S・ラモスの怪…レアルでは23回の退場劇も、スペイン代表ではゼロ

S・ラモスの怪…レアルでは23回の退場劇も、スペイン代表ではゼロ

デポルティーボ戦で主審にイエローカードを提示されるS・ラモス [写真]=Getty Images

 リーガ・エスパニョーラの新シーズン開幕戦で、チームはアウェイでデポルティーボに3−0と快勝したものの、自身は試合終了間際に退場処分を受けるという余計なオマケが付いてしまったレアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモス。この退場劇を巡り、スペインではちょっとした話題で盛り上がっている。

 退場処分を受けるのが今回でキャリア通算23回となったS・ラモスは、2位の元スペイン代表DFフェルナンド・イエーロ氏の12回、3位の元スペイン代表MFグティ氏の10回に大差を付け、レアル・マドリードのクラブ最多記録を更新し続けている。

 また、このうちリーガ・エスパニョーラでの退場処分は18回を数え、セビージャなどで活躍したパブロ・アルファロ氏およびサラゴサでキャリアの大半を過ごしたシャビ・アグアド氏と並び歴代最多タイとなった。

 退場劇が半ばお約束のようになってしまっているS・ラモスだが、実はこれはレアル・マドリードでの試合に限った話である。逆にスペイン代表では1回も退場処分を受けていないという、全く異なる様相を呈している。出場数がレアル・マドリードの526試合に対してスペイン代表の143試合と、母数に大きな差があることを割り引いても、奇奇怪怪と言わざるを得ない。

 一方、レアル・マドリードでの23回の退場処分の内訳に目を向けると、リーガ・エスパニョーラでは405試合で18回(22.5試合に1回)、コパ・デル・レイでは39試合で2回(19.5試合に1回)であるのに対し、チャンピオンズリーグでは103試合で3回(34.3試合に1回)と、国内外で頻度に差があることが伺える。

 実際、S・ラモスも今回の退場劇を受け、「納得はいかないけれども、主審の意見は尊重する」と述べつつも、試合の裁き方に関しては国際大会や他国リーグから良い部分を吸収するべきとの提言を行っている。

「UEFAやFIFAの大会の方が判定は寛容だ。個人的にはイングランドのシステムが気に入っており、ファウルを流してプレーさせる所などは学ぶべきだと思っている」

 なお、S・ラモスはセビージャ時代も1回も退場処分を受けておらず、荒々しいファウルをする選手というイメージが、国内屈指の注目度を誇るレアル・マドリードでプレーすることで定着したことが、審判の判定に大きく影響していると言えそうだ。

文=北村敦

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