サラーの2連覇なるか!? プレミアリーグ得点王争いにも要注目!

サラーの2連覇なるか!? プレミアリーグ得点王争いにも要注目!

プレミアリーグの得点王争いは、熾烈を極めている [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)の激闘の余韻が残るなか、12日には2018−19シーズンのプレミアリーグが最終節を迎える。

 最大の注目は、もちろん優勝争いだろう。1位マンチェスター・Cと2位リヴァプールの勝ち点差はわずか1ポイント。連覇か、あるいはプレミアリーグ初優勝か。最終決着の行方を多くのサッカーファンが見守っている。

 もっとも、それに負けず劣らず激しいタイトルレースが繰り広げられている。「ゴールデンブーツ賞」、つまり得点王を巡る争いだ。こちらも近年稀に見る大混戦となっている。

 まずは現状をおさらいしておこう。第37節終了時点での得点ランキング上位7選手は以下のとおり。

1位 22得点 モハメド・サラー(リヴァプール)

2位 20得点 サディオ・マネ(リヴァプール)

2位 20得点 セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・C)

2位 20得点 ピエール・エメリク・オーバメヤン(アーセナル)

5位 18得点 ジェイミー・ヴァーディ(レスター)

6位 17得点 ハリー・ケイン(トッテナム)

6位 17得点 ラヒーム・スターリング(マンチェスター・C)

 ちなみに、16ゴールを挙げているエデン・アザール(チェルシー)は8位にランクイン。しかし、イギリスのブックメーカー『Sky Bet』が発表する得点王の予想オッズに「アザール」の名前はない。残り1試合でトップを走るサラーとの差は6ゴール。最後まで何が起こるか分からないのがサッカーとはいえ、さすがに逆転は難しいと判断されて“賭け”の対象外となっている。

 また上記7選手のうち、ケインは左足首のケガで最終節の欠場がほぼ確定。ようやくランニングを始めたばかりで、6月1日に行われるCL決勝に間に合うかどうかというレベルだ。それ故、得点王のタイトルを獲る可能性があるのは実質6名に絞られていると言っていい。

■得点王に最も近いのはやはり……

『Sky Bet』で大本命に推されているのは、やはりサラーだ。現時点で22ゴールを奪い、得点ランキングの単独トップ。最新のオッズは1.33倍と、2年連続の得点王は“ほぼ確実”とみられている。

 32ゴールを奪った昨季ほどの勢いはないものの、リーグ最多タイとなる9つの“決勝点”をマーク。また最近出場した5試合で5ゴールを奪うなど、優勝争いが佳境を迎えるなかでエースとしての役目を十分に果たしている。

 第37節のニューカッスル戦では相手GKと激しく接触し、頭部を負傷。医師の診断を受けて、バルセロナとのCL準決勝セカンドレグは出場を見送った。だが、最終節のウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦で復帰する見込みだという。ピッチに立つことができれば、そこは本拠地『アンフィールド』。逆転優勝が懸かったホームゲームであり、「NEVER GIVE UP」の精神で貪欲にゴールを狙うはずだ。

■対抗馬は、20ゴールで並ぶ3選手か

 では、サラーの牙城を崩す可能性が最も高いのはどの選手か。残り1試合ということを考えれば、20ゴールで並ぶアグエロ、マネ、オーバメヤンの3選手が最も有力な候補と言えるだろう。しかも、彼らには得点王のタイトルを手繰り寄せられるだけの“強み”がある。

 マネの強みは“決定力”だ。統計サイト『Whoscored.com』によると、同選手は今季ここまで85本のシュートを放って20ゴールを記録。決定率は23.5%と、得点ランキング上位7名の中で最も良い成績を残している。一発で仕留める決定力の高さがあるのは大きなアドバンテージだろう。なお、全得点のうち80%にあたる16ゴールはホームゲームで奪ったもの。『アンフィールド』で迎える最終節に同僚のサラーを逆転して栄冠に輝くというシナリオも考えられなくはない。

 一方、アグエロの強みは“得点率”である。『Whoscored.com』によると、今季は2390分間にわたってピッチに立ち20ゴールを記録。1ゴールを挙げるのに要した時間は119.5分と、得点ランキング上位7名で最も短い。シュート決定率は17.5%と特筆すべきものではないが、ピッチに立てば高い頻度でゴールネットを揺らしている。

 連覇がかかった最終節はブライトンとのアウェイゲーム。すでに残留を決めた相手にとっては“消化試合”となるが、ファンの目の前で王者シティから金星を挙げようと全力で立ち向かってくるはずだ。実力差は圧倒的とはいえ、簡単な試合にはならないだろう。

 そんな時こそ頼りになるのがエースという存在。そして“最終節での優勝決定戦”だからこそ、この男には期待できる。2011−12シーズンの最終節では、QPRを相手に劇的な逆転弾をマーク。今回と同じく“勝てば優勝”という試合で後半アディショナルタイム4分にゴールネットを揺らし、マンチェスター・Cにプレミアリーグ初優勝をもたらした。今回も優勝決定弾を決めるようなことがあれば、得点王のタイトルもまた転がりこんでくるかもしれない。

 スタッツ面で明らかな強みがある2人に比べると、オーバメヤンはやや分が悪い。決定率は23%、1ゴールを挙げるのに要する時間は132.2分と、いずれも素晴らしい数字だが、トップの成績ではないからだ。しかし、調子の良さではオーバメヤンに軍配が上がる。

 目下、公式戦3試合連続ゴール中。9日に行われたEL準決勝セカンドレグのバレンシア戦では、敵地ながらハットトリックを達成した。アレクサンドル・ラカゼットという“名相棒”を手に入れたことで、快足ストライカーはさらなる進化を遂げ、相手DFにとっては手のつけられない選手となりつつある。

 なお、最終節の相手であるバーンリーとは相性も良く、過去に出場した2試合で4ゴールをマーク。得点を挙げたのはいずれもホームゲームであり、今回の舞台となる敵地『ターフ・ムーア』でプレーするのはこれが初めてのことになる。とはいえ、ノリに乗っている今、どこで試合をしようと関係ないはずだ。“ブンデスリーガ得点王”の肩書きを持つ彼が、プレミアリーグでも個人タイトルを手に入れる――その可能性はゼロではない。

■“大穴”として推したいのは、レスターの頼れるエース

 大本命がサラーで、対抗馬がマネ、アグエロ、そしてオーバメヤン。そうなると“大穴”は誰なのか。個人的に推したいのが、ヴァーディーである。

 レスターの絶対的エースは、今季も得点を量産。ここまで18ゴールを挙げており、チーム総得点(51点)に占める割合は35%と、得点ランキング上位7選手の中で唯一の30%台を記録している。

 現在のレスターは、奇跡の優勝を果たした2015−16シーズンのような“堅守速攻”だけのチームではない。今季のボール支配率は1試合平均で50.9%。相手からボールを奪えば、即座にカウンターを狙うだけでなく、遅攻も戦い方のオプションに加わっている。それでも、最大の得点源は今もヴァーディーであり、今年1月に32歳となったベテランはその期待に応え続けている。

 トップのサラーとは4ゴール差。しかも、最終節の相手はチェルシー。本拠地『キング・パワー・スタジアム』でのラストゲームとはいえ、得点王を狙うにはかなり厳しい条件のように思える。『SkyBet』によるオッズも201倍と、ラヒーム・スターリングと並んで最も高い。

 だが、相手がチェルシーだからこそ希望がある。チェルシー相手の公式戦は3試合連続ゴール中。レスターがチェルシー相手に挙げた直近3ゴールは、すべてヴァーディーが奪ったものなのだ。さらにヴァーディーは2014年8月のプレミアリーグデビュー以降、“ビッグ6”相手に31ゴールを記録。同期間で“ビッグ6”相手に最も多くの得点を挙げている選手なのだ。加えて、プレミアリーグで出場した最近9試合で9ゴールを奪うなど好調をキープ。データの上では大逆転も十分にありうる。

 ちなみにヴァーディーは、これまでのプロキャリアで1試合4ゴール以上を記録したことがない。だから、逆転の可能性は限りなくゼロに近いが、“大穴”としては面白い存在と言えるだろう。一儲けを目論むのであれば、間違いなく狙い目だ。

 今季も数々のスーパーゴールが生まれてきたプレミアリーグ。泣いても笑っても、残りは1試合だ。果たして、得点王に輝くのは誰なのか。サラーの2連覇達成か。あるいは、新たな得点王の誕生か。白熱の優勝争いと共に「ゴールデンブーツ賞」の行方にも注目だ。

(記事/Footmedia)

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