スペインに完敗のアッズーリ、元日本代表監督ザッケローニ氏の見立ては?

スペインに完敗のアッズーリ、元日本代表監督ザッケローニ氏の見立ては?

スペイン戦で完敗を喫したイタリア代表 [写真]=Getty Images

 2018 FIFAワールドカップ ロシア・欧州予選、グループGのスペイン代表対イタリア代表が2日に行われ、マドリードに乗り込んだアッズーリは0−3と完敗した。4−2−4というフォーメーションで臨んだジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督の選択と采配に、疑問の声と批判が集まっている。この1位、2位の直接対決にあっさりと敗れたイタリアはグループリーグの2位以下が決定し、プレーオフで本大会出場を決めなければならないリスキーな状況に追い込まれた。“戦犯”探しに、チームの早急なテコ入れと修正はできるのか。識者はどのように見ているのだろう。

 試合を生中継していた『RAI1』の解説者で元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏は「中盤が機能していません。うまくいっていない」と繰り返していた。明らかに、中盤のマルコ・ヴェラッティ(パリ・サンジェルマン)が戸惑っていた。為す術もなかった。このゲームではシュート1本、パスは63本。ヴェントゥーラ監督は、ヴェラッティにより確実に自分の長所を生かしたポジションを用意した方がよいのでは、という声がある。

 そしてロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)は4トップの左サイドで消えていた。高い位置に上がれず苦しみ、ナポリでのプレーとは全く違っていた。GKジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)の代表戦での3失点は、2016年9月のフランス代表との親善試合以来。この日のドッピエッタ(2得点)のイスコのシュートのうち1本は、決して力のある激しいものではなく、普段のブッフォンなら止められていたかもしれない。

 イタリア代表監督経験のあるマルコ・タルデッリ氏は、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じ、アッズーリに疑問を呈した。「一貫性のなさを感じる試合だった。クラブで素晴らしい活躍をしていても、代表でうまくいかないことはある。ヴェラッティとインシーニェにはまだ正しいポジション、配置がされていないと見た。中盤に“土地測量士”として数論幾何学にプレーできる選手が必要」と改善策を出した。そして「イタリアサッカーはまだまだ遅れている。W杯本戦出場を果たしても、我々の将来はバラ色ではない」と警告した。

 一方、解説者のアリゴ・サッキ氏は「ヴェントゥーラ監督に時間を与えてほしい」と言う。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポル』に「彼のやろうとしているダイナミックさと動きのあるサッカーは、将来的にイタリアの基礎となる。目指している方向性は間違っていない。ただインシニェとアントニオ・カンドレーヴァは、ダニエレ・デ・ロッシとヴェラッティと噛み合っていなかった」と指摘した。

 5日には、イタリアのレッジョ・エミリアでイスラエル代表戦が行われる。チームがどのように立ち直っているか、引き続き追いかけたい。

文=赤星敬子

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