【ライターコラムfromC大阪】U−23の成長株・斧澤隼輝、さらなる飛躍でトップデビューを掴めるか

【ライターコラムfromC大阪】U−23の成長株・斧澤隼輝、さらなる飛躍でトップデビューを掴めるか

トップチームでのデビューを目指すC大阪U−23の斧澤隼輝 [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 前節を終えてリーグの前半戦を消化したJ3。その中で、セレッソ大阪U−23は2勝6分8敗で勝点12の16位、下から2番目と低迷している。課題は、試合運びの拙さと、失点の仕方が悪いこと。良い時間帯は素晴らしいサッカーを披露するC大阪U−23だが、一度、流れを失うと、その流れを取り戻せず、立て続けに失点してしまう悪い癖がある。開幕戦のグルージャ盛岡戦や、第4節のY.S.C.C.横浜戦、第15節のSC相模原戦など、勝ち点3をとりこぼした試合は多い。そして、それは昨季も同様であり、選手たちも自分たちの課題を認識してはいるのだが、今季も克服することができずにいる。若手中心のチーム編成で経験不足という側面はあるにせよ、後半戦は試合をコントロールする力を身に付けたい。得点直後の失点やセットプレーからの失点も止まらないだけに、後半戦はその課題も克服していきたい。

 もっとも、チームとしての課題は山積しているC大阪U−23だが、選手個々を見れば、ここまで7得点を挙げてチーム得点王の岸本武流や、トップチームでも出場機会を増やしている西本雅崇など、着実に成長を遂げている選手は多い。C大阪の下部組織から今季トップ昇格を果たした斧澤隼輝も、その一人。C大阪U−18所属の昨季も、2種登録としてJ3に28試合出場し、「彼のような存在が出てくることが、U−23を立ち上げた意義でもある」と大熊裕司監督に言わしめた選手だが、プロとして迎えた今季は昨季より体つきが一回り大きくなり、当たり負けすることが減った。さらに、昨季は1得点に留まった得点数も、今季はすでに3得点。相模原戦でのゴールは、ダ・ゾーンが選ぶ第15節のベストゴールにも輝いた。

 そんな成長株は、7月10日、初めてトップチームの練習に引き上げられた。「緊張感がいつも以上にある中で、楽しかったです。でも、『遠慮していたら、次はないよ』と言われるし、もっとガツガツやらないといけない(笑)」と笑顔を見せると、21日もトップチームに混じって練習。サッカーに取り組む姿勢やプレーヤーとしての素養など、その伸びシロについて、尹晶煥監督にも目をかけられているだけに、舩木翔、岸本、西本、瀬古歩夢(2種登録)、喜田陽(2種登録)に続き、今後、トップチームデビューを果たす可能性もある。「(トップチームでの練習参加は)見てもらっている、という励みになります。自分の持ち味はハードワークなので、(トップチームで)出るチャンスがあれば、そういった持ち味を出したい」と意欲を覗かせる斧澤だが、今季、J3を戦う中で、自身の気持ちに変化が生まれたという。そのきっかけは、瀬古、喜田といった下部組織の後輩たちがルヴァンカップでトップチームデビューする姿を見たこと。「やっぱり、2つ下の選手が出ていて、悔しかったし、自分も負けられない、やらないといけないという気持ちが膨らみました」と率直な感想を明かした。

 今後の目標は、「J3でさらに結果を出しつつ、トップチームの試合に関わること」。まずは、そのスタートとなる今節のJ3第18節・鹿児島ユナイテッドFC戦。ホームでは今季まだ勝利がないC大阪U−23を引っ張り、勝ち点3をもたらす原動力となりたい。

文=小田尚史

関連記事(外部サイト)