【コラム】日本代表は新たなページへ…競争を歓迎する吉田「苦しみを乗り越えてこそ成長」

【コラム】日本代表は新たなページへ…競争を歓迎する吉田「苦しみを乗り越えてこそ成長」

吉田麻也はここまで最終予選全試合にフル出場している [写真]=Getty Images

「フェアな競争が成長を促してくれる」

 ワールドカップ出場を決めた試合後、DF吉田麻也(サウサンプトン)はすぐに先を見据え、「新しいページを開いていきたい」と口にした。

 8月31日、日本代表は2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦。FW浅野拓磨(シュトゥットガルト)とMF井手口陽介(ガンバ大阪)のゴールで勝利を収め、ロシア行きの切符を掴んだ。

「今回は予選を通じて苦しい時期が続いたので、前回より嬉しさは大きいかなと思います」

 4年前にもW杯出場決定の瞬間を経験している吉田はそう言って今回の最終予選を振り返ると、「自分より若い選手が結果を残してくれたことは日本にとってプラスだし、すごく嬉しいです」と、この日スタメンに抜擢され、ゴールで期待に応えた浅野と井手口の活躍を喜んだ。

 ただ、彼は呑気に若手選手の活躍を眺めているわけではない。6月の代表2連戦を前に、それまでセンターバックでコンビを組んでいたDF森重真人(FC東京)が落選。「僕自身も危機感を持ってやっていかなきゃいけない」と気持ちを新たにしていた吉田は、ロシア行きを決めた今、さらなる競争の激化を望んでいる。

「新しい選手が今まで出ていた選手のポジションを乗っ取るような戦いが常にあれば、チームにとってプラスになる。僕自身もそれをサウサンプトンで感じているので、競争はウェルカムです」

 5日に行われるサウジアラビア代表戦で最終予選は幕を閉じ、その後はいよいよ、本大会を見据えた強化の期間へと移っていく。と同時にそれは、W杯のメンバー入りをかけた争いの幕開けでもある。

「苦しい状況を乗り越えてこそ成長できると思うし、その中でフェアな競争があるというのがさらに成長を促してくれると思います。苦しい試合を乗り越えて強くなったとは思いますけど、まだまだ足りない。新しいページを開いて、W杯で勝つために、またやっていきたいと思います」

 今回の最終予選で誰よりも長い時間ピッチに立ってきた背番号22は、すでに次の戦いへ向けて走り始めている。

取材・文=本間慎吾

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