吉田麻也も「他に記憶がないくらい回された」と回顧。脳裏に刻まれる2年前の大苦戦…森保J、敵地サウジ戦の勝算は?

吉田麻也も「他に記憶がないくらい回された」と回顧。脳裏に刻まれる2年前の大苦戦…森保J、敵地サウジ戦の勝算は?

アジアカップでは大苦戦を強いられた森保ジャパン。1-0で辛勝したものの、ボール保持率では大きく上回られた。(C) Getty Images



 日本代表は10月8日(日本時間)、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア戦を迎える。初戦を落とし、ここまで1勝1敗の森保ジャパンにとって、敵地ジェッダでの戦いは、予選突破へ向けた重要な大一番となる。
 
 近年両者の力関係は拮抗している。4年前のロシアW杯アジア最終予選では1勝1敗。互いにホームゲームをモノにして、ともにW杯本大会出場を決めている。そして2019年のアジアカップでは、日本が冨安健洋のヘッド一発で1-0の勝利。多くの時間帯で主導権を握られ再三ピンチを迎えながらも、薄氷を踏む内容で勝ち上がった。

 中東のアウェー戦だけに、キャプテンの吉田も「(前回予選でも)スタジアムの雰囲気やジャッジングだったり、試合の難しさはあったし、確実にそういう雰囲気にはなると思う」と警戒心をあらわにする。ただし、「そのなかでも勝点を積み上げなければいけない」のが、日本代表の置かれた状況だ。

 前回対戦のアジアカップ後、エルベ・ルナール新監督となって体制は変わったものの、ポゼッション主体のサウジアラビアの戦い方は不変だ。吉田にとっても「2019年のアジアカップで、あれだけ日本がアジアでボールを回された。他に記憶がないくらいボールを回されたなという印象がある」と振り返るほど、その苦闘ぶりが脳裏に刻まれている。

 開幕からベトナム、オマーンと2連勝した今予選のサウジアラビアについても、印象は変わらないようだ。ボランチの柴崎岳は、「同じようなスタイルを継続している。(アジアカップと比べて)多少の違いはあると思うが、基本的にテクニックがあり、ボールをしっかり保持する意識があって、自分たちの身体能力、テクニック、飛び出しを活かしたダイナミックな攻撃もある」と警戒を強める。また吉田同様に「アジアカップの時も難しい試合をさせられた印象があるし、しっかりと対策をした中で臨まなければいけない」と気を引き締めていた。

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 サウジアラビアの武器はなんといっても強力なアタッカー陣だろう。2列目のアル・ムワラド、アル・ドサリらは突破力があり、1トップのアル・シェフリもエースとして得点感覚を発揮している。これらに加えて、3列目以下からの飛び出しもある。左SBのアル・シャハラニや右のアル・ガナムの攻撃参加は要注意だ。
 
 しかし、このサウジアラビアの圧力に対して、ブロックを下げ続けてしまうことは失点のリスクを高める要因となるのは間違いない。柴崎は「ピッチ内のポジションバランスはしっかり調整しなければならない」と語り、アジアカップの二の舞を踏まない覚悟を見せている。
「(当時は)サイドハーフが押し込まれる状況が起きて、なかなか前に選手を配置できなかった。そういう体験があるので、今回も同じような現象が起きるかもしれない。それに対して自分たちがどうリアクションするか。守備時の選手の配置とか、プレッシャーのかけ方とか。そこを整理して、あまり押し込まれる展開はアジアカップの時のように作りたくない」

 また吉田も長時間のボール支配を許すことで、「パスの出しどころもなくなってしまう」防戦一方の展開は「絶対にやっちゃいけない」と強調する。ボールを奪っても、攻撃へ移るファーストパスも繰り出せないようではサウジアラビアの思う壺だ。

 柴崎も語るように、「サイドハーフが押し込まれて前に選手を配置できない」状況は作りたくない。その意味では、2列目の両ワイド、南野拓実や古橋亨梧あるいは浅野拓磨らのポジショニングの高さは、試合展開の具合を測るひとつのバロメータとなりそうだ。

 また逆にサウジアラビアの攻撃力は諸刃の剣で、守備面では「ルーズな部分も見受けられる」(柴崎)のも確か。高い位置取りで押し込んでくる相手を逆手にとって、いかに効果的なカウンターで押し戻せるか。さらに、日本のお家芸である豊富な運動量と、デュエルで上回り相手のコンパクトさを失わせられれば、6万の味方を持つホームチームといえども隙は生まれるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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