【森保ジャパン最新序列】柴崎復帰のボランチの争いは?南野、久保らタレント豊富な2列目の起用法も注目

【森保ジャパン最新序列】柴崎復帰のボランチの争いは?南野、久保らタレント豊富な2列目の起用法も注目

カタール・ワールドカップ・アジア最終予選のオマーン戦、中国戦に臨む日本代表メンバー。先の東京五輪に出場したGKの谷が初招集された。



 8月26日、2022年に開催される予定のカタール・ワールドカップへ向けた、アジア最終予選の第1戦・オマーン戦(9月2日、大阪/市立吹田サッカースタジアム)、第2戦・中国戦(9月7日、カタール・ドーハ/会場未定)へ臨む日本日本代表24人が発表された。

 グループBに振り分けられた日本は、オーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムと同組(グループAはイラン、韓国、UAE、イラク、シリア、レバノン)。最終予選はホーム&アウェーの総当たり(各国10試合)で行なわれ、各グループ上位2か国が本大会の出場権を獲得。各組3位チームはプレーオフで対戦し、その勝者が大陸間プレーオフに進出する。開催国枠で出場するカタールを除き、アジアに振り分けられた枠は「4.5」で、日本は7大会連続での本大会出場を目指す。

 そのなかで、日本はオマーンとの初戦はホームで迎えられる一方、中国とのアウェー戦は、新型コロナウイルスの影響で中国国内の入国制限が厳しさを増す状況で、カタールのドーハで開催されることが決まった(中国はホームゲームすべてを中立地で開催する予定。第1戦のオーストラリア戦[オーストラリアのホーム]もドーハで行なわれる見通し)。中国は国内でキャンプを張り、その後、ドーハで調整を進めていくが、日本はオマーン戦を終えた夜にドーハへ移動する予定。灼熱の地でのコンディション調整など、柔軟な対応が求められそうだ。またオマーンも1か月ほどの準備期間を設けて臨んでくるという。

 今回発表されたメンバーでは、先の東京五輪代表からはオーバーエイジを務めた吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航に加え、冨安健洋、中山雄太、久保建英、堂安律、板倉滉、谷晃生が選出。顔ぶれはA代表常連組が中心となったが、五輪で正GKを担った谷は嬉しいA代表初招集となった。また柴崎岳も約10か月ぶりの復帰を果たしている。

 そしてここでは各ポジションの序列を考えてみよう。
 
【GK】
○川島永嗣(ストラスブール/フランス)
◎権田修一(清水)
△谷 晃生(湘南)★

◎=レギュラー候補 〇=有力 △=バックアッパー
★=A代表初招集

 まずGKは前述した谷のほか、権田修一、川島永嗣がメンバー入り。勢いのある谷の抜擢は興味深いが、ただでさえ大きなプレッシャーを背負う最終予選のそれも初戦となれば、やはり経験のある権田か川島を選ぶ可能性が高いだろう。ここまでの森保ジャパンの出場歴を鑑みれば権田がファーストチョイスか。

【CB】
◎吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
○植田直通(ニーム/フランス)
○板倉 滉(シャルケ/ドイツ)
◎冨安健洋(ボローニャ/イタリア)

【SB】
○長友佑都(無所属)
△佐々木翔(広島
◎酒井宏樹(浦和)
△山根視来(川崎)
△室屋 成(ハノーファー/ドイツ)
○中山雄太(ズウォーレ/オランダ)

◎=レギュラー候補 〇=有力 △=バックアッパー

 最終ラインはキャプテンの吉田、冨安のCBコンビ、右SBの酒井は怪我やコンディション不良がない限り、従来通りレギュラーを担うはず。CBは植田直通、ボランチと併用の板倉滉、右SBは室屋成、山根視来が不測の事体に備える構成となっている。

 一方で読みにくいのが、左SBだ。本人とは密に連絡を取り、「コンディション状態を把握している」と森保一監督は話すが、現状で所属クラブが未定の長友佑都をどう見るか。五輪で左SBとして評価を高めた守備のポリバレントである中山雄太が先発の座を奪う可能性は十分にあるだろう。チーム立ち上げからメンバーに名を連ねる佐々木翔は、4バックを採用した今季前半戦の広島での起用法のように左SBに加え、有事の際のCBとして考えられそうだ。

【ボランチ】
○柴崎 岳(レガネス/スペイン)
◎遠藤 航(シュツットガルト/ドイツ)
〇守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)
△板倉 滉(シャルケ/ドイツ)
 
◎=レギュラー候補 〇=有力 △=バックアッパー

 柴崎が復帰したボランチも読みにくいポジションだ。東京五輪にも出場した遠藤航が軸であることに変わりはないはずだが、その相棒を誰が務めるか。3、5、6月の試合では守田英正が猛アピール。直近の代表でのパフォーマンスを考え、ここでは遠藤と守田のコンビを予想した。

 しかし、森保監督はクラブ事情などで選出は叶わなかったが「3、6月にも招集を考えていました。コンディションも良く今回は呼ばせてもらいました」と語るように、2020年までの活動では軸だった柴崎への信頼は厚い。彼をこの最終予選からスタメンに戻してもなんら不思議はないだろう。一方で板倉はCBで起用される比率のほうが大きいか。

【中盤2列目】
○原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)
◎伊東純也(ヘンク/ベルギー)
◎南野拓実(リバプール/イングランド)
〇古橋亨梧(セルティック/スコットランド) 
◎鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
〇堂安 律(PSV/オランダ)
〇久保建英(マジョルカ/スペイン) 

◎=レギュラー候補 〇=有力 △=バックアッパー

 中盤2列目もタレントは豊富だ。直近の試合では左から南野拓実、鎌田大地、伊藤純也の並びが“定型”になっていたが、五輪躍進のキーマンであった久保建英、堂安律もいる。さらにFWとしての選出ながら、今夏に移籍したセルティックで絶好調の古橋亨梧も2列目での起用が可能で、経験豊富な原口元気を含め、コンディションの良い選手が選ばれるだろう。流れを変えるキーマンの選定など指揮官の手腕が問われるポジションにもなるはずだ。
【CF】
◎大迫勇也(神戸)
△古橋亨梧(セルティック/スコットランド) 

◎=レギュラー候補 〇=有力 △=バックアッパー

 CFでは大迫勇也が相変わらず不動の存在だ。エースFWは夏にドイツのブレーメンから神戸へ移籍し、7年半ぶりにJリーグに復帰。早速、8月25日の大分戦で先発出場したが、移動や隔離期間の影響で、コンディションは万全ではなさそう。それでも今回のメンバーでFWは大迫と古橋のみと、大迫への期待は“半端ない”ものがある。

 もし大迫にトラブルが起きた場合は、古橋や、何度かテストした南野、もしくは鎌田らを回すことになるだろう。

文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 

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