【中断明けの青写真|相模原】積極補強とゴールへの意識。全てが噛み合えば降格圏を抜け出す可能性はある

【中断明けの青写真|相模原】積極補強とゴールへの意識。全てが噛み合えば降格圏を抜け出す可能性はある

新戦力を融合させ、いかに得点を奪うか。中断期間に取り組んできたものを、再開後はピッチで表現し、勝点を積み上げられるか。(C)SOCCER DIGEST



 東京五輪開催でJリーグは一時中断。その間、各チームは戦力補強やミニキャンプ実施など、再開後に向けて準備を進めている。五輪後はいかなる戦いを見せてくれるか。ここでは、J2のSC相模原を取り上げる。

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 クラブ史上初めてのJ2を戦っている相模原だが、開幕前に予想された通りの厳しいシーズンを過ごしている。

 チームはリーグ戦23試合を戦い、3勝7分13敗で最下位。5月31日、J2昇格に導いた三浦文丈監督の解任を決断し、6月1日に高木琢也監督の就任を発表した。

 粘り強く守るという三浦前監督のベースは変わらずとも、これまでのように後ろで引いて守るのではなく、前からアグレッシブにプレスをかけるスタイルに変化。高木体制初陣の17節V・ファーレン長崎戦では0-1で敗れはしたものの、シュート本数は13対3と、スタッツからも攻撃的になったことが見て取れる。敵将の松田浩監督に「勝点3が取れたのは本当にラッキーだった」と言わしめるほどだった。

 それでも、結果はついてこず勝利を挙げられない試合が続き、残留圏との勝点差もじわじわと離れていった。11試合勝ちなしで迎えたシーズン折り返し最初の試合が、FC琉球戦だった。琉球には藤本淳吾の決勝弾を守り抜き1-0で約2か月ぶりの白星を掴み取った。

 良い流れが傾きつつあるかと思いきや、翌週のFC町田ゼルビアとのダービーマッチでは0-1で敗戦し、中断期間を迎えた。
 
 相模原は6月に育成型期限付き移籍でサガン鳥栖から兒玉澪王斗、浦和レッズから藤原優大を獲得。さらに夏の移籍市場で大分トリニータから高山薫、セレッソ大阪から澤上竜二、清水エスパルスから成岡輝瑠、FC東京から木村誠二を期限付きで補強。即戦力として期待する6選手をチームに少しでも早く馴染ませるため、静岡県の御殿場で6日間のキャンプを行なった。

 そして、このキャンプでは「やはり点を取る意識をもう少し作らなければいけない」と、高木監督はもう一つの狙いを明かした。リーグ23試合を戦って得点数は12。無得点で終わった試合が12試合と、J2ではワーストの得点数となっているのだ。
 
「とにかく点を取ることの意識と、より高い位置でプレーして、失った時の切り替えは早くしたい。そこの連続性をつけないといけない」

 この中断期間中には、藤枝MYFCとトレーニングマッチも組まれていて、高木監督はそこでも当然ゴールへの意識を強調した。

 さらには、リードしている時の守り方の整理と、新加入選手の試合感の向上もこのチームには必要だ。ここまで、相模原は勝ちが少なかったため「勝つことに慣れていない」(高木監督)。

 必死になって1点を追いかける相手を、いかにチームとして意思統一をしながら封じるか。そして、新加入の選手たちは所属元で出場機会が少ない境遇にあったため、彼らが少しでも早く90分間の試合感を取り戻せるかが鍵になる。
 
 課題は多く、時間はあるようで少ないが、全てが噛み合えば相模原が残りの19試合で降格圏を抜け出す可能性は十分にある。

 再開後は新加入選手たちの活躍とゴールを量産する相模原のアグレッシブさに期待したい。

取材・文●舞野隼大

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