中国代表が驚愕の“52選手招集”で再始動! 気になるブラジル帰化トリオの日本合流は絶望的か

中国代表が驚愕の“52選手招集”で再始動! 気になるブラジル帰化トリオの日本合流は絶望的か

中国ファンの厚い支持を得るエウケソン(中央)。はたして日本で中国代表に再合流するのか。(C)Getty Images



 現地1月13日、中国代表が上海ナショナルトレーニングセンターで再始動した。日本、ベトナムと戦うワールドカップ・アジア最終予選のアウェー2連戦に向けて、並々ならぬ意欲を示している。

 まず驚かされるのが、途轍もない大所帯だ。今回招集したのは実に52選手で、中国メディアによると同時招集では過去最多の人数だという。昨年12月、最終予選での成績不振を理由にリ・ティエ(李鉄)前監督が解任。後を継いだリ・シャオペン(李霄鵬)にとっては、待ちに待ったリスタートである。

 新指揮官は大量招集に関して、「1軍と2軍を明確に分ける」ときっぱり。「完全に2チームを作り、有意義な紅白戦を実施するためだ。日本へ向かう前に2試合を行ないたいと考えている」とその意図を明かし、「もちろん私にとって最初の代表キャンプなので、多くの選手にビジョンを理解してもらうのも目的だ」と説明した。

 さらには、コーチングスタッフの数も総勢15名と尋常ではない。現在の中国サッカー界をリードする代表OBのレジェンドたちが続々と臨時コーチとしてボランティア参戦。ジョン・チー(鄭智/広州FC選手兼監督)、ヤン・チェン(楊晨/中国U-16代表監督)、ソン・シャン(孫祥/上海海港・副会長)ら錚々たるメンバーで、運命の2連戦を戦う後輩たちに魂を注入しているのだ。

 とはいえ、やはり気になるのは“帰化選手”たちの動向だろう。案の定、今回の合宿には招集こそされているが、姿を現わしていない。

 ブラジル出身のFWエウケソン、FWアラン、MFアロイージオのトリオと、イングランド出身のDFタイアス・ブラウング(中国名はジャン・ガンタイ)だ。このうちブラウニングは指揮官によると、「現在ドバイで家族とバカンス中だ。彼は間違いなく日本で合流する」という。その一方で、ブラジル人トリオの合流に関しては慎重な構えを崩していない。

「彼らと話したときには、みんな強い意思を示してはくれた。ただ、現時点でそれぞれがどう判断して動くかの確証は持てない。もし日本にやって来たとしても、コンディションがどうなのかは分からないしね」
 

 3人衆はいずれも広州FCに所属していたが、昨年11月から12月にかけてチームを離脱。クラブの親会社である恒大グループの経営破綻によって、給料未払いが深刻化していたためで、事実上の契約解除である。3人はそれぞれ、ブラジルに戻る際に中国版ツイッター「ウェイボー」でファンに謝罪。一方で代表チームでの活動については、「今後も前向きに取り組みたい」と口を揃えていた。

 しかしながら、中国全国紙『新浪体育』の論調は懐疑的だ。「いまや無所属の状態で、彼らはもう中国に戻る気はさらさらない。中国代表に参戦したのも恒大グループのバックアップがあったから。いまさらサラリーゼロで、代表チームのために仕事をするとは考え難い」と見ている。

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 中国代表チームは1月23日まで上海で調整を続け、翌日に日本に向けて出発する。27日に日本代表と埼玉スタジアムで戦い、2月1日にベトナム代表の本拠地でアウェーゲームを消化する。

 リ・シャオペン監督は、「2月1日は中国にとって大事な春節(旧正月)。一年の始まりであるこの日に、ぜひとも国民を喜ばせる結果を得たい」と力を込めた。だが、そのベトナム戦の前の日本戦で敗れてしまえば、プレーオフ行きの3位の可能性さえ消滅するかもしれない。きわめて厳しい状況下にある。
 

 いずれにせよ、ブラジル人帰化トリオがいるといないのとでは、中国代表チームの戦力値は大幅に変わってくる。中国メディアは総じて彼らの再合流に関して悲観的な見解を示しているが、日本側としては、土壇場まで情報を精査する必要があるだろう。

 なお日本は1月27日の中国戦に続き、2月1日も埼玉スタジアムでサウジアラビア代表と戦う。グループ2位の日本はここで連勝を収め、勝点1差の3位オーストラリアにプレッシャーを掛けたいところだ。オーストラリアとの直接対決(第9節)は、3月24日に予定されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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