恩師が活躍したチェルシーへ…バカヨコ、プレミア王者での役割とは

恩師が活躍したチェルシーへ…バカヨコ、プレミア王者での役割とは

チェルシー移籍を果たしたバカヨコ [写真]=Chelsea FC via Getty Images

 チェルシーは15日、フランス代表MFティエムエ・バカヨコを4000万ポンド(約59億円)で獲得した。イギリスメディア『スカイスポーツ』はプレミアリーグ初挑戦のバカヨコを紹介した。

 2014年にレンヌから700万ポンド(約10億円)でモナコに加入したバカヨコ。リーグ・アン屈指のセントラルMFとして成長したバカヨコは、昨シーズンに17年ぶりのリーグ制覇をモナコにもたらした。

 バカヨコは期待を背負ってモナコに加入したものの、最初から順風満帆とはいかなかった。レオナルド・ジャルディム監督はバカヨコの練習態度に不満を表し、最初の1年はリーグ戦でわずか12試合の出場機会しか与えなかった。「私は、プロフェッショナルな選手は進化するためにハードワークすると思っている。彼は素晴らしいクオリティを持っているが、常にプレーできないことは難しかっただろう。プロフェッショナルな選手はみんな同じだ」とコメントしていた。また、ハムストリングの負傷で試合から遠ざかった時「僕はケガから学んだんだ。体が一番大事だと感じた。もっと良くなると信じている」とバカヨコ本人は語った。

 そんなバカヨコに転機が訪れたのはモナコに移籍して2年目。かつてチェルシーで活躍した元フランス代表MFクロード・マケレレ氏が、モナコにテクニカル・ディレクターとしてやってきた。マケレレ氏はバカヨコに対して、より真剣に練習と試合へ取り組むように厳しく指導したという。マケレレ氏の元で真摯に練習に取り組んだバカヨコ。監督は「成長した」ことを認め、ボルドーへ移籍した元フランス代表MFジェレミー・トゥラランの後釜に据えた。

 レギュラーに抜擢されたバカヨコは中盤で堂々とプレー。鋭いタックル、相手の攻撃の起点を潰す守備は、モナコのチャンピオンズリーグベスト4進出になくてはならないものだった。バカヨコの守備が優れているデータが存在する。1試合平均のインターセプト回数が2.2回を記録。これはチームメイトのブラジル代表DFファビーニョ(1.6回)やイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティ(0.8回)を上回る数値である。またCLではスペイン代表MFガビ、イングランド代表MFダニー・ドリンクウォーターに次いで95回のボール奪取に成功した。指揮官は「彼は試合をマネージメントできる。チームのバランスを取り、相手とのデュエルで勝つ方法を考えている」と評価。また、フランス代表監督ディディエ・デシャン氏も「完璧なMFだ。類稀な身体的強さを持っている。ゴールを奪うことも出来るね」と称賛を送っている。

 来シーズンからバカヨコが在籍するチェルシーでは、PFAとFWAの年間最優秀選手を獲得したフランス代表MFエンゴロ・カンテがレギュラー当確。そのパートナーとして開幕戦にバカヨコが指名される可能性が高い。なぜならセルビア代表MFネマニャ・マティッチは退団が濃厚とされているからだ。そしてバカヨコはマティッチの代役として活躍できるだけの資質を兼ね備えたMFである。残る問題はプレミアに素早く馴染めるかどうかであるが、CLで格上相手に見せた才能はその疑問もすぐに忘れさせてくれるはずだ。

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