中村俊輔、43歳の現在地。指揮官もうなるラストパス。傑出のテクニックはいまだ衰えず

中村俊輔、43歳の現在地。指揮官もうなるラストパス。傑出のテクニックはいまだ衰えず

22年シーズンも現役続行の俊輔。稀代のファンタジスタの活躍に期待したい(写真は21年時)。写真:徳原隆元



 1月9日、横浜FCは2022シーズンのトップチーム体制および選手背番号を発表。選手一覧の年齢の項目を見ていくと、ひと際目立つ数字がある。

「43」

 昨季の背番号10から、横浜Mでのプロ1年目やセルティックで背負った25番に変更となった中村俊輔は、6月に44歳を迎える今季も現役としてピッチに立つ。

 四方田修平新監督のもと、基本布陣は未定だが、トップ下に強いこだわりを持つチーム最年長がどのポジションを任されるかはひとつ楽しみだろう。

 クラブが発信するSNSでは、トレーニングマッチで躍動する俊輔の姿が確認できる。10番の後継者である21歳の安永玲央と話し込む姿も。

「ここまでの経験をチームに還元してもらいたい。シーズンは長いので、必ず厳しい時期、苦しい時期があると思う。そのタイミングで経験のある選手がチームを支えてほしい」

 ベテランの力を、四方田監督はそう話す。経験や実績という点で、横浜FCで俊輔の右に出る者はいないだろう。欧州リーグやワールドカップでの活躍。プロ生活は26年目。当然、指揮官が期待することも大きい。

「俊輔にしかできない経験をしてきた選手。ピッチの中で、こういう判断もあったんじゃないかとか、技術的な部分でどう高めていくのか、どう成功させていくのかとか、彼しか感じられない部分はあると思う。それを選手目線で、選手として伝えていってほしい」
 
 その経験値だけが武器ではない。むしろ、いまも健在の格別な技巧こそ、俊輔の“核”となる部分だろう。四方田監督も思わずうなる。

「やはり、ラストパスのところは凄いですよ。練習を一緒にやっていても、面白いなってところに、きれいにスルーパスを通してみせる。まだまだ衰えていない。シーズンの中で、勝負を分けてくるようなところで活躍してくれれば」

 昨季はJ1で12試合・0得点。納得しているはずがない。J1復帰を目指す横浜FCで、稀代のファンタジスタが放ついくつもの輝きを楽しみに待ちたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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