【ライターコラムfrom横浜FM】巻き返しに燃えるバブンスキー、“学び”の前半戦から“本領発揮”の後半戦へ

【ライターコラムfrom横浜FM】巻き返しに燃えるバブンスキー、“学び”の前半戦から“本領発揮”の後半戦へ

後半戦の爆発が期待されるバブンスキー [写真]=Getty Images

 インパクト大のJリーグデビューから、もうすぐ5カ月が経とうとしている。ダビド・バブンスキーの話である。

 2月25日の明治安田生命J1リーグ開幕戦・浦和レッズ戦に先発出場すると13分、齋藤学からのマイナス気味の折り返しをダイレクトで合わせる。利き足とは逆の左足から放たれた放物線は、美しい弧を描いてゴールネットに突き刺さった。

 第2節北海道コンサドーレ札幌戦でも魅せた。後方からプレッシャーをかけてくる相手選手をブロックしながら、齋藤からの浮き球パスのバウンドに合わせて再び左足を振り抜く。ハーフボレー気味に打ったシュートは、スライス回転がかかりながら逆サイドネットに吸い込まれた。

 開幕から2戦2発の大活躍でバルセロナの育成組織育ちという前評判に違わぬ実力を見せつけ、同時にサポーターの心をわしづかみにした。

 もっとも、本人は少なからず不安もあったと振り返る。

「新加入選手が多い中で新しいシーズンを迎えるのは簡単ではない。その中で良いスタートを切って、自分たちのクオリティを示すことができたと思う。個人的にもポジティブな印象を持っている」

 順調なスタートを切ったが、第12節ベガルタ仙台戦(1−1)から第17節大宮アルディージャ戦(2−1)までは先発から外れた。その間にチームが破竹の5連勝を飾っている最中も、マケドニア代表に招集されて日本を離れていた影響もあり、勝利に貢献できたとは言い難い。気がつけばここまでフル出場を続ける天野純が、自身の定位置であるトップ下の席に座っていた。

 前半戦についてバブンスキーは「学ぶための時間だった」と話す。そして後半戦について話が及ぶと目をギラギラさせて、こう言い放った。

「後半戦は学んだことを発揮する時間にしたい。そこで自分としてもチームとしても爆発力を出すことで、タイトルを狙っていけると思う」

 チームは首位まで5ポイント差の5位につけている。上位陣を射程圏内に捉え、中断期間中は新潟県十日町市でキャンプを実施。天野とのポジション争いは激しさを増すばかりだ。

「(天野)純というライバルがいることも刺激になっている。チームが向上するために必要なこと」ときっぱり。類まれなるテクニシャンが後半戦のスタートでも輝きを放った時、横浜F・マリノスのタイトル獲得が現実味を帯びてくる。

文=藤井雅彦

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