「自分たちを信じてやりたい」…3失点敗戦の浦和、ホームで済州戦の再現狙う

「自分たちを信じてやりたい」…3失点敗戦の浦和、ホームで済州戦の再現狙う

貴重なアウェイゴールを奪った武藤雄樹 [写真]=Getty Images

 浦和レッズにとっては貴重なアウェイゴールだった。

「常に狙っている」と語る武藤雄樹が、2点ビハインドで迎えた76分に川崎フロンターレDFの背後に抜け出す。そこに、青木拓矢からの完璧なスルーパス。「相手との駆け引きの中でオフサイドギリギリのところだと思うけど、うまく抜け出すことができた」。迷うことなく、武藤は左足を振り抜いた。

 この日、試合前のアップ中に柏木陽介が負傷。スタメンから外れ、代わりに急遽スタメンに名を連ねたのが、パスを出した青木だった。「遅れたかなと思ったけど、武藤くんがうまく抜け出してくれた」。一矢報いた武藤も、「青木選手がしっかりと届けてくれたので、決められて良かった」と安堵の表情を見せた。

 浦和は19日に行われた明治安田生命J1リーグ第23節FC東京戦で、79分から5−3−2を使用して勝利した経緯から、この日も5−3−2を採用。「川崎の中央からの攻撃を防ぎたかった」(堀孝史監督)と前半から中盤を厚くして対応した。しかし33分に左サイドをえぐられて失点すると、50分、85分と再び左サイドから失点を重ねた。

「後半も5−3−2だったけど、点が欲しかったので前半ほどきっちりとは作らず、前から行けるなら行って(点を)取るしかなかった。前半は少し守備の意識が強過ぎてしまって。もちろん狙いはあったけど、ちょっと守備的に入り過ぎたところがあったのかな」

 武藤は李忠成に代わり、後半頭からピッチに立った。2トップの一角でスタートし、70分にラファエル・シルバが投入されると、3ボランチの左へ移動。その6分後に待望のゴールが生まれた。

「なかなかゴールが取れていなかった中で、ゴールを取れたこと、なんとかアウェイゴールを取れたことは前向きに捉えたい。自分のゴールへの感覚を取り戻すきっかけになると思うし、もっとゴールを取ってチームに貢献したい」

 奇しくも浦和には、第1戦での敗戦から逆転勝利をつかみ取った成功体験がある。アウェイで完封負けを喫した、ラウンド16の済州ユナイテッドFCとの第1戦。そして直後にホーム・埼玉スタジアム2002で見せた、3−0の完封勝利。その経験と自信があるからこそ、「済州の時より状況はいい」と浦和の選手の誰もが口にした。

「アウェイゴールを取ったことは、一つの大きなポイントだと思う。それにホームで戦えるアドバンテージを生かしたい。済州でもそうやってここに来ていますし、自分たちを信じてやりたい。そして熱い声を届けてくれたファン・サポーターの期待に応えられるように、チーム一丸となって頑張りたい」

 第1戦は確かに敗れた。しかし、まだ終わりではない。浦和が次のラウンドに進むためには最低でも2点を取る必要があるが、9月13日の第2戦に向けて「やはり前半に抑えることがポイントになってくるかな」と武藤は顔を上げた。

関連記事(外部サイト)