【広島vs鹿島プレビュー】佐々木&青山の代表入りで士気が上がる広島…鹿島はACLの勢いをリーグ戦に持ち込めるか

【広島vs鹿島プレビュー】佐々木&青山の代表入りで士気が上がる広島…鹿島はACLの勢いをリーグ戦に持ち込めるか

森保一監督が率いる日本代表に選出された佐々木。2度にわたる大けがを乗り越えた努力家だ [写真]=Getty Images

■サンフレッチェ広島 前節はパトリックの破壊力を生かしたカウンターが炸裂、守備面も修正



【プラス材料】
 C大阪戦でリーグ戦3試合ぶりの勝利を収めた。しかも、攻撃の質が高いC大阪を相手に完封勝利ということで、後半戦に入ってから綻びが出てきた守備の修正にひとまず成功したといっていい。また攻撃面でも意図を持った両サイドからの攻撃からビッグチャンスをつくり、後半はパトリックの破壊力を生かしたカウンターも炸裂。得点こそ挙げることはできなかったが、広島の攻勢は複数得点を取っても不思議ではないほどに際だっていた。

 そして30日、森保一監督が率いる日本代表に青山敏弘と佐々木翔の2人が選出。特に佐々木は、2度にわたる前十字靱帯断裂という大けがにより約2年間をリハビリに費やし、今季に復帰したばかり。年代別代表での経験も乏しい努力家が代表の座をつかんだことはチームの雰囲気をさらに盛り上げている。

【マイナス材料】
 チャンスを量産したとはいえ、C大阪戦では決定的なシーンを何度もつくりながら、1点しか取れなかったことに対して、城福浩監督は反省材料に挙げている。また、アディショナルタイムにはセットプレーから何度もビッグチャンスをつくられ、勝ち点1になっても不思議ではない終盤だった。前半に見せていた盤石の守備は、完全に戻りきったとは言い難い。

 また、後半はパトリック一辺倒の攻撃になってしまったことも事実で、ボール保持力の向上とコンビネーションからの攻撃はまだまだ道半ば。特に、渡大生やティーラシン、工藤壮人やベリーシャといったフォワード陣に得点がなかなか生まれていないことは、これからの厳しい戦いに不安を残してしまう。

文:紫熊倶楽部 中野和也

■鹿島アントラーズ ディフェンスリーダー・昌子の離脱が長引く



【プラス材料】
 ホームで行われたACL準々決勝第1戦で、天津健権に2−0で勝利した。前半から多くのチャンスを作り、レオ・シルバ、セルジーニョが得点し、クラブ初のベスト4進出に大きく前進した。大会は違えど、この結果はリーグ戦にも好影響を及ぼすはずだ。首位に立つ広島との一戦。アウェイ、連戦となるが、差を詰めるためには勝ち点3に照準を合わせる。

 この試合を最後に、FIFA国際マッチウィークによる中断に入る。ACLとの連戦、酷暑など体力面では厳しいが、リーグ3位以内確保のためにも踏ん張りどころだ。今夏新加入のセルジーニョもコンディション、連係面で向上を見せており、勝機は十分にある。

【マイナス材料】
 足首を負傷した昌子源の回復が遅れている。診断通りであればすでに復帰している時期だが、広島戦の出場も微妙。ここまでロシアW杯でも活躍した守備の要を欠きながら、チームは連戦のなかで踏ん張っているが、昌子の実力、存在感を考えれば、ピッチにいないことはマイナス材料になる。

 また、ACLとの連戦となり、体力面、コンディション面では広島に分があると言わざるをえない。夏場以降、長く続く連勝はないものの、チームは右肩上がりの試合内容を見せている。チームで積み重ねてきたことが、首位相手にも通用するか。逆襲を狙う鹿島にとっては、今季リーグ戦の行方を変える一戦となるだろう。

文:totoONE編集部

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