「良い経験が積めて良かったです、という年齢ではない」韓国戦不出場の稲垣祥、松原健が語る日本代表

「良い経験が積めて良かったです、という年齢ではない」韓国戦不出場の稲垣祥、松原健が語る日本代表

チーム内でも積極的にコミュニケーションを図る松原(左)と稲垣(右)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)



 3月25日の日韓戦を終えた日本代表は、30日に行なわれるワールドカップ・アジア2次予選のモンゴル戦に向け、合宿を続けている。

 今回の代表活動では、コロナ禍で海外組が限定的にしか招集できなかったことに加え、同時に東京五輪世代のU-24日本代表も活動を行なっている影響もあってか、初招集8選手を含め、Jリーグで活躍する20代半ばから後半にかけての働き盛りの選手たちが多数集まった。

 28日にオンライン上で取材に応じた、日本代表キャプテンの吉田麻也も「ある程度技術のレベルはしっかりしているし、メンタル的にもしっかりしている選手が多い」と国内組の選手たちを評価。さらに「今回は20代後半の選手が多く、そういう意味でもJリーグで長いスパンで結果を出しているので、ある程度地力があると感じていた」という。

 そんななか、韓国戦で出場機会に恵まれなかった国内組の2選手が同日オンライン取材に応じ、現在の心境を語った。
 
 2014年以来、約7年ぶりに招集を受けた横浜F・マリノスの松原健は、「同じSBの(山根)視来が結果を残したことは、良い危機感を与えてくれたと思います」と韓国戦でスタメン出場し、先制ゴールを含め大活躍だった同じポジションの山根に刺激を受けたという。

 それでも「視来とは違った良さを僕も持っていると思う」として、「視来の場合はアタッキングサードまで上がって攻撃参加もできるというのがありますが、僕はそこまで上がらずに手前でパスを選択するのが好きなので、そこを見てもらえたらと思います」と違った特長を活かせると強調した。

「正直、最初に選ばれた時の方が年齢が若かったというのもあって、刺激はとても強かった」と言うものの、「自分がやってきたこともありますし、多少の自信もあるので、今回の方がよりリラックスして臨めていると思います」と一昨年に掴んだJ1リーグタイトルによってさらに自信が深まったと語る。

「代表に来て試合に出るというのは簡単ではないことは重々承知していましたけど、もう1試合あるので、何がなんでも出たいという気持ちはあります」と静かに闘志を燃やしている。
 

 原川力が負傷離脱したことを受けて、追加招集された名古屋グランパスの稲垣祥は「正直びっくりしました」と明かすものの、「年齢的にも29歳で初招集されて、良い経験が積めて良かったです、という年齢ではないので、自分がやってきたことを還元する必要もありますし、いろいろなことを考えて合宿ができていると思います」と語る。

 初の代表では、「サッカーは何歳になっても上手くなると思う。これを機にさらに上手くなっていきたい。テンポの速さやインテンシティの高さもレベルが高いものがある。チームに帰ってから、Jリーグで戦うだけでは感じられない部分もある」と刺激も受けているようだ。

 Jリーグでは球際において、トップクラスの強度を誇る稲垣だが、海外組とのトレーニングでは、「そもそも海外組の選手の方がそういった(球際の強さの)ところを常々意識してプレーしているんだろうなというのは練習して分かりましたし、海外では重要なんだなと感じています」として、「自分もそこは負けていられないと思うので、よりJリーグでも出せるようにしたいと思います」とストロングポイントへのこだわりを見せた。

 韓国戦でボランチを務めた遠藤航?と、守田英正のプレーについては「ふたりは日本を代表するボランチだなと改めて思いました。ボランチとして必要な資質はすべて兼ね備えていると思います」と評価。そして、「彼らから学ぶものも多いですし、いろいろ感じながらプレーさせてもらっています。自分も彼に負けないポイントがあると思うので、そこを評価して代表に呼ばれていると思いますし、そこを出さないといけないポイントだなと思います」と語った。
 
 松原と稲垣は、ともにライバルとなる同ポジションの選手の韓国戦での活躍を評価しつつも、自分の持ち味を活かしたプレーでチームに貢献できると明言する。

 そんな技術とメンタル、実績に支えられた自信が、吉田麻也が評価した「地力があると感じていた」部分なのかもしれない。

 果たして松原と稲垣はモンゴル戦で出場機会を掴めるか。二人がこれまでの選手たちとは違う持ち味を発揮することで、日本代表の地力もさらに高まるに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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