日本戦を控えた中国代表に“41歳レジェンド”が電撃復帰か!? さっそく国内では賛否両論が渦巻く!

日本戦を控えた中国代表に“41歳レジェンド”が電撃復帰か!? さっそく国内では賛否両論が渦巻く!

30代後半にして、広州恒大の黄金期を支えたジャン・ジー。はたして中国代表への復帰はあるのか。(C)Getty Images



 1月27日に埼玉スタジアムで開催されるカタール・ワールドカップ・アジア最終予選、日本代表vs中国代表戦。過酷なアウェーマッチを戦う中国は1月12日に早々と再始動し、なんと52名の選手を招集して一大決戦に向けた準備を進めている。

 そんななか、全国紙『北京青年報』がひとつの可能性について言及した。なんと現在41歳で、中国代表でのキャップ数が108試合(15得点)を数えるMFジョン・ジー(鄭智)が代表チームに電撃復帰するかもしれないというのだ。

 ジョン・ジーは言わずと知れた、中国サッカー界のレジェンドだ。かつてチャールトン(イングランド)やセルティック(スコットランド)でもプレーした経歴の持ち主で、CB、ボランチ、攻撃的MFをマルチにこなすオールラウンダーである。41歳のいまも現役で、所属する広州FC(前・広州恒大)では10番を背負う主将にして、選手兼監督という重責を担う。2021年シーズンの中国超級リーグでは11試合に出場している。

 中国サッカー協会は昨年12月、ワールドカップ最終予選での成績不振を理由にリ・ティエ(李鉄)前監督を更迭。代わって指揮を執ることになったリ・シャオペン(李霄鵬)新監督にとって、今回の合宿は待望の初指導となる。気合の入れ様は前述の招集メンバーの人数に表われているが、臨時で招聘したコーチングスタッフの顔ぶれも実に豪華だ。ジョン・ジーのほか、ヤン・チェン(楊晨/中国U-16代表監督)、ソン・シャン(孫祥/上海海港・副会長)ら代表チームで活躍した歴戦の勇士たちが集結。なんとこちらも15名に上る大所帯で、後輩たちに魂を注入している。

 中国は今回のアウェー2連戦(日本戦とベトナム戦)で連敗すれば、グループBの3位(プレーオフ進出)以内に食い込む可能性さえ消滅する。しかしながら、頼みの綱で前政権時から強力に推し進めてきた“帰化大作戦”が暗礁に乗り上げてしまった。広州FCに所属していたFWエウケソン、MFアラン、MFアロイージオ、MFフェルナンジーニョのブラジル人カルテットが、昨年11月から12月にかけて軒並みブラジルへ帰国。クラブの親会社である恒大グループの経営破綻によって、給料未払いの問題が深刻化したのが理由だ。

 彼らはいずれもSNS上で代表チームへの忠誠心を明かしているが、中国メディアは少なくとも今回の2連戦での再合流は絶望的だと見ている。イングランド出身のDFタイアス・ブラウング(中国名はジャン・ガンタイ)のみ確約を得ているようだが、彼にしても目下ドバイで家族とバカンスを消化中。日本で合流する予定と、かなり綱渡りの状況なのだ。
 

 そこで一気に浮上したのが、ジョン・ジーの復帰説である。『北京青年報』紙が根拠として挙げたのが、1月17日のフォトセッションでの出来事だ。次のように説明している。

「今回招集された52名の選手たちが一堂に会する集合写真が撮影されたが、ジョン・ジーはどういうわけか選手たちと同じウェアを着て写真にも収まった。当然、彼だけである。これはリ・シャオペン監督が彼を戦力と見なしている証左ではないか」

 これを受けて全国紙『新浪体育』も反応。「もちろん、帰化選手たちが抜けて大きな穴が開くのは攻撃陣だが、ジョン・ジーならば中盤からチームをリードできるだろう」と太鼓判を押し、「年齢を重ねているとはいえ、その競争力とプロフェッショナリズムはいまだ国内トップレベルだ。中盤センターで彼を超える選手が現われていないのは、厳然たる事実なのである」と論じた。

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 こうした論調がメディアを賑わせると、さっそく中国版ツイッター「ウェイボー」では活発な論議が展開された。やはりジョン・ジーの復帰には否定的な意見が多く、ドイツ移籍専門サイト『transfermarkt』で中国サッカーを担当するジュ・イー(朱藝)記者は、呆れた様子で次のように警鐘を鳴らしている。

「もしジョン・ジーが代表チームでプレーするようなら、中国サッカーは危機的状況で、タレントが枯渇していると内外に示すようなもの。若い選手たちにプレー機会を与えればいいだろう。彼らのミスを恐れていては、いつまで経っても進歩などできないままだ」

 現地1月20日には、今合宿で2度目となるフルタイムでの紅白戦が実施される。『北京青年報』紙によると、そのゲームにジョン・ジーが選手として出場する予定はないそうだ。リ・シャオペン監督はその試合後に、日本&ベトナムへ遠征する25選手(帰化選手たちを除く)を決定する。だが、ここにジョン・ジーが選ばれなくても、すでに臨時コーチングスタッフとして日本行きが決まっているようで、ゲーム直前での電撃復帰の可能性は消えないという。
 

『新浪体育』紙は日本戦を「生きるか死ぬかの一戦」と位置付けており、国民の関心度と期待値はすこぶる高い。さらに同紙は「ジョン・ジーは2019年10月にリ・ティエが監督に就任するまでは代表チームのレギュラーだった。メンバーの刷新を図る監督の下で選外となっただけで、リ・シャオペンが復帰を決断しても不思議ではない」と付け加えた。

 はたしてジョン・ジーは、日本戦で秘密兵器として登場するのか。41歳5か月でのワールドカップ予選出場となれば、中国代表史上最年長の記録となるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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