JFLで史上初の外国人女性監督が誕生…世界で実績を残してきた女性たち

JFLで史上初の外国人女性監督が誕生…世界で実績を残してきた女性たち

確かな実績を残してきた女性たち [写真]=Getty Images

 明治安田生命J1リーグの開幕から遅れること23日。3月17日には、第21回日本フットボールリーグ(JFL)が開幕する。

 J1リーグから数えて“4部”にあたるJFLでは今季、日本サッカー史上初めてとなる外国人女性監督が誕生した。鈴鹿アンリミテッドが今年1月に招へいしたのは、スペイン人女性のミラグロス・マルティネス・ドミンゲス氏。現在33歳の彼女はUEFAプロライセンス(日本のS級に相当)を保有しており、これまではスペイン国内で指導してきた。鈴鹿によると、外国人女性指揮官の就任はJFL・Jリーグで過去に例がなく、同氏にとっても男子チームを率いるのは初めてのことだという。

 一方、世界に目を向けると、まだまだ数は少ないとはいえ、男子チームを率いたことのある女性監督は存在する。そこで今回は、男社会のサッカークラブで“ボス”となって確かな実績を残してきた女性たちを紹介しよう。

コリーヌ・ディアクル

生年月日:1974年8月4日(44歳)
国籍:フランス

現役時代にフランス女子代表DFとして121試合に出場し、キャプテンまで務めたプレーヤー。女子サッカー界では知る人ぞ知る存在である。そんな彼女は2014年6月にリーグ・ドゥ(フランス2部)のクレルモン・フットの監督に就任。欧州のプロサッカーリーグで初めて、男子のクラブを率いて公式戦を戦った女性になった。すると就任初年度はリーグ12位、2年目は7位という好成績を残し、『フランス・フットボール』誌が選出する2015年のリーグ・ドゥ最優秀監督にも選出された。この活躍が高く評価され、2017年8月からはフランスの女子代表チームを指揮。自国開催となる今夏の女子ワールドカップでは、男子代表チームに続く“世界一”を狙っている。

エレナ・コスタ

生年月日:1978年4月15日(40歳)
国籍:ポルトガル

ディアクルの就任前、クレルモン・フットで初の女性監督となったのが、ポルトガル出身のエレナ・コスタだった。ベンフィカの男子ユースチーム、カタール女子代表、イラン女子代表などで指揮官を務めたあと、2014年5月にクレルモン・フットの監督に就任。欧州の男子プロサッカー界で初めて監督に任命された女性とあって、当時は世界中から大きな注目を集めた。しかし、わずか1カ月でクラブとの契約を解除。フロントとの意思疎通に問題があったことなどを理由に、シーズン開幕を待たずしてクラブを離れた。それでも2017年6月には、ブンデスリーガ初の女性スカウトとしてフランクフルトに入団。現在、同クラブで活躍するセルビア代表FWルカ・ヨビッチの獲得にも携わった。

チャン・ユエンティン

生年月日:1988年10月7日(30歳)
国籍:香港

20代で男子サッカークラブの監督に就任し、しかもトップリーグ優勝という偉業を成し遂げたのが、香港出身のチャン・ユエンティンである。同国の女子代表歴を持つ彼女は、2015年12月に27歳の若さで母国のイースタンSCの監督に就任。すると、1年目でリーグ優勝を飾った。男子サッカーのトップリーグで優勝した世界初の女性指揮官としてギネス世界記録に認定。イギリスメディア『BBC』の「世界の女性100人」にも選出され、2017年にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の舞台に立った初めての女性監督となった。その後、アジアサッカー連盟のプロライセンスを取得するために辞任。昨年7月に満を持してイースタンSCの監督に復帰したが、“2度目の挑戦”は思うようにいかず、今年2月に成績不振で退任することが決まった。

イムケ・ビュッベンホースト

生年月日:1988年2月10日(31歳)
国籍:ドイツ

ドイツサッカー史上初めて、男子チームを率いる女性監督がイムケ・ビュッベンホーストだ。U−19世代の欧州王者に輝いたこともある彼女は、ドイツ5部リーグに在籍するBVクロッペンブルクの女子チームで選手兼コーチとして活躍していた。だが、男子チームの監督が他クラブへ“移籍”したため、昨年12月から後任を務めることに。チームは残留争いの真っ只中にあり、監督デビューシーズンにして重要な責務を担っている。地元の記者からはセクハラまがいの質問を受けることもあるが、鋭い切り返しを披露。若くて優秀な指導者が次々に生まれているドイツで、彼女が今後どんなキャリアを歩むのか注目が集まる。

パトリツィア・パニーコ

生年月日:1975年2月8日(44歳)
国籍:イタリア

現役時代にはストライカーとして活躍し、約20年間にわたってイタリア女子代表でもプレー。同国女子代表の最多出場記録と最多得点記録を保持する、正真正銘のレジェンドである。そんな彼女は2016年の現役引退後、イタリアU−16男子代表のアシスタントコーチに就任。翌年には監督に昇格し、イタリア男子サッカー界初の女性指揮官となった。昨年8月からは同U−15男子代表の監督を務めており、“カルチョ”の復権に向けて日々尽力している。

(記事/Footmedia)

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