【インタビュー】アンドレア・ピルロに聞いたW杯展望、引退後の生活、新生イタリア代表

【インタビュー】アンドレア・ピルロに聞いたW杯展望、引退後の生活、新生イタリア代表

Uber Eatsのキャンペーンに参加しているピルロ ?Uber Eats

 14日に開幕したロシア・ワールドカップの公式スポンサーであるマクドナルドは、デリバリーサービスのUber Eatsと提携し、大会期間中に日本を含む26カ国でマックデリバリーのサービス『MacDelivery from Uber Eats』を提供。これに際し、2017年で現役を退いた元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ氏とコラボレーションを展開している。

 60年ぶりにワールドカップ出場を逃したイタリア代表ということで、母国の応援ができないピルロのために、出場国各国のレジェンド選手が、自国を応援してもらうために、ピルロへプレゼンしていくというもので、マルセル・デサイー氏(フランス)や、カフー氏(ブラジル)、福田正博氏(日本)らが参加している。

 今回のキャンペーンに合わせて、ピルロにメールインタビューを実施。現役を退いてからの心境や、現在開催中のW杯についてなどを聞いた。

 キャンペーンムービーで演技に挑戦しているピルロにイタリアがW杯に出場しない少し“奇妙な”状況での撮影を振り返ってもらうと、「素晴らしい経験だったし、演技は楽しめたよ」と話す一方で、「W杯に出場しない母国についてすべてのシーンで話すから、少し悲しくもあったね」と正直な心境を回答。

 動画内では日本を代表して福田氏がピルロにサポーターのマナーの良さなどをプレゼンしているが、「選手として何回か日本を訪れたけど、伝統や習慣は少しだけど知っている。とても魅力的だし、興味深い国だよ。礼儀正しくて、気品がある人たちだよね」と日本の印象についても答えてくれた。

 現役を退いて半年ほど経ったが、「今はゆっくり過ごし、毎朝『トレーニングをしなくちゃ』と考えずに起きていいということを学んだね。選手時代からの喪失感は今のところ、まったくないよ。正しいタイミングで現役を退いたと思っているからだ」、と今を楽しんでいる様子のピルロは、イタリアでコーチングライセンス取得の勉強中。「勉強を始めようと思っているけど、それは将来監督になるという意味ではないんだ」と、あくまで学びを求めるために行っていると強調。

 一方で「今までたくさんの素晴らしいコーチ達に出会い、過ごし、多くを学んできた。もしコーチになるということがあるのであれば、学んできたすべてのことを自分のスタイルに合わせて発揮していくよ」と、監督としてサッカー界に戻ってくる可能性も示唆している。

 多くのタイトルと名声を得た現役時代を振り返ってもらうと、「一番印象的だった試合は2006年のW杯準決勝のドイツ戦(延長終了間際の2得点で2−0と勝利)だよ。僕たち全員にとってエキサイティングな試合だったし、試合の終わり方は“エピック(叙事詩)”なものだったからね。サッカーの歴史を作ったと言えるよ」と、記憶に残る激闘を挙げてくれた。

 改めてイタリアのいないW杯について「少しい悲しい」と話すピルロにW杯の展望を聞くと「お気に入りはブラジルだ。でもドイツ、フランス、スペインもいいね。ダークホースとしてはベルギーとアフリカ勢のセネガルとナイジェリアに注目している」と回答。選手個人としては「リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドといったスター選手は普段通りの活躍をするだろうとみんなわかっている」と話すのに続け、「W杯では予測できないサプライズを起こしてくれる選手が1、2人はいるものだよね」と、新たなスター候補の登場を期待している。

 今回のW杯は出場しないイタリア代表はロベルト・マンチーニ新体制への移行が決定。新たな船出を迎える。「マンチーニに必要なのは、正しい選手を見つけるための時間だけだ。新シーズンはチーム作りのためのベストな選手をリサーチするための確かな助けになる時間となる。彼は経験豊富だし、今後数年間でいい仕事をしてくれると確信しているよ」と、ピルロ自身も入閣するのでは?と一時騒がれた新チームの活躍を期待している。

 最後に、家族で日本を訪れてみたいと以前話していたことについて質問してみると、「文化や習慣は魅力的なんだ。家族で日本へと旅行することはみんなで長い間、計画していることだし、近いうちに訪れたいね」と、嬉しい一言で締めくくってくれている。

構成=小松春生



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