ブザービートの決勝ゴールで東京Vが初優勝! 最後の1秒まで感動を生み続けた第12回ビーチサッカー大会

ブザービートの決勝ゴールで東京Vが初優勝! 最後の1秒まで感動を生み続けた第12回ビーチサッカー大会

第12回全国ビーチサッカー大会の決勝戦は、東京ヴェルディBSとアヴェルダージ熊本BSの顔合わせとなった

文・写真=Noriko NAGANO

 9月10日、兵庫県明石市で、3日間にわたって繰り広げられた日本一を決める第12回全国ビーチサッカー大会の決勝戦が行われた。ファイナリストは、同日午前に行われた準決勝を含め6試合目となり、気力、体力が必要な決戦となった。

 決勝に残ったのは、今年2月にJリーグクラブ初のビーチサッカーチームとして誕生した東京ヴェルディBS(東京V)と創設2年目2回目の出場となるアヴェルダージ熊本BS(熊本BS)。東京Vは初出場とはいえ、そのメンバーは、監督兼選手の茂怜羅オズを筆頭に7人の日本代表経験者を擁し、さらにこの全国大会のためにブラジルからベルナルド・ボテーリョを呼び寄せ、メンバーに加えた。

 午後1時、気温31度、砂上の体感温度はさらに高く、真夏のような暑さの中で決勝戦がキックオフ。原口翔太郎のゴールで東京Vが先制し、1−0のロースコアで第1ピリオドを終える。第2ピリオドでは、東京Vがベルナルドの2得点で、今大会1試合で2失点以上したことがなかった熊本BSから3点のリードを奪った。

3点のビハインドを背負い、厳しい状況に立たされた熊本BSだったが、その直後のキックオフで、監督兼選手の坂口健人が1点を返し、反撃の狼煙を上げた。ハイプレッシャーをかけ、自分たちのボールにした熊本BSは、キーパーの山本哲也が前線へスロー。これを坂口がつなぎ、木船祐樹が決めて1点差に詰め寄った。

 3−2、東京Vリードで迎えた最終ピリオド。熊本BSの松尾のキックオフシュートがゴールネットを揺らすが、やり直しとなる。ゴールを守るのは、今年W杯の舞台にも立った河合雄介。再びトライした松尾のキックオフシュートは1度目とは違う軌道で、ジャンプしたGK河合に触れることなくゴールに入り、熊本BSが同点に追いついた。

 熊本BSの喜びも束の間、選手層の厚い東京Vは、ピッチに中原勇貴を送り出すと、中原が古巣相手にしっかりと勝ち越し弾を決め再びリードを奪ったが、熊本BSはすぐさま西口佳佑が鮮やかなFKを決め、さらに、松尾のFKで勝ち越して5−4にした。

 だが、東京Vはこのピンチにもベルナルドが役割を果たし、FKを決めて5−5の同点とし、ドラマのクライマックスは延長戦へ。

 3分間の延長戦のラストワンプレーで、キャプテンとして大会に臨んだ後藤崇介がゴールを決め、東京Vが全国優勝を果たした。決勝ゴールを決めた後藤は、「最後は俺が決めると信じ、ワンチャンスを狙っていた。ブザービートでゴールするのは最高に気持ちよかった」と至福の表情を見せた。

 東京ヴェルディの名を背負い、「最低でも優勝」と声を掛け合ってきた東京V。一方、震災から多くの声援を受けてここまでやってきた熊本BS。優勝を手にしたい両チームの負けられない戦いは、1試合の中で多くの見せ場を生み、観客を魅了した。どちらが勝つかわからない展開の中で、その感動と興奮は、最後の1秒まで続き、大会は幕を閉じた。

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