【名古屋×FC東京|ルヴァン杯・準決勝第1戦展望】力比べの真っ向勝負。システムの噛み合わせも肝に

【名古屋×FC東京|ルヴァン杯・準決勝第1戦展望】力比べの真っ向勝負。システムの噛み合わせも肝に

名古屋の予想スタメン



ルヴァンカップ準決勝第1戦
名古屋グランパス対FC東京
10月6日(水)/19:00/豊田スタジアム

名古屋|準決勝までの戦績
▼準々決勝
1 鹿島(H)〇2-0
2 鹿島(A)〇2-0

[名古屋|FC東京との第1戦展望]
 2週間前には、幸運も味方につけてかなりの劣勢を引き分けに持ち込んだ対戦(J1第32節/1-1)で、まずは同じ展開にしないというのが名古屋のすべき最初の対策になる。

 とりわけ強度の高い東京の攻守にメンタル的にも押し込まれ、ビルドアップのミスから失点した場面は決して再現してはならない教訓だ。安易なクリアでマイボールの時間を削りたくはないが、組み立てに強みを持つチームではないだけに、明確な割り切りと狙いをもって進める試合にもなってくるはず。

 ここ数試合を低調なパフォーマンスに終始しているシュヴィルツォクの起用法、前回対戦ではマテウスらがやり込められた長友佑都とのマッチアップが今回はないこと、東京の前線のスピードとパワーにどのような制限をかけるか、といった点がそこに当てはまってくるが、マッシモ・フィッカデンティ監督はどこに勝機を見出すかは注目だ。
 
 直近のリーグ戦では広島のインテンシティと積極性の前に連続無敗が12戦でストップ。しかし堅守を崩されたわけではなく、攻撃の不出来が守備の足を引っ張ったような敗戦だった。「チームのために走れないのであれば使わない」と明言した指揮官のもと、チームはよりハードワークを強調した戦いに挑んでくるのは間違いない。

 主力数名を欠く東京に対してはなおのこと、強気に試合を推し進めてくることだって十分に考えられる。スピードとパワー、チームの結束力と力強い試合運びは東京の強みであると同時に、名古屋の土台であり勝因でもある。その意味での真っ向勝負、力比べに勝つ気概はもちろんあり、「まずは明日絶対に勝つということ、点を取らせないということ、その試合をやりきることに集中する」とフォーカスすべき点にも迷いなし。

 初のリーグカップ決勝への切符をもぎ取るべく、名古屋は隙なく怠りなく、難敵との第1戦への準備を着々と進めている。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
 

ルヴァンカップ準決勝第1戦
名古屋グランパス対FC東京
10月6日(水)/19:00/豊田スタジアム

FC東京|準決勝までの戦績
▼グループステージ
1 徳島(H)〇1-0
2 神戸(H)〇2-0
3 大分(A)〇1-0
4 徳島(A)△1-1
5 神戸(A)△0-0
6 大分(H)△1-1
▼プレーオフステージ
1 湘南(H)●0-1
2 湘南(A)〇4-1
▼準々決勝
1 札幌(A)●1-2
2 札幌(H)〇2-0

[FC東京|名古屋との第1戦展望]
 9月22日のJ1第32節・名古屋戦(1-1)で、中谷進之介に肘打ちをしたレアンドロは、J1の3試合出場停止に加えて、FC東京独自の処分として、このルヴァンカップ準決勝の2試合も出場を自粛。そのうえ、左ハムストリングス筋挫傷で全治約10週間が発表された小川諒也以外にも、最近メンバーに入っていない選手が数名いる。

 しかし、その状態で臨んだJ1第31節の多摩川クラシコでは、今シーズン最高の出来で川崎フロンターレの牙城に迫った。0-1で敗れたものの、その手応えにむしろ士気は高まっていると言っていい。

 ワールドカップ・アジア最終予選への招集で精神的支柱だった長友佑都と、最終ラインからの左足のフィードが魅力のジョアン・オマリも不在で苦しい状況だが、決戦に向かう準備はできている。
 
 名古屋が木本恭生をアンカーに置いた4-1-2-3であれば、相手のインサイドハーフに東京のボランチ2枚が抑え込まれかねないマッチアップとなるが、軽傷と言われるキム・ミンテが出ない場合は木本がセンターバックに入り、布陣も4-2-3-1。このほうが東京としては与し易いが、敵将マッシモ・フィッカデンティ監督はどの布陣を選択してくるか。

 しかしいずれにしろ、9月のリーグ戦では、最終的にはランゲラックという一流のGKに抑えられ、シュヴィルツォクという一流のFWに決められて勝ちきれなかったのが東京。この名古屋の強力な個にいかに抗うかが勝負のカギを握る。

 そこで焦点となるのはレアンドロの不在だ。前回の失点は、相手のFKがレアンドロの足に当たって入ったもの。そうしたセットプレーの守備時の拙さは、メンバー変更によって解消されている可能性がある。また、あらためて確認したシュヴィルツォクの強さを抑え込もうと森重真人らDFも対策を講じるだろう。

 すると問題は攻撃。これまで決定力に関してはレアンドロ頼みだったが、現在はコンビネーションで崩そうとしている。ここでフィニッシャーとなるアダイウトンは、前回のリーグ戦でランゲラックの門を破ったストライカーとしてこう言った。

「アウェーですが、点を獲れば私たちにとって有利な展開」

取材・文●後藤勝(フリーライター)
 

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