開催疑問視から大盛況に! ハイレベルな“国際大会”の結末は?【コパ・アメリカ2016】

開催疑問視から大盛況に! ハイレベルな“国際大会”の結末は?【コパ・アメリカ2016】

[写真]=Getty Images

 コパ・アメリカの「100周年記念特別大会」として催された大会は、開幕前は2年連続の開催となることや、南米ではないアメリカがホスト国になったことなどから開催意義について疑問の声も挙がっていた。ところが、フタを開けてみれば大会は大盛況に。ハイレベルな試合が続き、大会の注目度は日程が進むにつれて向上していき、最終的には単なる周年イベントの枠を超えて大いに盛り上がった国際トーナメントとして、広く記憶されることになった。ネイマールを同年のリオ五輪出場によって欠いたブラジルがまさかのグループステージ敗退という大波乱もあったが、一方で順調に勝ち進んだチリとアルゼンチンが、2年連続で決勝の舞台で激突。これまた前年同様PK戦にもつれ込む死闘となり、最後はチリが見事連覇を果たした。

※写真=ゲッティイメージズ

表彰


◇優勝:チリ
◇準優勝:アルゼンチン
◇3位:コロンビア
◇4位:アメリカ
◇フェアプレー賞:アルゼンチン

◇MVP:アレクシス・サンチェス(チリ)
◇得点王:エドゥアルド・バルガス(チリ)
◇ベストGK:クラウディオ・ブラーボ(チリ)

大会を彩った選手たち

アレクシス・サンチェス(チリ)

前年優勝監督のホルヘ・サンパオリからフアン・アントニオ・ピッツィに指揮官が代わっても、色褪せなかったチリの“ムービング・フットボール”を存分に体現したのがサンチェスだった。3ゴールを決めてチームを優勝に導き、大会MVPに輝いている。

リオネル・メッシ(アルゼンチン)

開幕前はケガを負って心配されたが、大会が始まってみればパナマ戦でハットトリック、準々決勝ベネズエラ戦、準決勝アメリカ戦でもゴールを決めるなどさすがの活躍。しかし決勝ではPK戦で最初のキックを失敗してしまい、またもタイトルを逃したショックで大会直後には代表引退を宣言した(その後、撤回)。

フィリペ・コウチーニョ(ブラジル)

精彩を欠き、29年ぶりのグループステージ敗退という屈辱を味わったセレソンだが、7−1で大勝したハイチ戦でハットトリックを決めるなど、1人気を吐いたのがコウチーニョだった。華麗なテクニックと、美しい軌道を描くミドルシュートで魅せた。

ハメス・ロドリゲス(コロンビア)

王者チリの前に準決勝で散ったが、力強いパフォーマンスで4強入りを果たしたコロンビアを天才司令塔が引っ張った。開幕戦で左肩を脱臼するアクシデントに見舞われながらも、その後の試合にも強行出場し、ゴールを決めるなど不屈の闘志を見せた。

エドゥアルド・バルガス(チリ)

4ゴールを決めた前回大会に続き、この大会でも6ゴールを決め、見事に2大会連続得点王に輝いた。とりわけ7−0で圧勝した準々決勝メキシコ戦では、圧巻のゴールショーで4発をゲット。泥臭くゴールに迫る姿勢が、見る者の心に深く響いた。

アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン)

メッシと両翼を形成し、滑らかなドリブルや鋭いラストパスでアルゼンチンの攻撃にアクセントを加えた。グループステージでチリを2−1で破ったゲームでは、先制点を挙げると、試合直前に亡くなった祖母へのメッセージが書かれたTシャツを天に掲げた。

クリント・デンプシー(アメリカ)

ホスト国アメリカのエースとして、チームのベスト4入りに大きく貢献。グループステージのコスタリカ戦(4-0)でチームのファーストゴールを挙げると、続くパラグアイ戦(1-0)では決勝点、準々決勝エクアドル戦(2-1)では先制弾と、貴重なゴールを連発した。

サロモン・ロンドン(ベネズエラ)

ウルグアイ、メキシコと同居したグループステージを2位で突破し、大会のサプライズチームとなったベネズエラを前線から牽引。優勝候補の一角だったウルグアイを1−0で破ったゲームでは、カウンターから値千金の決勝ゴールを決め、チームを勝利に導いた。

コパ・アメリカ・センテナリオ(2016)全結果

※左側がホームチーム

【Group A】
1位 アメリカ(勝ち点6/得失点差+3)
2位 コロンビア(勝ち点6/得失点差+2)
3位 コスタリカ(勝ち点4/得失点差-3)
4位 パラグアイ(勝ち点1/得失点差-2)

アメリカ 0−2 コロンビア
コスタリカ 0−0 パラグアイ
アメリカ 4−0 コスタリカ
コロンビア 2−1 パラグアイ
アメリカ 1−0 パラグアイ
コロンビア 2−3 コスタリカ

【Group B】
1位 ペルー(勝ち点7/得失点差+2)
2位 エクアドル(勝ち点5/得失点差+4)
3位 ブラジル(勝ち点4/得失点差+5)
4位 ハイチ(勝ち点0/得失点差-11)

ハイチ 0−1 ペルー
ブラジル 0−0 エクアドル
ブラジル 7−1 ハイチ
エクアドル 2−2 ペルー
エクアドル 4−0 ハイチ
ブラジル 0−1 ペルー

【Group C】
1位 メキシコ(勝ち点7/得失点差+4)
2位 ベネズエラ(勝ち点7/得失点差+2)
3位 ウルグアイ(勝ち点3/得失点差0)
4位 ジャマイカ(勝ち点0/得失点差-6)

ジャマイカ 0−1 ベネズエラ
メキシコ 3−1 ウルグアイ
ウルグアイ 0−1 ベネズエラ
メキシコ 2−0 ジャマイカ
メキシコ 1−1 ベネズエラ
ウルグアイ 3−0 ジャマイカ

【Group D】
1位 アルゼンチン(勝ち点9/得失点差+9)
2位 チリ(勝ち点6/得失点差+2)
3位 パナマ(勝ち点3/得失点差-6)
4位 ボリビア(勝ち点0/得失点差-5)

パナマ 2−1 ボリビア
アルゼンチン 2−1 チリ
チリ 2−1 ボリビア
アルゼンチン 5−0 パナマ
チリ 4−2 パナマ
アルゼンチン 3−0 ボリビア

【準々決勝】
アメリカ 2−1 エクアドル
ペルー 0(2 PK 4)0 コロンビア
アルゼンチン 4−1 ベネズエラ
メキシコ 0−7 チリ

【準決勝】
アメリカ 0−4 アルゼンチン
コロンビア 0−2 チリ

【3位決定戦】
アメリカ 0−1 コロンビア

【決勝】
アルゼンチン 0(2 PK 3)0 チリ



文=寺沢薫

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