【選手権予選】戦国・埼玉を制するのはどこか。今年も昌平、西武台、正智深谷、武南、浦和勢など注目校がずらり!

【選手権予選】戦国・埼玉を制するのはどこか。今年も昌平、西武台、正智深谷、武南、浦和勢など注目校がずらり!

インターハイの埼玉予選決勝で鎬を削った正智深谷(手前)と武南(奥)。選手権予選ではどの強豪が抜け出すか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)



 第100回全国高校選手権・埼玉大会は10月9日、インターハイ(高校総体)予選8強やSリーグ加盟校など52校が参加して決勝トーナメントが始まる。決勝は埼玉県民の日に当たる11月14日で、今年は廃藩置県により埼玉県が誕生して150年。そんな節目の大会を制するのはどこか──。

 プリンスリーグ関東で3位を堅持する昌平、関東高校大会を制した西武台、インターハイ予選優勝の正智深谷、関東大会とインターハイの両予選で準優勝した武南の4強が、タイトル争いの中心になりそうだ。これに浦和勢や立教新座、成徳大深谷あたりが絡んでくるのではないか。

 3年連続5度目の優勝を目ざす昌平は、全員が最高水準の技術を持ち合わせ、MF荒井悠汰(2年)らが仕掛けるドリブルとパスを合体させた攻撃の質が高い。ともに3年生のSB本間温士、篠田大輝の攻撃参加から好機を広げ、マイボールをたやすく失わないことも大きな強みだ。

 関東大会予選を無失点で制した西武台は、11年ぶり3度目の本大会優勝を遂げた。伝統の鋭いサイドアタックから、エースFW市川遥人(3年)が優れた得点感覚を発揮。ボランチの吉野光(3年)がチーム全体をまとめ、県S1リーグでは現在、無敗で首位に立っている。

 両者はともに3回戦を勝ち上がると、準々決勝で激突することになる。
 
 インターハイ予選5試合をすべて1−0でモノにした正智深谷は、昨季からの守備の要人、GK小櫃政儀(3年)とCB小屋結世(2年)を中心とした堅陣を形成。点取り屋は不在だが、豊富な活動量と労を惜しまぬフォアチェックでボールを奪い、どこからでも得点機を作れる。

 優勝から14年、決勝進出から9年遠ざかる武南だが、今回はチャンスと見る。軽やかなドリブルの中村優斗(3年)、上下動を繰り返す重信有佑(2年)は、いずれもDFとは思えぬ豪胆な攻撃参加を披露。全国選手権出場は市立浦和と並ぶ14度、埼玉勢の最多記録を更新できるか。

 関東大会予選4強、インターハイ予選8強の浦和西も有力。CBとMFをこなす山本海翔(3年)は得点力があり、MF安倍光暉(3年)の“遠投”とセットプレーが得点源だ。両予選ともベスト8の浦和南は昨年の主力が多く残り、MF宇山友貴(3年)の巧みなキックからチャンスを築く。名将・野崎正治監督がどんな知略で臨んでくるのか興味深い。
 浦和東はインターハイ予選で西武台を負かして4強入り。2トップを組む豊田春斗(3年)のドリブル、前原健人(3年)のスピードは対戦相手には脅威の的だ。市立浦和はMF小松悠太(3年)の質の高いキックとサイド攻撃が持ち味で、得点力のあるFW上田海輝人(2年)を抱える浦和学院も上位に進む力はある。

 立教新座はMF高松大地(3年)ら、前回8強の選手が各所に残り、今季の戦績も安定している。FW日向岬(3年)ら昨季の陣容が5人いる成徳大深谷は、県S1リーグ3位と好調なだけに不気味な存在だ。
 
 ともに県S1リーグ所属で前回8強の聖望学園、同16強の埼玉平成、2年連続8強で県S2Aリーグ暫定2位の細田学園、前回準優勝で県S2Bリーグ首位の武蔵越生も有力。西武文理や埼玉栄、国際学院や早大本庄の私学も好チームだが、2年続けて公立勢がベスト8を逃しているだけに、大宮東や大宮南、越谷西といった公立勢の奮起も期待したい。

 大会はコロナウイルス感染防止のため原則、無観客での開催となる。

文●河野 正

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