手探り状態で先行き不透明なアジア・サッカー界。今後のACL、W杯予選はどうなる?

手探り状態で先行き不透明なアジア・サッカー界。今後のACL、W杯予選はどうなる?

今季のJ1で優勝争いをリードする川崎と名古屋は、アジアでのタイトル奪取も視野に。GSは6〜7月に開催予定だが、果たして――。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)



 新型コロナウイルスの感染状況が予断を許さぬなか、アジアのサッカーも手探り状態が続いている。クラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL)、大詰めに入るカタール・ワールドカップのアジア2次予選も、なかなか先を見通せない状況だ。

 ACLは4月30日、アジア西地区のグループステージ(以下、GS)が終了し、ラウンド16に進出する8クラブが出揃った。9月に予定されているラウンド16は、イスティクロル(タジキスタン)対ペルセポリス(イラン)、シャルジャー(UAE)対アルワフダ(UAE)、エステグラル(イラン)対アル・ヒラル(サウジアラビア)、アル・ナスル(サウジアラビア)対トラクトール(イラン)の組み合わせで行なわれることも決まった。

 柏レイソルから移籍したオルンガはGS最多となる9得点の活躍も、アルドゥハイル(カタール)の敗退を救えず。シャビ監督率いる同じカタールのアル・サッドも姿を消した。

 ACLは今回から規模を拡大し、GS出場クラブは32から40へ増加。これを4クラブずつ10グループに分けて実施する。グループA〜Eが西地区、同F〜Jが日本などの東地区。コロナ禍の今大会、GSはホーム&アウェーではなく、グループごとの集中開催となる。準決勝まではそれぞれの地区で行なわれ、決勝は東西のクラブ対決。ラウンド16、準々決勝はシングルマッチ、準決勝、決勝はホーム&アウェーで開催の予定だ。
 
 西地区がGSを終了した一方で、東地区は依然として先が見えない。今年1月には4月21日〜5月7日に開催予定とされたが、3月に6〜7月への延期が発表された。GS開催地についても、グループF、名古屋グランパスが入る同G、同Jがタイで行なわれるようだが、5月1日現在、試合日程や他グループ開催地などは明らかになっていない。なお、日本勢ではガンバ大阪がグループH、川崎フロンターレが同Iに組み込まれている。

 わずかな動きがあったのは4月30日で、ミャンマーのシャン・ユナイテッドのACL棄権が発表された。これにより、予選でシャン・ユナイテッドと対戦するはずだったメルボルン・シティー(オーストラリア)がプレーオフに進み、GS出場権を懸けてセレッソ大阪と戦うことになった。この勝者がグループJに入る。
 

 国内情勢が混迷を極めるミャンマーのクラブがアジアの大会出場を辞退したことで、当然のように心配なのが、その代表チームの動向。こちらはカタール大会のアジア2次予選グループFで、5月28日に日本代表と対戦する予定になっている。

 3月25日に日産スタジアムで行なわれるはずだったが、ミャンマー・サッカー連盟がアジア・サッカー連盟(AFC)に延期を申し出た一戦だ。この2次予選も残り試合はグループごとの集中開催で、グループFは日本が舞台となることが発表されている。
 
 グループFに関してはミャンマー問題以外にも、心配なニュースが5月1日付の読売新聞朝刊国際面に掲載されていた。それが「キルギス・タジク衝突」という見出しのモスクワ発報道。本当に片隅のわずか9行に過ぎない記事だが、この両国も同じグループで日本と対戦する中央アジアの国々。国境地帯で両国軍が衝突し、39人が死亡、約150人が負傷と伝えていた。両国はすでにホーム&アウェーの対戦を終えており、タジキスタンが1勝1分と勝ち越している。

 同じアジアを舞台で戦う以上、こうした様々な事象は日本代表やJクラブの活動にも大きな影響を与えかねない。特にコロナ禍の現在は先行きが不透明。今後もアジア各国の動きからは目が離せない。

取材・文●石川 聡

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