万全でない」ことを理由にスタメンを外れるなど、満身創痍の状態だった。その結果、最後は川崎に完敗を喫しての終戦となったが、今大会で大きなインパクトを残したチームの一つであったのは間違いない。

「タチャタワン監督、来季のACLへ向け目標をタイリーグに据える――」(「サイアム・スポーツ」)。タイのメディアでは批判的な論調は少なく、すでに今後のさらなる飛躍を期待する空気が漂っている。タイ代表の新星であるFWシロー・チャットーンを新たに獲得するなど積極的な補強を続けるタイの王者は、来季以降もJリーグ勢にとって難敵となる可能性があるだろう。

文=本多辰成
協力=アジアサッカー研究所

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