【コラム】セリエA開幕を告げるスーパーカップ…“BBC解体”のユーヴェは完封なるか

【コラム】セリエA開幕を告げるスーパーカップ…“BBC解体”のユーヴェは完封なるか

ユヴェントスの守備を支えるキエッリーニ(左)とベナティア(右)[写真]=Icon Sportswire via Getty Images

 いよいよイタリアの2017−18シーズンが始まる。今シーズン、初の公式戦となるのが13日にローマで行われるイタリア・スーパーカップのユヴェントス対ラツィオだ。この一戦を一言で表すなら、“守備力に不安のユーヴェ”対“上り調子のインモービレ擁するラツィオ”といったところだろうか。もちろん、プレシーズン・マッチの成績全てがそのクラブのシーズンの結果に比例するわけではない。しかし、ユーヴェのディフェンスBBCからレオナルド・ボヌッチが抜け、アメリカ遠征などの4試合で7失点という数字には不安が残る。

 マッシミリアーノ・アッレグリ監督は5日のトッテナム戦に負けた後、失点をこう振り返った。「同じ形での失点だ。ボールを失うか、カウンターからが原因だ」。トッテナムのハリー・ケインのゴールシーンだ。キーラン・トリッピアーが走り込んでゴール前のケインが決めた。エリア内にはダニエレ・ルガーニ、ジョルジョ・キエッリーニ、サミ・ケディラの3人がいたものの、防ぐことができなかった。同監督は4バックで8人のDFを試している。13日に備えて最後のテストとなる試合だったからだ。

 アメリカで行われたインターナショナル・チャンピオンズカップのバルセロナ戦での失点を振り返ってみると、パコ・アルカセルからネイマールに渡ってゴールを決められた時と同じようなパターンだった。エリア内にはアンドレア・バルザーリ、シュテファン・リヒトシュタイナー、メディ・ベナティアがいた。いずれにしてもディフェンスに穴があるのだ。

 今シーズンからユーヴェでプレーするトッテナム戦のドウグラス・コスタについて、同監督は「チームのプレーのメカニズムをまだまだ理解していく必要がある」と課題を投げかけている。また右サイドバックのマッティア・デ・シリオも、リヒトシュタイナーを完全に上回るだけのパフォーマンスは見せていない。

 これらの批判を受けてのキエッリーニはこう分析する。「変わりつつあるんだ。バランスが取れてぴったり一致した。これまでとは違う新しいやり方を見つけなければならない。ビダルやピルロが抜けた時にも我々は毎年、犠牲を払って目標のためにやってきて、そして達成してきた。ボヌッチが抜けてテクニック面が欠けた部分、そしてパスが少なくなっているかもしれない。だからこそ別の方法が必要になってきている」。確かに昨年も試行錯誤し、同監督が何度もフォーメーションを変えながらベストのユーヴェを作り出し、結果的にはスクデット獲得とチャンピオンズリーグ決勝進出を果たした。

 だが、ラツィオのチーロ・インモービレはプレシーズンマッチで6試合8得点と絶好調だ。「昨シーズン、セリエとコッパ・イタリアで合計3度、ユーヴェと対戦したラツィオは1ゴールすら奪えなかった。今度こそは」とモチベーションも上向きだ。スーパーカップを7回制覇しているユーヴェが意地を見せるか、ラツィオのリベンジなるか。今シーズンを占う一戦となりそうだ。

文=赤星敬子

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