初戦の相手は“南米王者”! 日本戦へ向けて新オプションもテスト?【U20エクアドル代表】

初戦の相手は“南米王者”! 日本戦へ向けて新オプションもテスト?【U20エクアドル代表】

U−20エクアドル代表が南米王者として日本の前に立ちはだかる [写真]=アフロ

 エクアドルがU−20ワールドカップに出場するのは、今大会が4回目。彼らは今年1月から2月にチリで行われたU−20南米選手権において初優勝を飾り、初めて“南米王者”としてU−20ワールドカップに挑む。

 U−20南米選手権では攻撃力で他を圧倒した。パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン、ペルーと対戦したファーストステージでは、初戦でパラグアイに3−0と快勝。続くウルグアイ戦こそ1−3で敗れたが、その後はアルゼンチンに1−0、ペルーに3−1と連勝して首位通過を決める。ファイナルステージはエクアドル以外にアルゼンチン、ウルグアイ、コロンビア、ブラジル、ベネズエラが進出し、6チームによる総当たりで行われた。エクアドルは初戦でアルゼンチンを2−1で下すと、ウルグアイに0−1で敗れた後、コロンビアに1−0、ブラジルに0−0、最後のベネズエラ戦は3−0。ファイナルステージ5試合を3勝1分け1敗とし、アルゼンチンやウルグアイを勝ち点で上回って見事、大会制覇を成し遂げた。

 アルゼンチン人のホルヘ・セリコ監督はU−20南米選手権では主に4−2−3−1のフォーメーションを採用し、ポゼッションスタイルを志向した。最終ラインからビルドアップする際はGKのモイセス・ラミセスも加わってボールを回し、チャンスをうかがう。そして前線にボールが入ると一気にテンポアップ。小柄な左利きのアタッカー、ジョルダン・レサバラが自由自在に動き回り、ドリブルやラストパスで決定機を作り出す。両サイドバックのジョン・エスピノサとディエゴ・パラシオスは猛烈なスピードで前線へと攻め上がり、攻撃に厚みを加える。最前線で待ち構えるレオナルド・カンパーナは187センチの長身でありながらスピードやテクニックも申し分なく、U−20南米選手権では6ゴールを挙げて大会得点王に輝いている。今大会に挑む21人のメンバーも、もちろんU−20南米選手権の優勝メンバーが中心だ。

 ラミレスはレアル・ソシエダ、パラシオスはヴィレムU、右サイドMFのゴンサロ・プラタはスポルティングと、すでに欧州のクラブに移籍した選手もいる。U−20南米選手権には出場しなかったが、今大会に向けて招集されたストライカーのスティベン・プラサはすでにA代表デビューを飾っており、今年1月からバジャドリーに所属している。レサバラやカンパーナも今大会終了後にステップアップを果たす可能性が高く、レサバラにはPSV、カンパーナにはスポルティングやドルトムント、ミラン、インテル、アトレティコ・マドリードといったクラブが興味を示しているという。

テストマッチで韓国に敗れるも垣間見せた新オプション

 21人のメンバーのうち、国内組は5月8日にオランダ経由でポーランド入りしている。ラミレスやプラタはスペインから合流し、13日からは全員がそろってのトレーニングを開始している。また、現地ではパナマ、韓国とテストマッチを行った。パナマ戦はカンパーナのゴールで1−0と勝利を収めたが、韓国戦は0−1と敗れている。この韓国戦は非公開で行われたため、GKにラミレス、右サイドにプラタを起用したこと以外の詳細は伝わっていないが、カンパーナとプラサの2トップをテストするという事前情報もあった。プラサは長身でフィジカルが強く、突破力に優れたストライカーであるだけに、カンパーナとのコンビが機能していれば、大会に向けて重要なオプションになり得る。

 エクアドルは大会初戦で日本と対戦する。「イタリア戦、メキシコ戦のことももちろん考えているが、今は日本戦に集中している。短期間で行われるこのような大会では、初戦がものすごく重要だからね」。そう語るアシスタントコーチのパトリシオ・ララ氏は、日本の印象についても「組織化されていてスピードがあり、技術面でも著しく成長している」とコメントし、警戒心を強めている。アジア予選や親善試合の映像をチェックし、分析を進めているそうなので、日本にとって強力な相手となることは間違いないだろう。

文=池田敏明

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