【プレミア初挑戦の選手たちA】 元同僚も脱帽する快速…ニコラ・ペペ/アーセナル

【プレミア初挑戦の選手たちA】 元同僚も脱帽する快速…ニコラ・ペペ/アーセナル

クラブ史上最高額でアーセナルへ加入したペペ [写真]=Arsenal FC via Getty Images

 全5回にわたってお送りする“プレミア初挑戦の選手たち”。第2回に登場するのは、2日にリールからアーセナルへの加入が発表されたばかりのコートジボワール代表FWニコラ・ペペだ。今夏の移籍市場の注目銘柄だった同選手について、7つのトピックを紹介する。

■記録ずくめの移籍金

アーセナルがペペ獲得のために要した移籍金は、7200万ポンド(約92億円)と報じられている。これは2018年1月、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤン獲得の際にドルトムントに支払われた5600万ポンド(約72億円)を上回るクラブ史上最高額だ。また、ビジャレアルから北京国安に加入したコンゴ民主共和国代表FWセドリック・バカンブの6500万ポンド(約83億円)を上回り、アフリカ人史上最も高価な選手となった。

■GKの経験
両親の祖国であるコートジボワール代表を選択しているが、生まれはフランスのパリ近郊。14歳まで所属した地元のアマチュアクラブでは、チーム事情からGKを務めることもあったという。当時のクラブの会長も「ペペはとても良いキーパーだった」と評している。本人もこの頃の経験が今に生きていると話しており、「GKがどういう動きをするかが読み取れるんだ。だから僕もどこにどうやってボールを蹴り込めばいいかが分かるんだよ」とコメントしている。

■恩師との出会い
2013年にアンジェの下部組織に入団。しかし、当時はかなりやんちゃで、ピッチ外で数々の問題行動を起こしていたという。そこでユースのディレクター直々にメンタル面のケアを行った結果、次第に規律を覚え、サッカーに集中するようになったそうだ。ペペも「彼に出会っていなかったら今の僕は存在していないだろう」と感謝を述べている。2014年8月のカップ戦でトップチームデビューを飾ると、2016−17シーズンのクープ・ドゥ・フランス(フランス杯)では、チームを60年ぶりの決勝進出に導いてみせた。

■リーグ・アンの年間ベストイレブン

2017年夏、ペペはマルセロ・ビエルサ監督からのラブコールを受けてリールへ移籍。1年目からリーグ戦36試合に出場して13ゴールを記録すると、昨シーズンに大ブレイクを果たす。リーグ戦では全38試合に出場して、22ゴール11アシストをマーク。得点数とアシスト数はともにリーグ2位だった。チームに5年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権をもたらすと、リーグ・アンの年間ベストイレブンに選出。さらにクラブの年間最優秀選手に選ばれ、クリストフ・ガルティエ監督からは「彼はいつも我々を驚かせてくれる。間違いなくワールドクラスの選手になるだろう」と大絶賛された。

■メッシに肩を並べるほどの攻撃力
得点力はもちろんのこと、アシスト能力の高さも魅力のひとつだ。昨シーズンの欧州5大リーグで、20ゴール以上と10アシスト以上をともに達成したのはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)とペペの2人だけ。「チームのために何かを与えたら、自然と自分にも良いことが返ってくるものさ。僕は自分だけが目立つタイプの選手にはなりたくないんだ」と、本人がコメントしているように利他的なメンタリティーも備えている。

■アーセナルでの役割は?

最大の武器は何と言ってもスピードであり、イギリスメディア『スカイスポーツ』は、オーバメヤンとの快足コンビがカウンター攻撃の際に大きな威力を発揮するだろうと分析している。もっとも、発想力やシュートの上手さもトップレベルにあることから、自陣に引いた相手を崩す場面でも重要な存在となってくれそうだ。ゴール前で攻撃が停滞しがちなアーセナルにとって、まさに打ってつけの新戦力と言える。右サイドから中央にカットインして左足でシュートを放つ、得意の形をどれだけ見せられるか注目だ。

■元同僚も脱帽の快足ぶり
ペペの圧倒的なスピードは、対戦相手だけではなくチームメイトをも困らせていたようだ。リール時代の同僚であるポルトガル代表DFジョゼ・フォンテは練習中のエピソードとして、「彼を止めるには蹴りを入れるしかなかった」と明かしている。プレミアリーグでのプレー経験がある同選手はペペのアーセナル移籍について、「彼は完成されたプレーヤーで、どのチームでも必ず良い仕事をしてくれる。昨シーズンと同じレベルのプレーを再現することができたら、アーセナルファンにとってはとても嬉しいことになるだろうね」と述べ、イングランドでの活躍に太鼓判を押している。

(記事/Footmedia)

関連記事(外部サイト)