ヒーローの雰囲気漂う21歳のFWは、セレッソを4年ぶりのルヴァン決勝へ導けるか

ヒーローの雰囲気漂う21歳のFWは、セレッソを4年ぶりのルヴァン決勝へ導けるか

値千金のアウェーゴールを決めた山田。ルヴァンカップでは準々決勝第2戦・G大阪戦から続き2戦連発だ。(C)SOCCER DIGEST



 セレッソ大阪は10月6日、ルヴァンカップ準決勝で浦和レッズと対戦。敵地での第1戦を1-1で終え、アウェーゴール差でリードした状況でホームでの第2戦に臨むことになった。

 前半から劣勢が続いていた苦しい展開で、値千金の同点ゴールを決めたのが、プロ4年目で21歳のFW山田寛人だった。

 加藤陸次樹との2トップで先発した山田の気迫みなぎるゴールは66分に生まれる。右サイドを突破した坂元達裕からクロスが供給されると、これをゴール前で押し込んでみせた。

 山田にとっての今季公式戦2得点目は、貴重なアウェーゴールとなった。

 9月18日のリーグでの浦和戦では右サイドハーフで先発すると、見せ場を作れないまま途中交代していた。それだけにこの一戦への想いは強かったようだ。

「前のリーグ戦では不甲斐ないプレーですごく落ち込んだのを覚えています。それから考え込んじゃって、上手くいかないことがあった。今日の試合は、前の試合が悪かった分、自分が決めて勝ちたかったという気持ちがあって、自分のなかでリフレッシュはできていました」
 
 さらに得点の10分前には、乾貴士のクロスから得たシュートをポストに当てて、決定機を逸していた。それでも山田はリズムを崩さなかった。

「外した場面もあったけど、次絶対にチャンスは来ると思っていたので、そこで決め切れて良かったです」

 この日示した勝負強さ、そして前半39分に見せた元日本代表DF槙野智章の股を抜いたドリブルは見事だった。

 小菊昭雄監督は試合後に加藤と合わせてこう評す。

「まだ非常に若くて経験の浅いですが、成長をすごくしている選手たちです。今日の試合でもしっかりゴールを決められたところ、チャンスを逃してしまったところなど、1試合1試合すべてが彼らの成長に必要な局面です。普段の練習からもしっかりと取り組んで継続していくのが大事だと思います。彼らは将来のセレッソを担っていかなければいけない選手だと思っているので、これからのさらなる成長に期待しています」

 チームを17年シーズンぶりの決勝に導けるか。指揮官からも大きな期待をかけられる21歳のFWにヒーローになる雰囲気が漂っている。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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