186回目の“ノース・ロンドン・ダービー”を制すのは…? 注目ポイントや気になるデータを紹介

186回目の“ノース・ロンドン・ダービー”を制すのは…? 注目ポイントや気になるデータを紹介

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 今シーズンもいよいよ、このビッグマッチが近づいてきた。9月1日に行われるプレミアリーグ第4節では、アーセナルとトッテナムによる“ノース・ロンドン・ダービー”が開催される。舞台となるのは、アーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムだ。

■今季の戦いぶり

 今から110年前、1909年12月4日の初対戦から数えて、公式戦通算186回目となる“ノース・ロンドン・ダービー”。因縁のライバルが相手とあって“絶対に負けられない”一戦だが、両チームともに前節を落としたため、いつも以上に勝ち点3が欲しいゲームとなる。

 ウナイ・エメリ体制2年目を迎えたアーセナルは、ニューカッスル、バーンリーを相手に勝利を収め、プレミアリーグでは10年ぶりの開幕2連勝を達成。勢いに乗ったまま、リヴァプールとのアウェイゲームに臨んだが、欧州王者に力の差を見せつけられて1−3で敗れた。新戦力のダニ・セバージョスをトップ下に置く「4−3−1−2」を採用したが不発に終わり、指揮官の采配には一部で批判の声もあがっている。

 対するトッテナムも、昇格組のアストン・ヴィラを迎えた開幕戦こそ逆転勝利を収めたが、第2節はマンチェスター・Cに2−2のドロー、前節はニューカッスルに0−1で敗戦と、2試合続けて勝ち星に見放されている。とりわけニューカッスル戦は、ホームで約80パーセントのボール支配率を記録しながら、枠内シュートは相手の3本を下回る2本に終わり無得点。マウリシオ・ポチェッティーノ監督のキャリア通算500試合目を勝利で飾れず、今後に不安を残す結果となった。

■期待がかかる両エースと新戦力たち

 嫌な流れを払しょくしたい両チームにおいて期待がかかるのは、やはりエースだろう。アーセナルのピエール・エメリク・オーバメヤンは、昨シーズンの本拠地ダービーで先制点を含む2得点を挙げて勝利の立役者となった。一方でトッテナムのハリー・ケインも、プレミアリーグのアーセナル戦は出場9試合で9得点と相性抜群。前節は揃ってノーゴールに終わったため、今週末はチームの勝利に直結する活躍が求められる。

 さらに、新戦力のパフォーマンスも勝敗を左右する重要なポイントとなりそうだ。アーセナルで注目したいのは、クラブ史上最高額の移籍金で加入したニコラ・ペペ。リヴァプール戦で初先発を果たすと、今や“世界最高のセンターバック”となったフィルジル・ファン・ダイクを抜き去るなど、自慢の快足と高いドリブルスキルを披露。決定機を逸したことでヒーローになり損ねたが、試合を重ねるごとにフィットしており、新たな“ダービー男”の誕生を予感させる。

 一発のカウンターを狙ったリヴァプール戦とは違って、今節はダービーマッチであり、ホームで行われる大一番。エメリ監督はよりオフェンシブに戦うことが予想され、アレクサンドル・ラカゼット、オーバメヤン、ペペの新3トップを試合開始から採用する可能性が高い。彼らをD・セバージョスや戦列復帰が予想されるメスト・エジルが操るのか、あるいは好守のバランスを考慮して、グラニト・ジャカ、マテオ・ゲンドゥージ、ルーカス・トレイラの3枚で構成するのか、中盤の人選も試合の鍵を握りそうだ。

 スタメンの選考に頭を悩ませるのは、ポチェッティーノ監督も変わらない。チームの司令塔であるクリスティアン・エリクセンはピッチに立てば間違いなく攻撃を活性化させるが、去就問題が立ちはだかり、すんなりと先発起用できない状況にある。一方で、ハムストリングを痛めて欠場していたデレ・アリがチーム練習に復帰。ソン・フンミンの“速さ”、ルーカス・モウラの“巧さ”に加えて、アリの“高さ”が加われば、トッテナムの攻撃は脅威を増すが、彼らを活かすも殺すも、やはりゲームメイカーの出来にかかってくる。

 ニューカッスル戦では、今夏の移籍最終日に加入したジオヴァニ・ロ・チェルソがハリー・ケインのあわやPKというシーンを演出。途中出場ながら存在感を見せた。加入して間もないレフティーをダービーという舞台で先発起用するのはリスクが高いため、ベンチスタートとなることが濃厚だが、同じ新戦力のタンギ・エンドンベレは欠場が濃厚となっており、ロ・チェルソにかかる期待は小さくない。

■データ上有利なのは……

 直近の対戦成績を振り返ってみると、プレミアリーグでの最近10対戦は、トッテナムが3勝5分け2敗と勝ち越しに成功。しかし、エミレーツ・スタジアムで勝利の凱歌をあげたのは、過去2シーズン連続でアーセナルだった。

 また、プレミアリーグにおける“ノース・ロンドン・ダービー”でアウェイチームが勝ったのはここ17対戦で1度だけ(2014年3月にアーセナルがトッテナムの敵地で1−0の勝利)と、圧倒的にホームチームが優位な立場にある。加えて、アーセナルは9月に滅法強く、同月の勝利数(通算60勝)と勝率(61%)はいずれもプレミア歴代ベストを誇る。チームの実力や現状が全くあてにならないのがダービーマッチとはいえ、アーセナルにとっては心強いデータだろう。

 いずれにしても、「アイツだけには負けられない」という感情論だけではなく、優勝やトップ4を狙うのであれば連敗は回避すべき最優先事項になる。それ故、勝利を狙う者同士の熱く、激しいバトルになること請け合いだ。伝統のダービーを制するのは、はたしてどちらか。試合終了のホイッスルが鳴るまで目が離せない。

(記事/Footmedia)

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