神戸が要所を抑えた隙のない補強で「アジアNo.1クラブ」を目指す! ACL&Jリーグのダブル初タイトルも夢ではない!

神戸が要所を抑えた隙のない補強で「アジアNo.1クラブ」を目指す! ACL&Jリーグのダブル初タイトルも夢ではない!

神戸は16日に新体制発表会を実施。槙野(14番)や扇原(33番)ら5名の新加入選手が登壇した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)



 ヴィッセル神戸の「2022シーズン新加入選手発表会」が1月16日、神戸市内で開かれた。

 出席者は徳山大樹社長、三浦淳寛監督、栗原圭介強化部長、そして新加入選手の槙野智章、扇原貴宏、汰木康也、坪井湧也、尾崎優成。昨季に続き「the No.1 Club in Asia 〜一致団結〜」のスローガンのもと、2年ぶりにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に挑戦する今季、多くの選手を獲得するかと思われたが、結果的には少数精鋭の5名にとどまった。

 栗原強化部長は「(昨季から)大きく変える必要なない。要所で必要な選手にオファーを出した」と説明する。その言葉通り、昨シーズンにセルジ・サンペールと山口蛍の同時離脱で露呈したアンカー要員の不足を扇原の獲得でカバー。横浜では攻撃にさらに磨きをかけており、山口とともにサイドハーフを務める可能性も考えられる。かなり興味深い補強となった。

 また、ベルギー代表のトーマス・フェルマーレンが抜けた最終ラインには、経験値の高い槙野を迎え入れた。槙野からは「(浦和では)2017年にアジア制覇を達成し、2019年にはACL決勝に進んでいる。僕が培ってきたものをチームに還元して、神戸というクラブをアジアNo.1にしたい」と力強いコメントも飛び出した。

 フェルマーレン移籍は痛手だが、日本人ディフェンスリーダーとして槙野の加入は大きい。新しいチームケミストリーに期待したい。
 
 また槙野と同じく、浦和からは攻撃センスあふれる汰木も加わった。本人は移籍に関しては「いろいろと悩んだ」と言う。そのうえで「アジアでタイトルを取りたい。自分を過酷な環境に追い込んで挑戦したい」と神戸を選んだ。

 想定ポジションの左サイドハーフには、バルセロナ育ちのボージャン・クルキッチ、郷家友太、中坂勇哉、佐々木大樹、井上潮音といった候補たちがいる。山口や扇原も入れれば、ポジション争いはかなり過酷。スタメン定着が目の前の目標になりそうだ。

 昨夏に敢行した日本代表の大迫勇也や武藤嘉紀、ボージャンの大型補強に比べると、今オフの補強はややインパクトに欠ける。とはいえ、要所を抑えた今回の補強によってウィークポイントはほぼ無くなったと見ていい。キャプテンのアンドレス・イニエスタを軸にどんなサッカーを見せるか今から楽しみだ。

 今季の目標は2018年から掲げている「アジアNo.1クラブ」で変わらない。その一環としてACL初制覇がある。ただ、もちろんJ1リーグ初制覇も視野に入れている。三浦淳寛監督の口からは、リーグ戦に向け「(1試合平均の)失点1以下、得点は2点以上、勝点は70以上」という具体的な数字目標も出ている。

 昨季は「1試合1失点以下」を公言して守備面を改善し、目標のACL出場権を獲得している。今季も有言実行を果たせれば、アジアとJのダブルタイトルも充分に狙えそうだ。

取材・文●白井邦彦(フリーライター)

【PHOTO】槙野・扇原・汰木ら豪華な新戦力を迎え入れ、リーグタイトルを狙う神戸が新体制会見を実施!
 

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