【2022初陣ウズベク戦のスタメン予測】W杯イヤーだからこそ爆発の可能性を追求すべき。最優先に試したいのは…

【2022初陣ウズベク戦のスタメン予測】W杯イヤーだからこそ爆発の可能性を追求すべき。最優先に試したいのは…

加部氏が推奨するウズベキスタン戦のスタメンとサブ。



 森保ジャパンの2022年初陣は、1月21日に行なわれる国際親善試合のウズベキスタン戦。この一戦に臨むメンバー22人が発表され、その顔ぶれは“オール国内組”に。初選出の選手がいれば、久々に復帰した選手も。再開されるワールドカップ・アジア最終予選に向けた強化マッチとしても注目を集めるウズベク戦の推奨スタメンや今後の活用策などについて、有識者の見解を伺った。
(文=加部 究/スポーツライター)    

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【PHOTO】キリンチャレンジカップ・ウズベキスタン戦に臨む日本代表招集メンバー22名
 
 ウズベキスタン戦に招集した国内組の中で、森保一監督が最終予選の2試合でもスタメンで起用するのは、大迫勇也、長友佑都、酒井宏樹、権田修一だろう。代表発表の席上では「序列を覆す可能性のある若手も含まれている」と話したが、同時に「常連組がしっかりアピールしてくれれば継続性のあるメンバーになる可能性が高い」ことも示唆しており、それ以前に指揮官自身がこの状況で序列を覆さないのは周知の通りだ。

 結局前述の4選手以外は欧州組が最終予選2試合でスタメンを占めることになり、大半の国内組が外れていく運命になる。おそらく今回招集した顔ぶれを見ても、森保監督は現スタメンに続く力を持つバックアップの見極めに主眼を置くはずだ。だがむしろ、ワールドカップが迫るタイミングで必要なのは、中堅以上の選手たちの再確認ではなく、マンネリ気味のチームに大きな刺激を与える起爆剤の発掘だ。

 残念ながら今までの経緯を振り返ると、日本代表監督より欧州クラブの方が的確に素早く日本のタレントたちを発掘し引き上げている。三笘薫も古橋亨梧も十分に国内で活躍してきたが、結局フル代表の重要な試合で抜擢されるようになったのは欧州で結果を出してからだった。J2の舞台で別格のスケール感を醸していた伊藤洋輝は、日の丸をつけることなくドイツへ渡りブンデスリーガ1部でブレイクした。前田大然、旗手怜央、荒木遼太郎らも同じ道を辿るなら、日本人が代表監督を務めるメリットは薄れる。
 
 最終予選では欧州組中心の構成になるのだから、いずれにしてもウズベキスタン戦での試運転に多大な効果は望めない。それなら「Jリーグにもこんなに良い選手がいることを見て頂きたい」(森保監督)という趣旨を優先し、代表経験が乏しく少しでも化ける可能性のある選手たちの抜擢に重きを置くべきだ。最終予選でスタメン起用が確実視される前述のベテラン組はオフに入るので、慎重な指揮官は試合勘を確認しておきたいところだろうが、それ以上に彼ら以外の選択肢を探るのは喫緊の課題だ。もしウズベキスタン戦で大迫を使えば、たぶん今回招集したようなFWを使う機会は次期体制に移行するまで訪れない。4年に1度のタイミングで旬な選手を網羅するのは勇気の要る作業だ。
 
 しかし例えば2010年南アフリカ・ワールドカップの直後には、最終メンバーから漏れた香川真司や、本大会では出場機会のなかった内田篤人が大きな飛躍を遂げている。森保体制で臨む以上、これからチームの核は変わらない。だが日本は、これから世界との差を劇的に縮めていかなければ目標には到達できない。こうした現実を見据えれば、安定より少しでも爆発の可能性を追求していく必要がある。つまり現主力に続く選手の確認ではなく、別の個性の取り込みだ。

 4-3-3を選択したのは、ボランチ候補が稲垣祥しか見当たらないからだ。今回最優先に試しておきたいのは、移籍確定での離脱がなければ前述の前田、荒木、旗手、それに瀬古歩夢、上田綺世を加えた5人。彼らは少なからず現中心メンバーに割って入るか、刺激を与えられる存在になる可能性を秘めている。くれぐれもせっかくの機会に中途半端な「Jリーグ選抜」をピッチに送り出す愚だけは避けて頂きたい。

文●加部 究(スポーツライター)

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