【インタビュー】マルキージオが語るセリエA7連覇の要因…キーワードは「最後まで」

【インタビュー】マルキージオが語るセリエA7連覇の要因…キーワードは「最後まで」

インタビューに応えたマルキージオ [写真]=野口岳彦

 ユヴェントスの生え抜きで、クラブの象徴的選手でもあるイタリア代表MFクラウディオ・マルキージオが来日した。「ユヴェントスアカデミー東京」が主催するイベントに参加し、子どもたちとサッカーを楽しんだ“プリンチピーノ(小さな王子)”が、自身の少年時代やユーヴェの強さの秘訣を語った。

インタビュー・文=本間慎吾
写真=野口岳彦

■大切なのは情熱を持ってプレーすること


――今日は子どもたちとサッカーを楽しみました。感想を聞かせてください。
僕自身も少年時代に似たような体験をした。選手が笑顔で会いにきてくれて、すごく楽しかったことを今でもよく覚えている。そういう意味で、今日は昔のことを思い出すことができたね。

――マルキージオ選手は7歳のときにユヴェントスの下部組織に加入しました。どのような経緯だったのでしょうか?
最初はシースポルトというユーヴェが管理する街クラブでプレーしていたんだ。そこで「いい選手だ」ということになって、セレクションを受けてユーヴェに入ることができた。

――プロになるために意識していたことはありますか? 子どもたちへのアドバイスをお願いします。
とにかく、情熱を持ってプレーすることが大切だね。監督やコーチの言うことを聞いて、言われたことを実践してみるのも重要だ。あとは、今回のような選手と触れ合う機会を楽しむこと、支えてくれる両親に感謝すること、そういうところを意識してやっていけばいいと思う。

――マルキージオ少年はどんなプレースタイルでしたか?
ヘディングが苦手だったね(笑)。でも、とにかくゴールを決めるのが大好きで、センターフォワードで成功したいと思っていた。だから守備には全く戻らなかったよ(笑)。



――それは驚きです。今では中盤での効果的な守備が持ち味の一つでもありますよね?
そうなんだ。今日のサッカークリニックではヘディングでもゴールを決めただろう?(笑)

――子どもの頃に苦手だったものを克服したということですね。今日は慣れないGKもこなして、ジャンルイジ・ブッフォン顔負けの好セーブを見せていました。
来シーズンからはブッフォンがいないから、GKは僕か(ヴォイチェフ)シュチェスニーのどちらかだよ(笑)。

■「諦めない気持ち」がもたらした快挙


――アレッサンドロ・デル・ピエロ、そしてブッフォンと偉大な選手たちがチームを去っていきます。バンディエラの退団はチームにどのような影響を及ぼすと思いますか?
デル・ピエロも、(パヴェル)ネドヴェドもそうだったね……。サポーターはそういったカンピオーネが抜けてしまうと、とても寂しく感じるだろう。でも選手たちはその思いがもっと強いんだ。毎日、一緒に生活をして、同じ時間を過ごしているわけだからね。より感情移入してしまうんだよ。友人がいなくなってしまうような感覚だ。偉大な選手がいなくなることは戦力的にも痛いし、選手たちの気持ちの面でも大きな影響があると思う。

――そういう壁を乗り越えた先に強さがあるのでしょうね。ユヴェントスは今季、セリエA7連覇という偉業を成し遂げました。ナポリとのスクデット争いを制した要因は何でしょう?
やっぱり最後まで諦めないことだね。「FINO ALLA FINE(最後まで)」がキーワードなんだ。例えばインテル戦では、負けていたところからひっくり返した(第35節、ユヴェントスは87分と89分にゴールを奪って逆転勝利を収めた)。あれはまさにユーヴェのDNAが発揮された試合だ。諦めない気持ちを持っていたからこそ、成し遂げることができた。最後まで諦めずにやり抜く。それがユーヴェの強さの秘訣だよ。

――日本について伺います。Jリーグについてどんな印象をお持ちですか?
正直、日本のサッカーのことはあまり知らなくて、ここ数日で情報を集めていた。隣国の中国は、すごく投資をしているよね。だからこそ日本も同時に成長していかなくちゃいけない。アジアチャンピオンズリーグではJリーグのクラブも上位を争っていると聞いているし、これからもどんどん成長していく必要がある。そのためにも、子どもたちの育成にもっと力を入れていってほしいね。

――最後に、日本の気に入ったところを教えてください。
イタリアを出発するときからすごくワクワクしていたんだ。たくさんの人が優しく笑顔で受け入れてくれて、すごく親切だと感じたよ。ホテルでもそうだし、今日のイベントでもそう。みんな本当に親切で、笑顔で迎えてくれた。本当に素晴らしい国だと思う。礼儀もすごく行き届いているしね。今回の東京滞在はすごく楽しかったから、また来年、今度は家族と一緒に戻って来たいと思っている。

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