【現地発コラム】猛暑を免れた森保J、やはり4-3-3を継続か…守田離脱の中盤と両SBの顔ぶれは?

【現地発コラム】猛暑を免れた森保J、やはり4-3-3を継続か…守田離脱の中盤と両SBの顔ぶれは?

現地での調整を続ける日本代表。練習後には話し合いを行いがながら引き上げる選手も。写真:元川悦子



 9月からスタートした2022年カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選も16日のアウェー・オマーン戦(マスカット)から後半戦に突入。サウジアラビアとオーストラリアの上位二強への追撃態勢を整えるためにも、是が非でも勝点3を手にしなければならない。

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 11日のベトナム戦(ハノイ)の後、深夜チャーター便でマスカットへ移動してきた日本代表は12日から現地調整を開始。13日までフィジカル面の回復に努め、14日から本格的な布陣戦術の確認に突入することになった。

 その決戦2日前は18時からスルタン・カブース・スタジアム隣の練習場で非公開練習。同日のマスカットは最高気温29度・最低気温22度。練習時間は25度前後とそこまで暑くなかった。アルベルト・ザッケローニ監督時代の2012年11月にブラジルW杯最終予選を戦った時は40度近い猛暑に見舞われ、ロシアから移動してきた本田圭佑(ズドゥバ)らが暑熱対策に苦慮していたが、今回はそういう心配はなさそうだ。

 練習場のピッチもまずまずだったが、肝心のスタジアムの方はかなり芝の状態が悪いという。オマーンはこの日も試合会場で練習をしていたが、日本は15日の公式練習1回しか事前確認できない。素早いパス回しと連係・連動を武器とする日本にとってはマイナスになりかねない材料だけに、しっかりとした対応を考えておくべきだろう。

 14日のトレーニングは一足先にチームを離れた守田英正(サンタ・クララ)を除く27人が参加。冒頭のランニング、ボール回しは報道陣に公開されたが、それ以降はクローズとなり、2時間近く調整が行なわれた模様だ。終了後、ベトナム戦を欠場した酒井宏樹が「もう、いっぱいいっぱいですよ」と笑顔をのぞかせつつ引き上げていった。その様子から判断すると、どうやら次戦は行けそうだ。

 そんな朗報もある中、森保一監督は「勝っている時はチームを変えない」というセオリーに則り、4-3-3を継続する可能性が高い。その場合、気になるのは守田の代役。インサイドハーフ候補者には柴崎岳(レガネス)、原口元気(ウニオン・ベルリン)、旗手怜央(川崎)の3人がいる。

 ここまでの序列を考えると柴崎が筆頭と目されるが、所属先で同ポジションをこなしている原口も「今のポジションならパフォーマンスを出せる自信があるので、正直、チャンスが欲しい」と強烈アピールを見せている。急成長中の旗手含め、誰が抜擢されるのか予想がつかない。

 ただ、田中碧(デュッセルドルフ)、遠藤航(シュツットガルト)との関係性やオマーンの強度と推進力を考えると、ハードワークできる原口がベターではないか。果たして指揮官はどんな最終決断を下すのか……。その行方が大いに注目される。
 

 最終予選突入後、途中交代の続いている長友佑都(FC東京)に代わり、中山雄太(ズウォーレ)の左サイドバック先発待望論もここへきて一気に高まっている。だが、この日の練習終了後には長友と南野拓実(リバプール)が真剣な表情で意見交換しながらバスに乗る姿も見られた。やはり2人のタテ関係は次戦も継続方向なのだろう。
 
「拓実は中に入ってきてサイドバックのスペースを空けるような動きが得意」と逆サイドの伊東純也(ヘンク)が特徴を説明していたが、長友も南野が絞った時にどのタイミングで上がるべきかをすり合わせようとしていたのかもしれない。守備のリスクマネージメント含め、もう少し細かい部分を詰めていけば、2人は互いに生かし合える関係に近づけるはず。大ベテランと背番号10にはそういう努力を継続してもらいたい。

 その他のメンバーはベトナム戦がベースになるだろうが、オマーンのブランコ・イバンコビッチ監督は直近の戦いも丸裸にしてくるはず。日本のフォーメーションが苦杯を喫した前回対戦とは異なる形だったとしても、策士の采配は侮れない。新たな秘策を森保監督はここで示せるのか。今回こそ複数得点勝利というノルマを達成できるのか……。指揮官と選手たちにはラスト1日の現地調整でベストを尽くし、厳しいアウェー戦を制する道筋を見出してほしいものである。

現地取材:元川悦子(フリーライター)

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