【広島vsC大阪プレビュー】今季対戦はC大阪が2戦2勝…広島は直近3試合で1失点と守備は安定

【広島vsC大阪プレビュー】今季対戦はC大阪が2戦2勝…広島は直近3試合で1失点と守備は安定

C大阪は故障から復帰した山村和也(左端)が好調。トップ下の位置で攻守にわたってチームに貢献している [写真]=J.LEAGUE

■サンフレッチェ広島 けが人が復帰し、選手層に厚みが増している

【プラス材料】
 昨年10月に負った右ひざ前十字じん帯断裂の影響もあり、コンディションを見ながら練習量もコントロールしていたパトリックだが、今週のトレーニングでは久しぶりにフルメニューを消化。積極的に裏を狙うフリーランニングを見せるなど、練習の質・量共に充実してきた。

 また、今年1月に左ひざ前十字じん帯を断裂し手術・治療・リハビリを続けていた佐々木翔もフルメニュー消化。公式戦出場はもう少し先になるが、選手たちに与える勇気と競争意識の激化は大きな効果を生む。

 7月の対浦和戦で負傷離脱していたミキッチは既にサテライトリーグの試合に出場。ここにきてけが人がどんどん復帰し、選手層に厚みを増していることはポジティブだ。

【マイナス材料】
 リーグ戦の直近3試合で1失点と守備では結果を出してはいるが、一方で得点は3試合2得点。ヤン・ヨンソン監督就任以降のリーグ7試合で7得点と攻撃面では成果が上がっていない。

 チャンスの数は決して少ないわけではないが、意図した再現性の高い形で相手を崩すまでには至っていない。前節の新潟戦ではパトリックが孤立してしまって連動した攻撃が生まれず、セカンドボールも支配できずに苦しい状況に終始した。

 新潟のスピードスター・ホニを完璧に抑え込み、完封劇の立役者となった椋原健太が契約条項(椋原はC大阪から期限付き移籍中)で今節は出場できず、サイドの守備にも不安は残る。チーム得点王のアンデルソンも4試合ノーゴールと爆発が鎮静化。守備やビルドアップなど彼のデメリットばかりが目立っているのも苦しい。

文:紫熊倶楽部 中野和也

■セレッソ大阪 前節のFC東京戦で4試合ぶりの白星

【プラス材料】
 リーグ前節のFC東京戦には4−1で勝利した。柿谷曜一朗がリーグ戦9試合ぶりのゴールを決めれば、日本代表FW杉本健勇も2得点を記録すし、4試合ぶりに白星を得た。取るべき人が取って勝ったこともあり、チームの雰囲気は非常にいい。

 広島には第11節、ホームで5−2と快勝。いまやチームのスタイルとなっているサイド攻撃、セットプレーなどで得点を重ねて相手を粉砕した。そのイメージはプラスに作用するはずだ。第11節の10日ほど前に行われたルヴァン杯では、リーグからメンバーを入れ替えて戦ったとはいえ、堅守が光りアウェイで1−0で勝利している。今季の広島に対して苦手意識はないだろう。

 また、今週のトレーニングでは清武弘嗣がフルメニューを消化。ムードメーカーの1人でもある司令塔の復帰が大きなプラスになることも間違いない。

【マイナス材料】
 チームの課題は守備。特に2点を先行しながら、後半に失点すると、そこからばたつく場面が夏場は目立っていた。前節のFC東京戦では3点目を取ったことで相手の反撃を回避できたが、守備の安定がチームの好調のバロメーターにもなっているだけに、その修正度が問われる。

 広島は独特の蒸し暑さがある場所。ハードワークを軸とする戦いを繰り広げる尹晶煥監督率いるC大阪は夏場に運動量が落ちていただけに、後半をいかに乗り切るかもポイントだ。

 そして、柿谷、杉本、山村和也、水沼宏太の攻撃陣は好調だが、バックアップの選手たちにリーグ戦でなかなか得点やアシストが生まれない。新たな突き上げがなければ、リーグ終盤の苦戦も予想される。選手層がそれほど厚くない点も、今のC大阪のウィークポイントと言えるかもしれない。

文:totoONE編集部

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