【サニックス杯女子プレビュー】昨季高校二冠の神村学園など強豪がひしめき合う激戦必至の大会に!

【サニックス杯女子プレビュー】昨季高校二冠の神村学園など強豪がひしめき合う激戦必至の大会に!

昨年は神村学園(赤)と柳ヶ浦(緑)が決勝で相対し、前者が優勝を飾った。写真:




 2014年に設立され、今年で8回目を迎えたサニックス杯高校女子サッカー大会2022が、3月25日(金)に3日間の戦いをスタートさせる。この大会は、中高女子の大会が決して多くはないなか、同カテゴリーの選手たちの活躍の場を創出し、引いては日本女子サッカーのさらなる発展と躍進を図りたいという想いからスタートした。

 そして今大会は、高校女子サッカー界の西日本地区の強豪校を中心にした、短期集中型のフェスティバルトーナメントとなっている。参加12チームは、4チームずつ3グループに分かれて競い、各グループ1位3チームとグループ2位の成績最優秀チームは、優勝を目指して1位〜4位トーナメントに進む。

 交流戦らしくグループ2位の下位2チーム、グループ3位の上位2チームには5位〜8位トーナメントが、グループ3位の下位1チームとグループ4位の3チームには9位〜12位決定トーナメントが用意されている。最終日以外は午前午後に試合が用意され(試合時間は予選リーグが30分ハーフ、決勝トーナメントは35分ハーフ)、参加した12チームは、どのチームも5試合ずつの実戦をこなせるわけだ。

 グループAから見ていこう。2018年に創部された高川学園(山口)は、まだ全国の舞台にはたどり着いていないが、全日本高校女子サッカー選手権(以下選手権)の山口県予選では3年連続優勝と力をつけている。さらなるチームのパワーアップと、中国大会突破に向けて、次の目標になる。追手門学院(大阪)は、水野蕗奈(INAC神戸レオネッサ)らの母校で、昨冬の選手権では初出場で8強入りした。皇后杯では関西大会を制した。

 寺師勇太監督率いる神村学園(鹿児島)は、プレー、判断の両面で、対戦相手の一歩先を行く。インターハイでは藤枝順心、選手権では日ノ本学園を破り、優勝した。リトルなでしこ候補の三冨りりかは、注目のひとりだ。鎮西学院(長崎)は、2015年のインターハイで4強に入った実績がある。ここ2年は全国から足が遠のいているが、九州大会では好勝負を繰り広げている。

 続いてグループB。ここには関東から参戦する昌平(埼玉)が入った。一人ひとりのレベルアップを図っていくチーム方針。有力校との交流戦で経験を加えて、有力校ひしめく地区から全国への道を切り開くか。鳴門渦潮(徳島)は、四国のナンバーワンチーム。吉成浩司前監督から佐藤城助監督とガンバ大阪でプレーした指揮官の指導で、選手権に出場を続けて「公立の星」として輝いている。

 東海大福岡(福岡)は、山本ひろな監督の下、昨季、九州女子サッカーリーグ1部で優勝。インターハイ、選手権、皇后杯といったビッグトーナメントでは、いずれも本大会に進んでいる。秀岳館(熊本)も九州1部で上位を争う(昨季は4位)。高い技術で局面を打開できるアタッカーを育成してきたが、今季もそうした選手が出てくるか。

 グループCには、Jリーグでセレッソ大阪を率いた副島博志監督が指揮を執る大阪学芸(大阪)が入った。追手門とともに大阪から乗り込むチームは、3季前の選手権でベスト4に入った。部員13人で全国の舞台へデビューしたAICJ(広島)は、3年で中国地方きっての強豪校に成長した。チームの礎を築いた1、2期生は卒業したが、その後輩が新しい歴史を刻んでいく。

 昨秋の九州大会で3位に入り、選手権初出場を果たしたのが、筑陽学園(福岡)。強豪の壁に阻まれていた時期も、ピッチの中で食い下がる姿勢は目を引いていた。柳ヶ浦(大分)は、昨季のサニックス杯では準優勝。ポゼッションスタイルを志向し、判断力に長けている選手たちは、それぞれの特長を状況に応じて用いる。

 今大会は新型コロナ感染拡大防止の観点から無観客開催となっているが、同大会の公式サイトで試合映像を配信予定。その費用の一部は、昨年同様にクラウドファンディングで募集している。

 昨季大会の優勝校・神村学園は、夏冬二冠を達成するなど全国大会でも大成功を収めた。今大会も、参加各校がしのぎを削りながら、それぞれの躍進と、さらなる大会の発展につなげていってほしい。

文●西森 彰(フリーライター)
 
 

関連記事(外部サイト)