「ボールは2つも3つも持ちたいぐらい」長谷部アビスパ、アウェー札幌戦でも強調するのは“自分たちのスタイル”

「ボールは2つも3つも持ちたいぐらい」長谷部アビスパ、アウェー札幌戦でも強調するのは“自分たちのスタイル”

前節に果たしたJ1残留は通過点。今季のリーグ戦での目標は、50ポイント以上、10位以内。長谷部監督は「自分たちはそこを目指している」と改めて選手たちに伝えたという。写真:塚本凛平(サッカーダイジェスト写真部)



 昇格組のアビスパ福岡は、10月16日に行なわれたJ1リーグ第32節のヴィッセル神戸戦で0-1と敗れたが、他会場の結果により、J1残留を確定させた。

 J1に昇格したシーズンに降格という経験が過去3度ある福岡。そのサイクルはちょうど5年に一度で、2016年ぶりにJ1を戦う今季も“5年周期”に該当したが、忌まわしきジンクスにようやく終止符が打たれた。

 もっとも、今季の福岡にとり、残留は通過点でしかない。開幕前に長谷部茂利監督が掲げた目標は、「50ポイント以上、10位以内、ルヴァンカップはベスト4以上」だ。最後のそれはグループステージ敗退で果たせなかったが、残る2つは十分に可能性がある。

 32試合を消化し、13勝7分12敗の成績で、勝点46の8位。残り6試合でどこまで勝点を積み上げ、順位を上げられるか。

 24日に予定されている次節は、敵地で北海道コンサドーレ札幌と相まみえる。福岡は現在2連敗中と結果を出せていないだけに、ラストスパートに弾みをつける意味でも、良い流れを呼び戻せるような勝利を手にしたい。

 札幌戦に向けて、長谷部監督は「自分たちは常に下から這い上がっていく、どのチームに対しても必死に食らいついていく、挑んでいく姿勢が大事だと思う。それは貫いていきたい」と意気込む。

 8位の福岡に対して、札幌は11位。長谷部監督は「いろんな意味で攻撃的なチーム」とその印象を語る。

 札幌の特長のひとつであるオールコートマンツーマンには、いかに対応するか。

「どうやって外していくか。剥がしたときには、スペースだったり、どこかで人がフリーになって、ということが起こりうる。ただ、球際も強いし、賢いし、激しい。簡単に外せないと思いますし、外したタイミングを逃さないように」

 また守備面に関しては、「これまで同様、自分たちができることをしっかりやれば、防げる可能性は高まる」と自信をのぞかせつつ、「(相手には)相当に上手だったり、強かったり、速い選手もいます。簡単には抑えられない」と警戒を強める。
 
 決して楽なゲームにはならないだろうが、「自分たちのスタイルを前面に出せれば、良い勝負に持っていけるのではないか」と展望。ビルドアップやポゼッションに優れる札幌が相手でも「ボールをずっと握られるのは望んでいません」というスタンスだ。

「ボールは持ちたいです。試合中は、2つも3つも持ちたいぐらい。そのボールを取り合うなかで、攻撃の時間が短くなればなるほど、我々は疲弊します。守備でも攻撃でも走らなくてはならない。疲労という意味では、走ることで疲れ方は変わりませんが、自分たちのゴールに向かって走るのか、相手のゴールに向かって走るのかでも、メンタル的に少し違うと思います」

 攻撃も守備もアグレッシブな「アビスパスタイル」で勝点3を掴みにいく。札幌とは今季、リーグ戦に加え、ルヴァンカップのグループステージでも対戦し、トータルの戦績は1分2敗と勝てていない。それでも長谷部監督は「やりにくいとは思っていません」。

 ただし、激しさや球際の強さでは「引き分け、もしくは引き分け以下」と見ている。「そこでの戦いで引き分け以上に、チームとして最後に引き分け以上に持っていかないと、スコアも引き分け以上にならないと思っています」と気を引き締める。

 シーズンの最終盤戦、長谷部アビスパらしいサッカーで力強く駆け抜けたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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