【ライターコラムfromC大阪】尽きない向上心が原動力…新加入の福満隆貴、一歩一歩着実に

【ライターコラムfromC大阪】尽きない向上心が原動力…新加入の福満隆貴、一歩一歩着実に

ルヴァン杯で得点を挙げた福満隆貴 [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 先月28日に行われた2017 JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦の北海道コンサドーレ札幌戦。セレッソ大阪は2−0で札幌から勝利を収めたが、この試合では、福満隆貴にセレッソ加入後、初ゴールが生まれた。1点リードで迎えた57分、「目が合った」(福満)という左サイドの田中裕介から届けられたアーリークロスをうまく胸でトラップして前を向くと、角度のないところから相手GKの股を抜く技ありシュートを決めた。「ボールを受けた瞬間、シュートだけを考えた。いい流れでシュートまで持って行けた」と本人も納得の一撃は、セレッソの選手として刻んだ公式戦初ゴールであると同時に、高校卒業後、九州リーグ、JFL、J3、J2と一段、一段、ステップアップを果たしてきた彼にとって、今季、辿り着いたJ1カテゴリーの舞台での初ゴールでもあった。

「今までのルヴァンカップでも(得点の)チャンスがあったので、遅くなったとは思いますが、プレーオフステージでの大事なアウェイゴールを決めることができてよかったです。(ゴールの反響は?)何人か昔のチームメートから連絡はありました」と得点について振り返った福満。15年、16年と在籍したレノファ山口FCでは、15シーズンのJ2昇格に加え、昇格1年目の16シーズンはJ2で旋風を巻き起こすなど、濃い2年間を過ごした。「当時のレノファの仲間のことは、今も気になります。やつさん(島屋八徳/徳島ヴォルティス)とは仲も良かったので、得点を決めた時は『ナイスゴール』と連絡を取ったり、逆に、自分にも連絡をくれたり。いろんな人が見てくれている、ということも(札幌戦のゴール後の反響で)再確認できたので、次はリーグ戦で決めたいです」と、“仲間”へ朗報を届けるべく、意欲を燃やす。

 リーグ戦でもメンバー入りを果たす試合が増えてきた福満にとって、「チャンスをもらえれば、結果を出すだけ」と話すように、明治安田生命J1リーグ第17節のFC東京戦では、3人目の交代選手として89分に途中出場すると、試合終了間際にカウンターから前線に駆け上がり、ゴールを目指す場面もあった。

 移籍1年目の今季。自身にとって初のJ1チームで順調に実績を積み重ねているようにも見える福満だが、「去年まで一緒にやっていた小池(龍太)は柏でレギュラーで出ている。そういう姿を見ると、自分も負けていられないと思う」とかつての仲間へのライバル心を覗かせるなど、向上心は尽きない。リーグ後半戦のスタートとなる今節のJ1第18節。セレッソは、その柏をキンチョウスタジアムに迎えての一戦となる。福満はベンチスタートが濃厚だが、「限られた時間でもアピールしないといけないし、結果を残せるようにしたい」と準備は怠らない。2位・セレッソと3位・柏の上位対決となる今節だが、「リーグ戦でも点を取りたいし、もっともっと成長したい」とベンチから虎視眈々と出番を伺う背番号17・福満にも注目だ。

文=小田尚史

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