金田喜稔が豪州戦を斬る!「川崎勢の連係に見たJの意義。三笘は“スーパー”、競り合いに強かった上田も印象的」

金田喜稔が豪州戦を斬る!「川崎勢の連係に見たJの意義。三笘は“スーパー”、競り合いに強かった上田も印象的」

日本代表は三笘の2ゴールでオーストラリアに快勝。元所属選手を含めた川崎勢の連係は見事だった。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部)



 オーストラリア相手に2-0で勝てて、とにかくほっとした。

 森保監督が選手に求める基準が、このW杯予選を通じてさらに上がった印象だ。その基準をクリアできる選手しかピッチに立てないという厳しさを植え付けて、チーム作りをしてきているのは、最終的にチームがW杯を勝ち進むにあたって大きなプラスになる。そこをブレずにやってきた森保監督やコーチングスタッフを評価したい。

 今回はベンチにいる選手のレベルの高さも含めて、総合的に日本のほうが上だし、負ける要素は全然ないと思っていたよ。立ち上がりから、南野が何度もシュートチャンスを得ていたけど、そこに至るまでの過程で、相手の最終ラインとボランチの間に遠藤が上がっていったり、守田がキープをしたり、田中がうまく展開したりと中盤の選手が良いパフォーマンスを見せていた。前線の浅野、南野、伊東は守備でも頑張っていたよね。
 
 そのなかでも、84分に途中出場して2ゴールを挙げた三笘はスーパーだった。先発で起用されるだけのポテンシャルはあると思うけど、森保監督は切り札として見てるようだね。

 ただ最初から出るために、左サイドは自分がナンバーワンなんだというところをアピールして、信頼を勝ち取るのも三笘の仕事だと思う。

 89分に先制点を挙げたあと、試合を終わらせるために時間を使えばいいところでも、彼は点を取りにいった。単独突破から奪った追加点の場面では、左サイドでバックパスをするような動作で相手の重心を一歩自分に近づけてから仕掛けた。あれが三笘のスタイルになってる。

 また“川崎勢”の連係も見事だった。均衡を破るゴールは、右サイドでの崩しから生まれた。守田とのパス交換で縦に抜けた山根が、ゴール前に三笘がいることを信じて、マイナスのクロスを入れる。それを三笘が右足で流し込んだ。代表戦は準備期間が短いなかで、こうして同じチームでプレーしていた選手同士のコンビネーションが今後の鍵になる。

 もしかしたら左サイドに三笘、田中、旗手が揃っていたらもっと有利に試合を運べたかもしれない。オーストラリア戦は、Jリーグでやっていた選手たちが日本代表の骨格を作っていく可能性があるということを感じたゲームだった。

 Jクラブそれぞれのカラーが反映されたコンビネーションが、日本代表でもっと増えていってほしい。そこにJリーグの意義があると思う。
 

 浅野に代わって投入された上田も印象的だった。彼はピッチに入ってすぐにシュートも打っているし、ストライカーらしいボールの持ち方もしていた。それだけでなく権田のロングキックや相手のクリアボールに対する競り合いではほとんど勝っていて、素晴らしかった。

 上田は、日本を代表するストライカーに成長してほしいひとり。彼のプレーは相当ゲームを有利にしていたし、ヘディング能力、競り合いの強さを改めて感じたね。
 
 これまでメンバーを固定することで森保監督を批判する声も少なからずあったけど、それでもチームは勝ち続け、5連勝で迎えたビッグゲーム、オーストラリア戦だった。今回は主力のCB冨安や頼り切っていた大迫、酒井が不在でも、ほかの選手たちでカバーできることを証明した。ましてやベンチに久保がいて、招集されていない鎌田や堂安もいる。選手層の厚さもいまの日本代表の強さだ。

 出場したメンバーは、11月の本大会でベスト8以上にいくために、自分はどのように成長しないといけないかを見据えたうえでオーストラリア戦を戦っているように見えた。目標を常に高く設定している選手たちの姿は、ものすごく期待感を持てる。

 次戦のベトナム戦は、レギュラーを休ませるのか、ベストメンバーを組んで大差で勝ちにいくのかは分からないけど、駆けつけてくれるサポーターのためにも、とにかく最後に埼玉スタジアムで有終の美を飾ってほしいと思う。

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