バルサ史上2番目の若さでデビュー…アンス・ファティとは何者なのか?

バルサ史上2番目の若さでデビュー…アンス・ファティとは何者なのか?

大きな期待を背負う、バルセロナのファティ [写真]=NurPhoto via Getty Images

 バルセロナからまた一人、超新星が現れた。25日に行われた、リーガ・エスパニョーラ第2節のベティス戦。本拠地『カンプ・ノウ』で78分から途中出場を果たし、トップチームデビューを果たしたのがFWアンス・ファティである。16歳298日でのデビューはクラブ史上2番目の若さとなり、歴史に名を刻み込んだ。

 世界屈指の育成クラブとしても知られるバルサが輩出した新たな逸材は、一体どんな選手なのか。地元メディア『マルカ』や『エル・ペリオディコ』の情報をもとに、知っておきたい8つのトピックを紹介する。

■21世紀生まれの選手として初のデビュー

ファティは2002年10月31日生まれ。バルサでは初めて、21世紀生まれのプレーヤーがトップチームデビューを飾ったことになる。なお、最年少デビュー記録を持つのはビセンテ・マルティネス。1941年10月のレアル・マドリード戦に出場したとき、16歳280日だった。

■イニエスタのデビューから2日後に誕生

ファティがこの世に誕生するわずか2日前にバルサでトップチームデビューを飾ったのが、アンドレス・イニエスタ(現ヴィッセル神戸)だった。イニエスタは、2002年10月29日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのクラブ・ブルージュ戦でトップチーム初出場。当時、18歳170日だった。

■セビージャ経由バルサ入り
ファティは西アフリカに位置するギニアビサウの出身。父親によると、6歳か7歳のときにスペインに移り住んだという。その後、同国南部の都市エレーラで育ち、地元のサッカークラブを経て、セビージャの下部組織に入団。そして10歳だった2013年に、バルサの下部組織への“移籍”が決まった。全くの余談だが、今回のデビュー戦の相手がセビージャの宿敵であるベティスだったのも何かの因縁を感じざるをえない。

■レアル入りを断ってバルサ入団

バルサ入団が決まる前には、レアル・マドリードからもオファーを受けていたそうだ。ファティの父親によれば、バルサよりもむしろレアルの方が「待遇は良かった」という。しかしバルサは、当時下部組織でディレクターを務めていたアルベルト・プッチ氏が直々にファティの父親のもとを訪れてバルサ入りを説得。この熱意が決め手となって、カタルーニャ行きが実現したという。

■兄もバルサの選手
ファティはバルサに来ても一人ぼっちではなかった。というのも、5歳上の兄ブライマ(ファティ)が同時にバルサ入団を果たしたからだ。1998年生まれのブライマも攻撃的なプレーヤーであり、バルセロナBまで昇格。しかし、2017年夏以降はレンタル移籍を繰り返しており、この夏もスペイン3部のカラオーラへの期限付き移籍が発表されている。

■飛び級でデビュー

兄よりも早くバルサでトップチームデビューを果たしたファティ。左サイドを主戦場とするウインガーで、現在はクラブOBの元スペイン代表GKビクトル・バルデス氏が監督を務めるフベニールA(U−19)に登録されている。昨シーズンは19歳以下のクラブチームによって競われるUEFAユースリーグにも出場。ベスト4進出を果たしたチームにおいて、9試合に出場し、4ゴールを記録した。なお、バルセロナBでの公式戦出場歴はなく、今回は文字通り“飛び級”でのトップチームデビューとなった。

■久保建英の元同僚

ファティは、久保建英(2001年6月4日)がバルサでプレーしていた当時のチームメイトである。1歳違いの2人は、2013年に日本で開催された『U−12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』に揃って出場。ファティは7ゴールを挙げて大会得点王に輝いている。既報のとおり、久保はマジョルカへの期限付き移籍が決まったため、今シーズンのリーガ・エスパニョーラ(あるいは、コパ・デル・レイ)で2人が再会を果たす可能性もある。

■違約金は1億ユーロ
ファティは今年7月にバルサとの契約を2022年まで延長。16歳ながら、違約金は1億ユーロ(約117億円)に設定された。ファティのもとには、イタリア、フランス、イングランド、ドイツなど主要リーグのクラブから複数のオファーが届いていたという。しかし、本人はバルサで継続してプレーすることを希望し、契約延長にサインした。それからわずか1カ月後にトップチームデビューを飾ったのだから、喜びもひとしおだろう。この先どのようなキャリアを描くのか、ファンならずとも注目したい。

(記事/Footmedia)

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