クラブユース最高峰の舞台で輝いた逸材7選!トップ昇格や年代別代表での活躍も期待される選手たちをピックアップ!

クラブユース最高峰の舞台で輝いた逸材7選!トップ昇格や年代別代表での活躍も期待される選手たちをピックアップ!

優勝した名古屋U-18を牽引したDF加藤。1対1の強さでチームを支えた。写真:松尾祐希



 2年ぶりに夏開催となった日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会は、名古屋グランパスU-18の優勝で幕を閉じた。2種年代最高峰の戦いは序盤から熱戦が繰り広げられ、可能性を示した者も少なくない。今回は今大会でインパクトを残した選手を一挙に紹介する。世代別代表歴を持つタレントや無名の逸材たちが今後のどのような成長を遂げていくのか。今後もピックアップした7名たちのプレーから目が離せない。

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DF加藤 玄(3年/名古屋U-18)
 チームを優勝に導いた生粋のリーダーだ。チームキャプテンとして、ゲームキャプテンの真鍋隼虎(3年)を支えつつ、仲間たちに声をかけ続けた。優勝後にはコンディション不良で欠場したGK宮本流維に連絡。TV電話をつなぎ、オンラインで表彰式に参加させるなど、仲間想いの一面も覗かせた。プレー面でもCBの役割を全うし、身体の強さを生かした1対1の強さ、球際の強さで勝利に貢献。攻撃面でも相棒の吉田温紀(3年)とともに最後尾から正確なビルドアップを見せた。心技体が揃う名古屋のカピターノは今大会のMVPに相応しい働きぶりだった。

MF坂井駿也(2年/鳥栖U-18)
 中盤の底から抜群の展開力を見せた鳥栖のプレーメーカーだ。3列目でボールを引き出すと、ダイナミックなサイドチェンジや高精度のフィードで局面を打開。守備面でも成長の跡を感じさせ、昨季までは小柄で当たり負けする場面もあったが、ハードワークを厭わず、素早く相手に寄せてボールを刈り続けた。チームは開幕2連勝を果たしながら、最終節で川崎U-18に敗北。得失点差でグループステージ敗退となったが、U-17日本代表の一員として挑む“HiFA 平和祈念 2021 Balcom BMW CUP 広島ユースサッカー”でもさらなる活躍が期待される。

MF遠山悠希(3年/京都U-18)
 U-18日本代表でもリーダー役を担うボランチは攻守で存在感を示した。グループステージ突破が懸かった大宮U-18との最終戦。試合当日に金沢U-18の出場辞退が決まり、急遽当該チームを除いた3チームで順位を決定する方式となったが、動じずにチームを牽引。3点差以上で負けなければグループステージ突破となる状況下で、最後まで気持ちを切らさずにピッチを駆けた。チームも最終盤に同点に追い付き、1位でノックアウトステージに進出。ベスト8で敗退となったが、京都のキャプテンが果たした役割は大きかった。

日本クラブユース選手権(U-18)で輝きを放った逸材7選!

MF砂田 匠(3年/札幌U-18)
 準優勝を果たした札幌を語る上で背番号8は欠かせない。3バックと4バックを併用するチームにおいて、中盤の底で攻守の繋ぎ役を全う。豊富な運動量を生かしてボールを拾い続け、攻撃では自ら持ち上がって決定的なパスを供給した。そして、何より素晴らしかったのがミドルシュート。準々決勝の清水ユース戦では技ありのコントロールショットで先制点を決め、名古屋U-18との決勝でも前半にバー直撃の一撃をエリア外から放った。札幌のキャプテンが攻守において、全国で戦えることを証明したのは間違いない。

MF佐藤陽成(3年/札幌U-18)
 7月7日に行なわれた長崎との天皇杯・2回戦でJデビューを果たした逸材は“個の力”で違いを作った。名古屋U-18との決勝では2シャドーの一角に入り、得意のドリブルで相手を翻弄。特に主導権を握った前半は推進力を見せ、半身で受けて素早くDFの前に入るなど、常に相手の嫌な場所に潜り込んだ。10番を背負う札幌のエースは今大会2得点。ゴール前の精度をさらに磨いていけば、上のステージでの活躍が見えてくる。
 
FW真鍋虎隼(3年/名古屋U-18)
 豊富な得点パターンでゴールを量産し、今大会は7得点で得点王に輝いた。光ったのはここ一番で勝負強さで、準決勝では延長前半の終了間際に決勝点を奪取。迎えた決勝でも右サイドから持ち込む得意のパターンでゴールを射抜き、チームの日本一を決定付けるだけではなく、単独得点王の座を掴んだ。結果を残したが、本人はさらなる成長を見据えている。「もっと技術面を伸ばさないといけない」とは真鍋の言葉。トップチーム昇格を目指し、シーズン後半戦も貪欲にゴールを狙う。

FW小山聖也(3年/讃岐U-18)
 クラブ史上初めてベスト16に勝ち進んだ讃岐において、エースの存在感は絶大だった。「寮生活で自分をさらに高めたかった」という想いで讃岐にやってきた点取り屋は、カウンターの急先鋒役として持ち前のスプリント能力を存分に発揮。鍛え上げられた太腿から何度もダッシュを繰り返し、相手のゴールへ襲いかかった。グループステージ初戦の浦和ユース戦でハットトリックを決め、U-18高円宮杯プレミアリーグ勢にもそのプレーは十分に通用した。ラウンド16のFC東京U-18戦では無得点に終わってチームも敗れたが、今後の成長次第では世代別代表も目指せるタレントだ。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

日本クラブユース選手権(U-18)で輝きを放った逸材7選!

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